タカの渡りを見た話
某所でタカの渡り観察をしてきました。
タカの渡り……この時期ツイッターランドでもアツい話題ですが、わたしまだ一度も観察したことがなかったんです。まつもとさんにお誘いいただいて、噂のタカの渡り観察会!! と胸をアツくして臨みました。
集合場所は名前は分からないけど山の山頂。りんご園? があるらしく車で山頂まで行ける! やったね! という感じのところ。集合時刻20分ほど前といういい感じの時間……だったのですが、のぼりの山道で全然車に出会わねえ……エッあってるよね?? などと言い合いながら登っていきます。結果でかいトラックと軽トラとしか出会いがありませんでした。
山頂へ着くと、そこは……なんていうか……りんご園というか……風車小屋みたいなものと、謎の洋風の城、テニスコートやプール、コテージなどの宿泊施設があるがめちゃめちゃ寂れた……なんか……西洋の牧歌的風景を目指したっぽい昭和っぽい感じの場所。そこはかとなく第三セクター的なにおいがしますが違ったらごめん……。なお城はトイレでした。豪華。
集合場所で受付をしていたのは見知った面々でしたので、緊張などもせずなごやかに受付終了。ここで
「もう3羽渡りましたよ」
ていう衝撃情報が。もう渡っている!!! 見ると向こうの方ですでに多くの人々が双眼鏡などで空を見上げています。もうほぼ集合している!! 車と出会わねえわけだ!!
まだ開始時間ではありませんでしたが、トイレに行って、受付の移動などを少し手伝ったあと、わたしたちも観察場所に移動します。
わたしもタカ、見られたらいいなーって思って観察場所に着く(徒歩3分)と、なんかどうやらもうタカがいるらしい。「あそこ」と言われるまま見上げたさきを見ます。なんも見えないと思ってもすぐに諦めてはいけません。タカは点。黒い点なのです。最初は何も見えない気がしても、じーっと見ていると、目がタカを見つける目になってじんわり黒い点を発見できるようになるのです!
というわけで、いたぞ〜!4羽くらい、空をスーッと流れるように渡っていきます。
「鳥の種類はなんですか?」
「ハチクマですが、1羽だけノスリがいます」
基本的には渡りをするのはハチクマという、ハチを主食にするタカらしいのですが、なんかたまに違う種類のタカが混じって飛ぶそうです。ノスリはハチクマに比べて翼短めで、全体にシルエットがふくよかめ。翼に黒い斑点が見えるのが特徴です。
まあ、全然わかんないんですけどね!!!!!!
タカの渡り初心者には難しすぎた……双眼鏡でのぞいてもなんか逆行?で全体的に黒っぽいし……翼が短いって言われても差分が……微妙すぎて……。結局ノスリがどれなのかは謎のまま、ノスリがいたという情報だけこころに刻むワタクシ。あっちにたくさんいる、という方を見ると、そこにも5、6羽が集まって旋回しています。そこにどんどん後続がやってきてタカだまりが。ハチクマってこんなにいるの!? どこに隠れてるの!? て言ってたらこいつらは全国から集まってきてるから、と超初歩的なことを教えてもらいました。よく考えたらそりゃそうだ……みんなで南へ渡るんですよね。
ところでタカが溜まって旋回する様子をタカ柱、というそうです。これを見られるとけっこうラッキー? だそうで。
じつはこの数日前にも別の場所でタカの渡り観察会があったそうなのですが、そちらは不発気味だったとか。なので今日ももしかしたらあまり見られないかも? という事前情報だったのですが、結果として当たりの日だったようです。ビギナーズラック? でした。嬉しいな嬉しいな。
さて、観察をしながら、ハチクマのことや、ほかの猛禽との見分け方などのレクチャーもしていただきました。食べ物はハチ(スズメバチのなかま)が6割カエル3割、とか、養蜂場によく出現する、とか、同種やほかの猛禽が縄張りにinしても割と寛容(そして自分もほかの縄張りにお邪魔する)というノンビリした性格だとか、蜂の巣を一層一層剥がして運ぶ、とか……。聞けば聞くほど面白い鳥です。なんでハチ狙いになったんだろうな……。
なおこのハチクマ、衛星を使ったルート調査で、最近その渡りルートの詳細が明らかになった鳥だそうです。ルートはインターネットでも閲覧可能(ハチクマ渡り公開プロジェクト)
主催者の方はルート上にある山で新たな観察ポイントを開発しているふうなことも言われていました(観察しながらだったのでちゃんと聞けていませんが……)もしかしたらあなたの頭上も通っているかも? 山の上に登ったら空を見上げてみるのも面白そうです。
タカの写真は遠すぎて撮れませんでしたが、帰りに寄ったカフェいきもの舎さんで撮ったカナヘビくんちゃんの写真を貼っておきます……😌 鳥類と……爬虫類……近いですし……(というていでかわいいカナヘビを見て欲しいのだ)
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