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ハッカソン、1人で参戦してみた感想と、気づいたこと。

おつかれさまです。
ハッカソンが終了し、晩ご飯を食べて、一休みついたところで、今日の振り返りの記事を、こうして書いています。

はじめに

ハッカソンとは、ハック+マラソンが合体した言葉で、『物づくりのマラソン』というような物です。テック系の会社が、社内行事として開催したり、企業が一般人を募って行う、そんな物です。
基本的には、1日〜2日かけて、チームを組んで行うことが多いのですが、今回僕が参加したのは、だいたい半日の間で行い、また1人プレイもOKなスタイルのハッカソンです(コロナの影響でリモートで行われました)。

実はこのスタイルのハッカソン、今回が2回目で、前回の様子も note に書いています。結構苦しいことが多かったので記事もなかなか荒れている感じがしますが、興味がある人はみてみてください。

さて、今回、結論としては、無事、動くものを完成させ、ありがたいことに受賞もしてもらえたという大変めでたい会でした。
しかし、これといって、「こうしたら受賞できたよ」みたいなことは言えなくて、技術的な面でも全然難しいことにトライした訳ではないので、今回の記事は本当に感想文というか、思ったことをツラツラと、気づいたことをツラツラと書いていこうと思います。
ただ少しでも面白くなればと思い、制作過程に撮影した写真なども紹介しながら時系列を追ってお話できればと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。

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もくじ

1.参加者みんなでアイデア発散
2.チームビルディング
3.つくるもの決め
4.買い出し
5.制作
6.発表
7.締め

1.参加者みんなでアイデア発散

今回のハッカソンは、前回に続き、最初に参加者全員でアイデア発散が行われました。伴野さんという方のファシリテーションのもの、みんなでとにかくアイデアを出しまくる。

6_20 MAハッカソン-テーマ:ソーシャルディスタンスを楽しもう!

言い忘れていましたが、今回のハッカソンのテーマは『ソーシャルディスタンスを楽しもう』でした。なので出すアイデアもそれにちなんだものになります。

6_20 MAハッカソン-テーマ:ソーシャルディスタンスを楽しもう! (1)

最初はざっくばらんにアイデアを出す時間でしたが、徐々にみんな自分自身のアイデアを固めていきます。このとき僕が固めていた企画は『ラブレター』でした。(なぜラブレターかの説明は割愛します)

2.チームビルディング

今回のハッカソンでは当日にチームビルディングが行われ、誰と物を作るか決める時間があります。当日とは言っても、事前にチームを組んだ状態で参加するのもOKなハッカソンなので、すでにチームが出来上がっている人もチラホラいました。
僕はというと、今回は1人で物をつくることにしました。今回のハッカソンはぼっちで行うのもOKなのです。
ぼっちのハッカソン=ぼっちソンでは、ハッカソンの醍醐味であるチームプレイを捨てる訳ですので、ちょっと後ろめたい気持ちもありましたが、自身の物づくりスキルに謎の自信が出てきていたのと、前回のハッカソンでチームプレイの難しさを痛感していたため、今回は1人でやるぞ、とハッカソン前日から強く想っていました。

3.つくるもの決め

さて、チームビルディングを終えて、つくる物をみんなの前で宣言する時間が近づいてきました。
僕含め、みんな大急ぎで何を作るか話し合って決めている訳ですが、ここで僕は思いました。『ぼっちソン、何作るか自由に考えることができて最高』と。
僕は人とのすり合わせが苦手で、前回のハッカソンもそこでかなり消耗してしまったのですが、今回はそれがなく、何を作るべきか悩みはしましたが、人のことを考えずにすんだ分、心の体力を残したまま次のステップに進めたのはよかったです(1人がいいってボッチに偏りすぎるのは良いことだとは思ってないので要修行ですね)。
言い忘れていましたが、ここで僕が作ると宣言したのは『足で動かせるマウス』です(ラブレターどこいった)。

