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第2回 Zoomで人狼ゲーム

執筆者:かいり(見た目だけはチャラ男番長)


1. 引き続きオンラインゲームをやってみる

 COVID-19が流行している現在、僕たちにできることは何だろうか。そこから始まったこの活動も2回目を迎えました。前回のワードウルフはアイスブレイクに大変有効である、対面不可という状況で大人数がオンラインで遊べる、ということが分かり、初回にしては良い結果だった思います。

 今回はその次に人気だった人狼ゲームに挑戦しました。前回に続いて、Android、IOSに関係なくプレイできるようにLINEの人狼GMbotというアカウントを利用し、Zoomに接続しながらやっていきます。

 人狼GMbotの紹介と使い方はこちら https://jinro-gm.com/  

2.他の人狼系ゲームとの違い

 その前に少しだけ、他の人狼系ゲームとの違いについてお話しします。人狼ゲームはこれまでに様々なアプリやwebサイトで類似品が生み出されてきました。筆者も中学生の頃にアプリの人狼ゲームが流行り、楽しく遊んだ記憶があります。既プレイの人も多いのではないでしょうか。

 しかし人狼ゲームは多く世に出回った分、遊び方や呼称が異なるものがあります。例えば中学時のアプリであれば1台のスマホをその場で回すオフラインでのプレイ方式が主流でした。

 それに対し、今回の人狼GMbotはオンライン上かつ複数の端末で行います。LINE上でのプレイのため個人トークで行動や投票が可能であり、シームレスなプレイができました。どんどん便利になっていきますね。また後述しますが、役職の呼称違いがあり、困惑した部分もありました。

3.実践タイム(手探り)

 前回と同様16人という大所帯でのプレイですが、この人数でもギリギリ遊べました。今回利用した人狼GMbotは最小4人から最大16人までプレイ可能です。さらに進行に必要なGM(ゲームマスター)をこのbotが行ってくれるため、面倒くさい役回りは押し付けることができます。各自のラインアカウントを紐づけることによってゲームを管理、進行してくれます。 

 流れとしてはZoomで接続した後、参加者を集めたLINEグループを作り人狼GMを部屋に追加します。すると後はGMの指示通りにするだけです。今回私たちは配役ランダム、初日の占い有効、遺言あり、投票公開などの設定でゲームを始めました。 

ゲーム開始後はワードウルフ同様、話し始める人に苦戦しました。しかし人狼ゲームは、とりあえず「村人だった~~~」と言っておけば1周目はなんとか会話が成立する分、まだ話し始めやすかったです。その後は、昼と夜を繰り返し村人陣営VS人狼陣営の決着がつくまで繰り返します。

オフラインのように隣に相手が居るわけではないので会話が途切れることもありましたが、順調に1周ずつゲームは進行していきました。序盤はよく話す人や、普段の行いから人狼だろうと決めつけられる可哀想な人が疑われるたび、投票によって殺されていきました(笑)。しかし吊るされた人々は霊媒師によって善良な村人だったことが判明し、どんどん疑心暗鬼になっていきます。 

 このままでは人狼に食い尽くされて終わってしまうのかと思い始めたとき、処刑されたプレーヤーが霊媒師により人狼だったことが判明しました。5日経過して初めて人狼を吊るすことができたのです!さらに運よく次の日も人狼を吊ることのできた村人たちは勢いに乗ります。

 村人陣営のプレイヤーがここで過去の投票を確認し、吊るされた人狼に投票していないプレイヤーを発見しました。疑いは確信に変わりそのプレイヤーを吊るすと「村に紛れ込んだ人狼は全滅しました。」のアナウンス。多大の犠牲を払いながらも村人陣営が勝利しました! 

 となるはずが「しかし、ここで隠れていた妖狐が姿を現しました!」とのログが。実は人狼でも村人でもない第三勢力の「妖狐」が身を隠しており、人狼亡き村を一瞬で滅ぼし、単独で勝利をかっさらっていったのです。 

 まさかの大どんでん返しに一同は驚愕したままゲームは終了しました。

4.問題点

 滞りなく進んだように見えた人狼ゲームでしたが、問題点がいくつかありました。

 1つ目は、GMの設定です。今回私たちは役職ランダムで行いましたが、これは間違いでした。配役をランダムに設定すると役職ごとの人数もbotに設定されてしまうため、プレイヤーが状況を予想しづらかったです。人数が多いのである程度の長期戦は仕方ない気がしますが、役職の人数が分かればもう少し1ゲームを短時間で終了できたかもしれません。

