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ベトナムでライブ通販所得を課税へ
世界的に大流行のライブストリーミング通販ですが、ベトナムではついに課税する話が出始めました。多い人は数百万も売り上げているということで、当局が課税に乗り出した形です。
現地のニュース:
税務総局は地方税務当局に対し、オンラインビジネスや実店舗での売上に対する納税状況の調査と検査を要請した。この動きは、ベトナムで電子商取引とライブ販売が急成長していることを受けて起こったもので、一部のライブ配信販売者はオンライン販売で数千億ベトナムドン相当の売上を上げている。
財務省の数字によると、電子商取引(ライブストリーミング販売を含む)による税収は、2022年と2023年にそれぞれ83兆ドン(36億ドル、5600億円)、97兆ドン(38億1,000万ドル,5935億円)に達する見込みで、急増していることがわかります。
ベトナムTikTokストリーミングで売ってる変なもの
ニュースにもなっていましたが、美容関連や食品が多い印象です。
面白いのがベトナムでは中国と同じく日本製がかなりのブランド力があり、あまり日本で見かけない・有名でないものが売られていたりします。(大丈夫かw)
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美容・医薬は輸入して個人に下ろしてSNSなどで個別に販売させる、ネットワークビジネスっぽい形がベトナムではかなり広く浸透しているようで、こんな感じで主婦?が自宅でやっているような通販動画をよく目にします。
また、知人のお母さんが近所や知り合いにこういう薬などを売っていて、たまに「日本人!これって何に効くの?なんて書いてある??」と人づてで質問が来たりします。(笑
@songkhoemoingay10 Chỉ với 89k ngứa mấy cũng hết
♬ nhạc nền - TQT shop.vtv - TQT shop.vtv
ドリアン用のサプリ?
農家用の農作植物の病気予防役なようです。ドリアン農家におすすめっぽいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717721086528-5HWDAT299L.png?width=800)
作ってる所、見せないほうが良いんじゃないかって気がしますが…😆
![](https://assets.st-note.com/img/1717720731963-t7XAUP5Dke.png?width=800)
こちらがTikTokページ
@chephambio3c Kích rễ cực mạnh - Đi đọt cực nhanh. Nhà nông canh tác tiêu, điều, cà phê, sầu riêng và các loại cây ăn trái, cây cảnh 💥💥💥
♬ original sound - Viện Nông nghiệp Việt Nam - Nông Nghiệp Xanh
見ても何を言っているのかわからないのでSNSなどで流れてきても当然スルーなのですが、ベトナム人のオバちゃんやお年寄りはTikTokショップが大好きでLiveストリーミング衝動買いが大流行しているということです。
あまりピンとこないのですが、以前はfacebookやメッセンジャーなどでSNS物販するのがベトナムでは普通だったそうで、いまもこのページのようにがんばっている人たちがたくさんいるそうです。
薬局チェーン浸透までの過渡期?
日本だと大型薬局がありいつもセールをしていたり、Amazonなどでもかなりの商品が買え、様々な知識も普及しているので「神経痛でたー!アリナミンAのお世話になるかな。。。」と、一般人の対応力が高いですがベトナムではおまじないや祈祷が最近まで幅を利かせている農業時代だったため、サプリや健康についてかなりカオスです(泣笑
SNSでサプリや薬が売られる背景には、そんな最貧国でモノが無いとか個人商店など小資本ビジネスが主流だったこと、医薬の国内製造がほとんどなく知識がない人も圧倒多数で、「信用」が小さいため人依存の商売(この人が好きだから商品を信用する)が成り立つ前提があるようです。
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急進する薬局チェーン
数年前までは個人商店な薬局で専門性があったりなかったり薬局ガチャなベトナムでは日本人が買いに行くとたまに0が1つ多く請求されてぼったくられたりもしていましたが、現在はファーマシティーとロンチャウの2社が急速に店舗を全国に拡大、特に後発のロンチャウは日本に上陸しこちらも急拡大しているベトナムITの巨人FPTグループの小売部門でコロナの時期にありえない急拡大(1400店舗)をしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717721783953-TsYaX5vMux.png?width=800)
ロンチャウの手法は資本に物を言わせた強引な店舗拡大で、地元の古い薬局やファーマシティー店舗のすぐとなりに出店し、安売りプロモーションなどを繰り返し行う手法のようで、ひどい場所ですと小さな交差点に3店舗の薬局があったりします。古い薬局、ファーマシティー、ロンチャウが交差点の角に並ぶわけですが、個人営業の古い薬局が退場するのは時間の問題になります。
とはいえ、薬局チェーンで働く若い店員さんに専門性がさほどあるわけもなく、街のオバちゃんたちがすぐに信用して頼るとは思えません。もうしばらくはLiveストリーミングの拡大が続くのではないかと思います。
(TikTokショップについてはこちらのNOTEに書きました)
記事:ロンチャウの出店計画
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