4.買い出し

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『足で動かせるマウス』作成のため、まずは物の買い出しが必要でした。
スリッパとマウスはどこにでも売ってそうでしたが、obniz 赤外線センサーは秋月電子通商にしかすぐに手に入る場所がなさそうだったので、大急ぎで秋葉原に向かいました。家は池尻大橋なので、電車で大体30〜40分かかります。今回のハッカソン実質手を動かせるは12:30〜18:30の6時間ですので、そのうちの30〜40分が移動時間に割かれるのは一瞬危険だと思いましたが、まだ最終的なプロダクトの形を想像できていなかった分、それを考える時間として移動時間を利用しようと決め、家を出ました。

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↑移動中書いてた『足で動かせるマウス』のビジュアル。

移動中、ハッカソン運営スタッフでありサポーターの seigo さんより Discord で制作のアドバイスをもらいつつ、無事、秋葉原についた訳です。

しかし、いくつか思わぬハプニングに見舞われます。

ハプニング①:秋葉原の電気製品エリアに立ち入ったのが初めてで、心身ともに萎縮してしまう。
「本物(謎)の秋葉原めちゃ怖い」
なんでこんなに怖いのか。まず、僕は典型的な情弱で、すぐに人に聞いてしまうタイプの人なんですが、そういう人を受け付けてないイメージが秋葉原にあったりしました(実際はそんなことないですが)。だから、特に質問したくなるであろう電系統について、もう全然わかんないし、人にも聞きづらいし、うわー!となったわけです。
あと、メイドが可愛い。
メイドが可愛いだけだったら別に怖くないんですが、可愛いのに積極的。これがかなり恐怖でしたね。意味不明ですもん。そんなこと考えながら、自分って根暗だなと思いました。

ハプニング②:秋月閉まってた。

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いやー。震えました。
正直、最近オープンの時間帯が安定していない様子があり、もしかすると閉まってるかも、みたいな危惧はあったのですが、まさか本当に閉まっているとは。
隣の千石電商はオープンしていたので、そこで目的の物を探しましたが、見当たらず。『これ見つからないんですけど』とうっかり秋月の商品ページ見せながら千石の店員さんに質問してしまい『まぁ店舗違うからね』と言われて、そうだった。ここ秋月じゃなかった。とドキドキした訳です。
『でも近い物ならあるかも』と案内され、少し店舗の奥に入ると『ごめんね。やっぱりなかった。』といわれてしまい、ガビーン。

この時、時刻は14:30。ハッカソン終了まで、残り4時間。手は全く動かせてないです。

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赤外線センサーが買えなかったと言えど、手ぶらで帰るわけにはいかず。近くの100円ショップ行って使えそうなアイテムを、反射神経で購入していきました。
この時に思ったのが、大事な場面で物を購入するときは通い慣れたショップに行くのがいいということです。
なぜなら、どこに何があるかの想定ができないお店での散策はかなり時間を消費してしまうからです。なので、時間制限のあるハッカソンの買い出しは、通い慣れた場所に行くか、普段からいろんなお店を巡っていると良いんだろうなと思いました。

5.制作

買い物も終わり、無事制作拠点についたところでお昼を食べました。なにを呑気なと思うかもしれません。ちなみにこの時15:00を過ぎていました。しかし、僕は9:30に目が覚めて10:00のハッカソンに参加し、今のいままで何も食べていなかった訳です。
多分、ここ食事を我慢するのはむしろ、まともな制作活動をする気がないと考えても差し支えないと思った訳です。だからカレーとエクレアを食べました。

元気になったところで早速、制作活動です。肝心の赤外線センサーは購入できなかったわけで、サポーターの seigo さんからは、すでに僕が持っている超音波センサーの使用を勧めてくれていた訳です。僕もそれがいいと考えていたのですが、突然「いや、でも超音波センサーだと、足の位置を特定するのはできなくないか?というか、OpenCV の顔認識を足に適用すれば、位置を特定できそうだぞ。そうだ、足に顔をつけて、OpenCV で顔認識させよう」と思ったわけです。
そして早速その方向で制作を進めました。ぼっちソンは、こういった制作方針の急な転換も対応しやすいのでいいなと思いました。