 初心者もプレイするならば、ゲームを分かり易いものにするためにも配役人数を設定することや、ややこしい役職を入れない方が良いと感じました。

 2つ目は序盤で処刑された人が暇地獄になってしまうことです。今回、16人でプレイしたこともあり終了までに約1時間かかりました。通常、死亡者は会話に参加できなくなりますが、対面状況下では空間を共有できているため、さほど寂しくありません。

 しかしオンライン上(Zoom上)ではミュートにするため、脱落者はその後会話には参加できず、進んでいくゲームを見守る事しかできなくなります(泣)対面ならまだしもZOOM上での繋がりしかない状況で1時間喋れないというのはかなり厳しさを感じました。

 3つ目は先ほども軽く触れた呼称の違いによる混乱です。今回、基本的な役職以外で妖狐や共有者、狂信者が存在しましたが、他の人狼ゲームでは順に吸血鬼、恋人、多重人格として呼ばれていました。初心者がわからないことはもちろん既プレイの人でも「なんだこれ?」とおもいながらプレイしており、最後まで役職の持ち味を生かせないということが発生しました。

 メジャーなゲームだからこそ遊んできた環境によって認識の違いがうまれてしまいました(汗)これに関してはゲームを始める前にみんなで確認や改めてルール説明を行うと解決できると思います。何事も確認は大切...

5.感想

 前回に引き続き、オンライン上で16人という大人数でゲームを楽しめました。人狼ゲーム特有の疑いや騙しあいのある話し合いは頭を結構使うので良い頭の体操にもなります。さらに外出自粛が続く中、家族など限られた人以外との会話は新鮮でとてもリフレッシュできます。

 ですがやはり、前回のワードウルフの方がルールを理解しやすく取り組みやすいとは思います。10人以下の仲良しグループがルールを理解した上でオンライン上で集まってプレイするならば、人狼ゲームが盛り上がるでしょう。

 しかし初心者を含めこれだけの大人数で遊ぶなら短時間で待ち時間もなく、何回も行えるワードウルフが向いていると言えます。とは言ってもLINEで呼ばれたい名前にして参加する等の工夫次第で仲を深めることも可能ですし、その後の発言のしやすさは変わると思うので気になった方はこの対面不可の状況を利用してぜひ遊んでみてください!定番ゲームが対面不可状況下でできるというのは朗報ですね!  

6.みんなのクロスレビュー

 前回に引き続き、参加者全員で競い合い、クロスレビューを作成しました。今回15人のレビュアーの中から選ばれたのはこの5人です。

↓↓↓今回のクロスレビュー↓↓↓

クロスレビュー(人狼)

 かずき、きょう、そしてチャラ男番長こと私かいりは2回連続で選出されました!

 ワードウルフと比べて難易度が高かった分、前回より点数がばらついています。やはり、ワードウルフの方が気軽に遊べると思いました!人狼ゲームは知らない人同士のアイスブレイクに使うというよりは、すでに仲の良い友人との距離をさらに縮めるために使うべきなのかもしれません。

7.さいごに

 未曾有の事態が起こり、緊急事態宣言が発令されて一ヵ月が経ち、5月末までの延長も発表されました。普段、何気なく過ごしている日常が制限され、人との関わりも限られたものになりました。

 遠隔とはいえ、ゼミ活動が始まって実感しているのは、人とのコミュニケーションの大切さです。家族以外の誰かと「仕事や勉強、子育てを一切排除した自分の時間」を設ける。私は、これが今最も効果的なリフレッシュ方法だと感じます。

 幸い、今の時代は家にいながら仲の良い人たちと繋がることが可能であり、家族以外のだれかと遊ぶ、会話する、飲み会を開くなど多種多様なコミュニケーションができるでしょう。家に引きこもっていると、ストレスもたまり、兄弟喧嘩、親子喧嘩、恋人との関係悪化など、様々な問題が起きます。長い時間同じ人と近くにいるということはそれだけ問題が起こるリスクも高くなります。

 しかし、これは決して誰かが悪いわけではありません。だからこそ、気分転換の一つとしてオンライン上に集まってコミュニケーションをとることはどうでしょうか。家の外で誰かに会うことは難しくても家の中であれば誰にだって会えるのです。

 自分だけのリフレッシュ時間の一環として会えない友人や恋人と同じ時間を共有することがストレス軽減になりうると私は思います。10分でも15分でもいいです。一度、自分が楽しめる時間を設けてみてはいかがでしょうか☺️


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【今回のレビューの平均点】
さつき(9点)うっちー(7点)ぺ(6点)きょうか(4点)きょう(3点)ゆうか(7点)かずき(6点)すみな(7点)あやか(7点)かんな(4点)りょうた(4点)あゆ(4点)ちあき(4点)かいり(8点)の以上14名。

合計点:80/140点 
平均点:5.7点








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