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エッセイコンテスト100本ノック

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エッセイの公募や、noteのお題•コンテストに応募した記事を、備忘録としてまとめてます。
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#創作大賞2023

みんなと同じことが出来ない息子を責めて、目の前で号泣した話

「子どもは、一人ひとり違う」 んなこたぁ、わかってる。 でも、比べちゃいけないと思いつつ、無意識のうちに比べている。 初めての子育てなら、なおさら。 わたしも例に漏れず、息子と周りの子を、よく比べていた。 「これはできる。これはできない」 こんな風に。 なにが正解なのかわからないわたしには、この方法でしか息子の成長度合いを判断することができなかった。 子育てに正解なんてないのにね。今ならわかるけど。 当時は、息子と周りの子を比べることで、安心していた。 いや

小学校に入学後2か月で「学校に行きたくない」と呟いた長男のはなし

「あした、学校に行かなきゃだめ?…行きたくないなぁ」 わたしは、この言葉をまさか長男が小学校に入学してから、たった2か月で聞くとは、思ってもいなかった。 …というと、ウソになる。 なんとなくそんな予感はしていた。 わたしには、2人の子どもがいる。 長男、けーちゃん。8歳、小学3年生。 次男、ゆっちゃん。4歳、年中さん。 今回のお話の主人公は、長男のけーちゃん。 彼がまだピッカピカの小学校1年生だったころの話。 我が家の長男は、繊細だ。 傷つきやすいガラスのハート

イボとエリンギと長男

我が家の長男は、繊細だ。 彼を一言で表すなら、ガラスのハートの持ち主。 彼がまだ10ヵ月のころ。 わたしと母が、息子の失敗談を笑いながら話していると、息子の太い眉毛がだんだんとハの字になる。そして不安そうな顔でわたしたちを見つめる。 どうしたのかなと思いつつ、話しを続けると、とうとう泣き出した。 まさか、自分のことを笑われているっていうのが、わかってるの? 母は「赤ちゃんでも、自分が言われでんのが、わがんだね~」と、言っていた(母は、福島弁の使い手だ) 「いや、そん