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ザ・顔、みたいなの作ってみたのですが、これが意外と認識してくれない。

『足で動かせるマウス』制作において、どうして位置の特定が必要なのかというと、これはパッと聞くとマウスだから位置を特定するんじゃないの?と思われるかもしれませんが、マウスの位置の特定は、もう市販のマウスで済まそうと思ってました(えっ)。ここで位置の特定をしたいのは、マウスのためではなく、マウスを動かす足の運動量を測定したかったためです。

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リアルな足の動きと連動して、この子の足を動かそうと思ったんですね。なぜかというと、自分がどれくらい足を動かしているか、実際に自分の足を見るのではなく、別の形で見えてた方が、足を動かすモチベーションが上がると思ったからです。

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最終的に出来上がった『足で動かせるマウス』のビジュアルはこちら。OpenCV 顔認識は結局、本物の顔が一番精度良く反応してくれました。

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(ちらっ)

6.発表

さて、ここまできたら、作ったものが実際にどう動いたのか、動画でご覧ください。ちなみに今回つくった『足で動かせるマウス』の概要は下記URLで確認できます。

動画: https://youtu.be/aQ9qfzHhoj0 ( 9:03:09 から『足で動かせるマウス』が動いている様子を見れます)

すみません。今見返すと僕のプレゼン相当音が悪かったですね。途中でPCを切り替えたのがよくなかったぽいです。他にも色々と反省点はあるのですがが、それでもプレゼンを聞いてくださった方からチャット等で反応をいただけたのは嬉しかったです。
今回、ぼっちソンということで、実装に相当手を取られ、見せかたの部分で全く時間を割けませんでした。もっといい見せ方はあったと思うのですが、今回それでもプレゼンを聞いてくださった方からチャット等で反応をいただくことができたのは、きちんと、動くものが作れたからだと思います。

すでに、思っているかたもいるかもしれませんが、この『足で動かせるマウス』、相当しょぼいです。ハックというより図工に近いです。
しかし、何よりも動くもの。大きな物の一部分ではなく、小さな物の全体をつくるという思想にシフトできた理由は、ぼっちソンという、完成できない理由が自分にしかないという緊張感から出てきたアイデアで、実際にそれがうまく評価につながったということで、やはり優先すべきは動くものということを、改めて実感したわけです。

ちなみに今回、もっとも得票をとった作品は、チームで大きな物(仕組みとして)をつくったところです。

(だから、まぁ、一番は、チームで大きい物が作れるのが一番素晴らしいと思うわけでありまして、だからもっとチームで制作活動に取り組めるスキルを伸ばしたいと思うこの頃でありますが...)

7.締め

なんと、ありがたいことに、『足で動かせるマウス』、obniz (kiboさん)から、obniz賞をいただきました。

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受賞者登壇でも話しましたが、毎度楽しく使っている obniz で、その obniz の方から賞をもらえるというのは本当に嬉しいですね。小さいころ、よくレゴブロックで遊んでいましたが、その時もレゴブロック賞がもらいたかったなと思いました。

大した締めはありませんが、とても充実したハッカソンでした。
次のハッカソンはどうしましょう。多分チームを組んでやるんだろうなと思ってはいますが、というのも、チームハッカソンに対する苦手意識を、はやく克服したいというのと、実をいうとぼっちソンの途中、確かに楽しかったは楽しかったのですが、不意にくる寂しさがあったわけです。今回、obniz賞といった形で評価をしてもらえたので、まだよかった訳ですが、これが特になにもなかった場合、得るものが何もないというか、人との交流も生まれてない訳ですし、部屋を散らかすだけ散らかして、解散。みたいな。それってなんだかな、みたいな心のざわめきは感じていたわけです。

そんな寂しさを感じるあたり、ちょっと社会性出てきたなと、自分に関心するのでした(謎)。

では、この辺りで終わろうと思います。
運営陣のみなさま、企業のみなさま、ハッカソン参加のみなさま、
お疲れ様でした。

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