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いつもとテイストが違うので閲覧注意「バスに揺られて善光寺参り」


知人が長野善光寺の7年に一度の御開帳に行ったと聞いて、急に自分も行きたくなってしまい、6月1日に新宿から日帰り予定で高速バスに飛び乗った。

6:45バスタ発
10:35到着予定も事故渋滞と市内参拝渋滞で11時過ぎに「善光寺大門」着。
 本来は善光寺周辺を一日ゆっくり観て帰ろうくらいしか思っていなかったのだが、持ち前の貧乏性が出て、バスに乗っている途中に、「これなら少し遠出して、戸隠まで行けるかも」と思い立ち、時刻表など調べていた。
 
地方、特に山へ行く交通機関は、便数が少なく、帰りの時間・天候などが重要なので、真剣になった。

まずは予定通り善光寺を参拝、と思い、楽しそうな仲見世の参道をすごい勢いで上り、山門まで行くも、平日で天気も良く、既に行列になってしまい、本堂までたどり着くのに1時間以上はかかりそうだと見当がつき、「これでは戸隠に行けない」とまずは参拝を諦め、混雑した参道を戻り、11:37分発「戸隠奥社行き」に乗る。

山の方へ行き、標高が高くなるほど、景色は山の春に戻って行く。レンゲツツジやハナミズキがまだ咲いている。

12:38 「戸隠奥社入口」到着。本当は戸隠中社から登って参拝したかったが、まずは奥の方まで行ってしまってから、時間があれば中社に行く予定にした。

まずは腹ごしらえで大鳥居の前の「なおすけ」で戸隠在来種の蕎麦粉を打った「かもざる蕎麦」を食べる。

山岳バス(大好きアルピコ)は1Hに1本あれば良い方なので、もうこの時、「19時30分長野駅発」を逆算して行動しなければならない。

13:00大鳥居発。参道の両脇に水が流れ、そこに春の高山植物がいくつか見られる。「ニリンソウ」「ラショウモンカズラ」「コシアブラ」「ズダヤクシュ」「ヤマシャクヤク」「ミズバショウ」「リュウキンカ」等。高山植物は、その時に撮らないと、今度いつどこで出会えるか分からないので、とりあえずスマホとipadで撮るが、地図によると大鳥居から奥社までは徒歩約40分。写真もそこそこに、ズカズカと歩き出す。15分歩いて随神門まではほぼ平らだが、その後はだんだんと登りになってくる。

山登りでは、前を行く人を抜かしたくなるが、抜かされるのはなんだか悔しい。だが、それを続けていると心臓バクバクになるし、汗だくで余裕無く、ただの恥ずかしいオバサンになっている。しかしそれより帰りのバスの時間が優先になっており、もうそれ自体が目的と化していてバカみたいだ。しかし、バス、、、

それでも無事奥社に到着して、参拝し、結果的には14:27分奥社入口発のバスに乗れた。中社まで5分で降り、1時間ほど中社を参拝した。15:20中社発。これであとは善光寺を参拝するだけになったが、メインの本堂の拝観時間は17:00まで。

行きの感覚で「善光寺大門」まで戻ったら、またあの長い坂の参道を歩く事になると判断し、2駅前の「城(じょう)山公園前」で16:20下車。本堂のほぼ真横から入る事が出来、無事に内陣参拝(+戒壇巡り)が出来た。あとは、山門に登ったり、経蔵で輪蔵(マニぐるま)を一人で廻したり(5トン)、アトラクション感が凄かった。

昔の人も、全国からここに来る事を、ディズニーやUSJ的に楽しみにしていたのかな、と考えたりした。それで良いと思う。

内陣は参拝したが、改めて山門と本堂の間に建つ、33尺の回向柱(前立本尊の右手中指と繋がった糸が結ばれており、柱に触れる事は、本尊に触れるのと同じ功徳があるとされる)に触れている(光触媒コーティング済)と、17時になって、「お上人様が夕座に出仕なされる」というアナウンスが入って、ご出仕の様子と夕座の法要もお参りする事が出来た。今のお上人様は若い女性なのですが、読経の声も素晴らしく、法要の終わりと共に本尊の厨子が閉じられると同時に、本尊からの光が消え、暗くなった所に妙に感動してしまいました。(絶妙なライトアップとライトダウンの演出)

歩いて長野駅まで降り、駅ビル「MIDORI」で野沢菜おやきやソフトクリーム等を食べ、無事19:30発新宿行きの高速バスに乗り、帰ってこられた。


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