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技術と数学

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主に技術的な話
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記事一覧

集合知と多様性の数学

これを見ていた 集合知が働く、あるいは働かないのはいかなるときか 自分で計算してみる 多…

生産性のモデルを考える日

働く人の生産性について考えてみる。結論として(計算に)失敗している。特に有益ななにかは産…

相対性理論の入門、後編

前回の続き 今回は重力を考える。ふんわりまとめていきたい。 物体が等速直線運動する系にあ…

相対性理論の入門、前編

帰ってきた物理学 量子力学は小さな世界で物理量が確率的であることを記述する。一方、相対性…

苦手だった確率が得意になったときの話

久しぶりに数学ぞい 今日は高校2年生の時に苦手だった確率の問題が大学受験のときには得意に…

コードベースとエンジニア組織の会計的評価

CTOあるいはエンジニアのアウトプットをどう捉えるかという深淵なる問いを考える。 「エンジ…

人員増加によるスループット改善の見積もり案

本日の思考実験 「コードベースの量が$${N}$$、バックログの数が$${T}$$、メンバーの数が$${M}$$であるとき、そのリードタイムはどれくらいか」 これに対する楽観的な期待値は $$ O(T M^{-1}) $$ 直感的に想像できるが、これは成立しない。 では、実際はどの程度になるだろうか、考えてみる。 前回記事 データベースパフォーマンスチューニングの入門 何らかの構造をもったデータの集合をデータベース(DB)と呼ぶ。ここではかなり広い意味でDBを

数列と近似と計算量

今日は何のために役に立つのかわからない高校数学No. 1の数列について。 結論を述べる。ソフ…

今更学ぶ三角関数

虚数の記事を書いたら評判良かった。今日は三角関数ぞい。 中学生くらいに理解できるように努…

組織デザインのメトリクス

組織デザインについて、定量的に評価する方法を検討する。 できるだけ多くの組織で使いやすく…

確率変数と指標

今日も元気に確率ぞい。 今日は確率に関する距離とその周辺の尺度の話をしてみる。 確率歪ん…

Art of Kernel Trick

最高に美しい数学テクニックである、カーネル法について説明する。 線形分離不可能問題問題設…

勉強会の設計術

4年前くらいの記憶を思い出しながら、2時間程度の勉強会系リアルイベントを開く時の自分の設計…

量子力学の入門

今日は数学ではなく、物理をやる。 厨ニ的浪漫の塊、量子力学について。相変わらずざっくりした説明しかしないが許してほしい。 この世界は3次元でできているが本記事では1次元しか扱わない。3次元から入ると微分計算が多すぎて本質的でないところでつまずくと思うからである(大学物理で挫折した人はたぶん物理がわからないのでなく線形代数と微積分で挫折したんじゃないかと思う)。 古典力学の振り返り粒子の運動 まず、ニュートンの運動方程式 $$ F= ma $$ 物理学の超基本式であ