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観たあと読めば全て理解出来る!!『ドラえもんのび太の ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(※ネタバレ有り)

ネタバレ前の解説
↑↑↑こちらはめっちゃ真面目ぶってるほう

皆さん『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』如何でしたか?タランティーノ的なクドさもなく素直に楽しめる映画だったと思います。先日はこれから観る人向けに解説エントリーを書いたけれど、自分が本当に書きたかった解説はこっち!こっちが真面目な解説!

時代背景とか知らねーーーよ!!!!

本作は1969年のまだ夢があったハリウッドを舞台に、事実をなぞるシャロン・テート事件の物語に、創作のリック・ダルトルンの物語という2つのストーリーが乗っかり、途中で交差する構成になっています。シャロン・テート殺人事件……うんうん、そんで当時のハリウッドを象徴するオリキャラが登場ね……って、ところでクリフ・ブース(ブラピ)は誰なんだよ?

みんな口を揃えて「シャロン・テート事件が背景にあってー」「1969年という背景があってー」「古き良きハリウッドがあってー」なんて言うけれどそれは古い映画見てりゃわかるよ。でもマッチョで口数が少なくて家事も出来て落ち込むディカプリオを慰めるナイスガイは誰なんだよ?時代背景なんてどーーーーでも良いよ!こっちの方がすっっっげえ気になるだろ!あれだけ物語をドライブさせて観客を惹き付けておきながら、すんなり退場してそこに居なかったような扱いじゃん!……え、居なかったような……???

クリフ・ブース未来人説

先日のエントリに書いたようにリック・ダルトンは、同じオリキャラでも当時のハリウッドを代表するキャラクター。だけどクリフ・ブースの存在はマジでよくわかんねえ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とかいう映画の中でリック・ダルトンはその時代に存在しているけど、クリフ・ブースは本当に誰なんだ?専属スタントマンという影武者を演じている男は、ハリウッドという閉じた世界じゃ居るかもしれないけど、世間的に彼を捉えることなんて出来るんだろうか?ヒッピーに占拠された西部劇のセットで話かけたジョージじいさんに「8年前だよ、8年前のクリフ・ブースさ」と言っても、見ず知らずのような素振りじゃないか。確かにあの世界には、昔ガンマンを演じたり火炎放射器をぶっ放したけどプライドが高くて落ちぶれてしょぼくれたリック・ダルトンは存在しているけれど、マンソン・ファミリーの凶行を早くに嗅ぎつけて、リック・ダルトンの復活がハリウッドを救うと知っていたかのようなクリフ・ブースの存在って何なんだ???まるで違う世界から誰にも気付かれずに介入してきた未来人じゃないか。いや、あの万能さと慈しみ深さは……ドラえもんだ!!!

ドラえもん最終回

ドラえもんの最終回って何パターンもあるんだよ~なんてNAVERまとめみたいな事がどうでも良くて「ウソ800」の話。未来のセワシくんが自分のおじいちゃんにあたるのび太の不甲斐なさに過去へ送ったロボットがドラえもんなわけです。この「ウソ800」という回は、未来から来たドラえもんを思って弱虫ののび太がボロボロに泣きじゃくりながらもジャイアンに「ドラえもんが安心して未来に帰れるように……!!もうドラえもんは帰ってこないんだ!!」と立ち向かう回なんだけど、全てがウソになるウソ800の効果でドラえもんが帰ってきて良かったね、という話になっています。ん……?

未来から過去を変えにきた介入者……

立ち向かう弱虫の主人公……

独り立ちするため、最高の友と別れ……

そして訪れるハッピーエンド……

つまり、、、

待てキバヤシ!!そんな筈はない!!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は外国映画だし、ブラッド・ピットがドラえもんを演じるなんてあり得ないじゃないか!!

いや……そうじゃなきゃ説明が付かないんだ。誰が落ちぶれた中年俳優リック・ダルトンの復活がカギだと分かる?全てを知ったかのように過去へ介入して、自分の存在をハリウッドのみに閉じ込め、鮮やかに問題を解決し、音もなく消えていく、誰も知らない男……孤高のタイム・トラベラー。あとヘッダの画像を見てみろ、なんか服も青い。

つまり奴こそ「ドラえもん」なんだ。

し、しかし!!仮にクリフ・ブースがドラえもんだったとして、誰が未来から過去に彼を遣わしたというんだ?!セワシくんが居なければ『ドラえもん』というSFは説明出来ないんだよ!!


いやセワシくんならこの作品に居る。

……バカなっ!!そんな……!!!


!!!!!セワシくん!!!!!


~完~

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