試合中の「即決力」
バトルロワイヤルにおいて勝利に向けたオブジェクティブは最後の1人(1チーム)になることである。障害となるのが安全地帯や敵の存在であり、状況に応じて対応していく必要がある。効率良くオブジェクティブ達成を果たす為に、戦略を練る。ただ、流動的に変化するバトルロワイヤルではよりミクロな部分が求められる。その上で必須となるスキルが「即決力」である。対人のアクションゲームでは過去に起きた事象を経験値として蓄積することは出来ても、全く同じ事象が起こることはあり得ない。だからこそ、経験則に基づいてオブジェクティブから逆算し、論理的に考える必要がある。1分1秒1コンマ......を争う戦闘を制する為に「即決力」が鍵となる。
競技シーンを観ている人なら分かると思うが、接敵中に「次の動きどうしよう」と悩む暇など無い。ましてや終盤になるにつれ、考えなければならないことが増えていく為、より1つのことを考えるのに使える時間は短くなる。つまり、悩みによるディレイによって後手に回ることになってしまう。よく耳にする"悩んだら負け"とはこのことである。
先ほど述べた"論理的に考えー"は「即決力」を用いるならば、解釈を改める必要がある。確かに合理的な行動選択をすべきであるが、試合中に丁寧な論理的思考をすることは難しい。チーム戦の場合、思考過程を味方に説明することもまた困難である。従って、論理的思考にて最適解は出せなくても良い。例えば、安全地帯までAルートとBルートがあったとする。結果的にAルートの方が効率的だったとしてもBルート選択が間違いという訳ではない。対人ゲームである以上、ランダム性とイレギュラーはつきものだ。「即決力」を用いてBルートを選択したならば、Bルートの点から結果の点までを結ぶ線を外れることなく進めば良い。そこで迷いや後悔の念を持ち出してはいけない。行動のディレイに繋がりかねないからだ。複数選択肢が存在する場合、成功可能性が高い選択が出来れば、後はスピードだ。"悩んだら負け"忘れないでほしい。
Twitterのやり取りや試合後の反省を見ると、分析やアウトプットが得意な人を見かける。これは対面での会話とは違い返事までの時間猶予があることにより内容を考える時間がある「非同期性」によるものでもある。分析が得意な人全てがリーグ戦や大きな大会で活躍している訳ではない。熟考すれば立ち回りを考えられるが、「即決力」が欠けているというケースがあるからである。思うように能力を発揮できていないタイプだ。そのような選手も速さを意識したらチームにより貢献出来るかもしれない。
味方がダウンした時、敵をダウンさせた時、安地の入り方を決める時......
「即決力」是非意識してみてほしい。
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