環境調整をはじめて、娘の暴言暴力とスキンシップが激しい。きっと初めて全力でママにぶつかってきた。

カウンセリングへ行きだしてから、環境調整がはじまった。これは

命にかかわるような危険こと以外、指示やしつけ、禁止を一切やめる

というもの。
私はこんなことが自分にできるのか?と疑問だった。案の定、すぐに心折れてへこんだ。何度も折れた。でもヨナの前では折れた様子を見せてはいけない。

これを初めてすぐに、学校へは行かなくなったし、朝ゆっくり起きてきて着替えもせずにYoutubeを見る。
食べたお皿もさげない、ごみは床に捨てる、勉強や宿題、もちろん一切しない。机の上をはだしで歩く。夜は11時半まで起きてテレビを占領する。習い事も急に休むって言って私が色々謝罪して回る。
まじか?まじか?それでいいのあんた?!人として堕落していくんじゃないか?吃音を治す代償が大きくないか?
何より私のプライベートはゼロになった。ドラマを10分ずつ見ていたぐらい。あとはずっと娘に付き合う。下の子の寝かしつけし、寝落ちに耐えておきて、ヨナの工作やトランプに付き合って、遅くまで過ごす。
本当にストレスマックス、めまいが始まって旦那や妹に当たり散らしていた。

だが、良い兆候はすぐに表れた。
ヨナが私を叩いたり蹴ったりするようになってきた。「ぶす」「ばばあ」さんざん言うようになってきた。そのあと「ごめん」って謝ってくる。
私にすべてをぶつけることを、やりたいけど怖がっている、そんな感じ。
これは分かりやすく出てきたので、効果が出てるんだと思えた。
スーパーやママ友の前でも容赦なく後ろから思い切り蹴られるのは恥ずかしかったけど。笑って耐えた。

仕方ない。吃音は、母子関係が薄かったから始まった。すべて私の責任なのだから。
私が産後、すぐに仕事に復帰した代償だ。自分のしたことなのに、娘に「吃音」という形でとばっちりが行くなんてこれまで本当に胃が痛むほどに辛かった。
それがやっと自分自身に返ってきている。そう思えることで救われた。

私は一生けん命、愛情をもって育ててきたつもりだ。でもヨナは敏感な心を持ってる子で、私の愛情のかけかたでは不十分だったという意味。
全ては親の育て方だけではなく、子供の性格とのバランスだそうだ。

正直こんなにしんどいとは思っていなかった環境調整。
私は、辛くなるとすぐに本に助けを求める。都筑先生が出している、多分医師や言語聴覚士向けの指導書があったので買って読破した。

お値段はびっくりするほど高いし、内容も難しい。230pもある。でも指導法・訓練法が書かれているので、今じぶんが何のためにこの環境調整をやっているのか、今の段階の状況は正しいのか、わかることができた。
環境調整のやりはじめには暴力や異常なほどのスキンシップが出ること、母親は1カ月以内に限界が来なければちゃんとやっていない可能性があることが書かれていた。

合ってるのね。。。この苦しさでいいんだよね。。
と何度も読み返した。
頭の中は混乱でいっぱい。部屋もぐちゃぐちