正論がくたばったあと。[21/01/11]
1月11日。成人式。
今年は延期や中止になっているそうで。「大変そうだなぁ」ぐらいに思っていたんだけど、そういえば僕の弟が成人式の年でした。母経由におめでとうを伝えておきました。
おはようございます。稲永です。
各駅停車に揺られながら考えたことを綴る。
『がんばらないエッセイ』です。
今日は、レッドブルの広告から考えたことを話します。
○○○○○○○○○○
『くたばれ、正論。』
https://www.redbull.com/jp-ja/projects/repositioning/
レッドブルの新聞広告が話題になっている。
なんだかTwitterで普段反応しない人も、このコピーに反応していたのが印象的だったんだ。画像を引用してツイートしていたり。
みんな、正論にくたばれって思ってるんかなぁと思ったりして。じゃあ、どうなってほしいのかな。どうなっていくのかなーって考えてみた。
ググれば正しい情報がすぐに見つかる。
Twitterには皆の思う感想が並ぶ。
マジックのタネ明かし動画が溢れる。
心霊映像も誰でも作れるようになった。
不思議なものや、曖昧なもの。
個性的だったり、間違っていたり。
そういう物がなくなって、
代わりに『正論』や『正解』が満ちている。
正論や正解。
それを持っている人が正義で、そうじゃない人は悪で。間違った人とか、芸能人とかを寄ってたかって叩いて。そうなるのが怖くて、どんどん正解を求めるようになる。
正解を辿れば、
誰でも間違えない。
間違えなければ、
仲間はずれにされない。
そんな現状を窮屈に思う人たちが増えて、その人達にカウンターとしてのレッドブルの広告は刺さったんじゃないかなぁ。
再現性の高い『模範解答』を学ぶことは、もちろん大切だと思う。その過程で得た言葉を組み合わせて『自分なりの解答』『自分なりの言葉』を作り出す、『正解をカスタムする』ようになって行くんじゃないか。
不正解とは、少し違う。
犯罪とか、そういうことじゃない。
んー。
正しさを常に疑うこと。
そうか、『不正解とは、少し違う』。
『いびつ』で『ゆがんでいる』状態が面白い。
そもそも人間全部『歪』で多様で個性的だろう。
『歪解』の中に物語がある。
『山手線を自転車で一周したことがあります。』
『中学三年の頃、自転車で川沿いを走って源流まで行きました。』
『3年ほどオフライン人間です。』
『大学院一年の頃、お金がなさすぎて一日5時間かけて通学してた。』
もちろん、電車で帰って空いた時間でアルバイトをすれば財政は改善されていくのだけど。んな模範解答は分かっている。
合理的でいると物語は生まれない。
ズレていたり、間違っていたり。
そうした世界を面白がりたい。
自分探しに北海道やインドに行く人に、『いや、こういう方法があって、この本を読んだら効率的に性格分析が出来るから』などと伝えることにはなんの意味もない。物語を求めているのだ。(その個性の求め方が個性的でないことは伝えるべきかもしれないけど)
個性や物語は欲しいと思ったときにほいと手に入るものではなくて、だから価値があるんだ。無理やり作ったものは、嘘くさくなる。
他人とは違うことを、ググったら出るようなものじゃない、非合理的なことを、歪なことを、好奇心のまま、衝動に任せて行動に起こす。勇気がいることかもしれないけれど、そういう流れになっていくんじゃないかな。
仕事の合間でもできそうなことだと、
怪しそうなラーメン屋さんに入ってみる。
リモートの仕事の合間をみて銭湯に行く。
すれ違う人全員に挨拶をしてみる。
とかは、僕が実際やったことかな。
正論がくたばったあと。
常識から自由になったあと。
定規で整えられたような世界じゃなく、
凸凹していて、□で△で○で。
そんな歪でおもしろい世界になっていく。
歪さと綺麗さは、両立し得ると思う。
歪で揺らいで行動を起こしていった、
その生き方や、軸が評価基準になる。
芯が通っていて、
真っ直ぐな人間は、
綺麗なんだろうなぁ。
まぁ、こういうのって寄せては返す波みたいなもので、歪になりきったら、徒党を組んでチームを組んでいく世界になるんだろうなぁ。それが大きくなると、またくたばれモードになるんだろうけど。
とりあえず、これからは、
こっちの波になると思う。
『アンチ常識』じゃない
なんとなく最後に書いておきたいなって思ったのは、常識=『悪いものだ』とか、『新しくしていかなくてはならないもの』ではない。よりよい世界にしていくためにアップデートをしていく必要はあるだろうけれど、土台を全てえぐるようにする必要はない。
多様性というか。
選択肢とかが増えていくように、
変革をしていけたらいいよなぁ。
否定をしたり、
禁止をしたりじゃなくて、
居心地のいい場所を
選べるようになれたら。
まぁ、ここらへんは話が逸れるから、
また改めて書く。
○○○○○○○○○○
ここまで読んでいただき、
ありがとうございます。
明日も頑張って更新しますので、
『いいね』を貰えると励みになります。
思ったこととかがありましたら、
『コメント』で届けてもらえると嬉しいです。
また明日。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?