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大切な思い出

今日は桃の節句。ふらっと しゃーぷ なちゅらるが通うドレミファ幼稚園では、お父さんやお母さんが作ってくれた雛祭りの衣装を着て大きな大きな雛壇に並び華やかな写真撮影が行われていました。そんな中、ふらっとはどこかさみしそうでした。

「ぼくもお雛様のお洋服が着てみたい、、。」

その様子を見ていたしゃーぷは先生や友達にお願いをしてふらっとにもお雛様の洋服を着させてあげようと協力しあう事を決めました。

なちゅらるは華やかな雛壇を遠くから眺めていました。ふらっとはなちゅらるにどうかしたのか尋ねました。

「どうして1番上は2人しか並べないのかしら。あたし、ふらっととしゃーぷと3人で1番上に並びたいわ。」

ふらっとは言われてみればそうだと思い、先生や友達に相談しました。その様子を見ていたカメラマンのふらっしゅはこう提案しました。

「まだ時間はあるから、みんな好きな位置に座って好きなポーズをして、好きなお洋服を着て撮影しようじゃないか!ね、先生方よろしいでしょう?」

先生も子どもたちも“大賛成“と声を揃えました。

なちゅらるはふらっとへ ふらっとはしゃーぷへ お礼におやつのひなあられを分けてあげました。しゃーぷはこのるんるんな気持ちを誰かと分かち合いたくなったので先生にひなあられを分けてあげました。そうして先生もまた別の園児へと分けてあげ、みんなでひなあられを分け合う時間となり最後はみんなで大笑いしました。

数日後、幼稚園に雛祭りの集合写真のデータが送られてきました。先生達はニコニコと嬉しそうにこの日の事を思い出しながらみんなのお父さんお母さんへとデータを共有しました。通知を受け取ったお父さんお母さん達は驚く者も大笑いする者も何やら真剣に見ている者もいたそうな。この日、ダダダダダッ!と走って帰ってきたしゃーぷはお母さんと一緒に写真をみながらこんなことやあんなことがあったのだと小さな手をめいいっぱい広げながら話し続けました。夜になり、お父さんが帰ってくるとしゃーぷはまた同じようにお話をしてあげましたとさ。

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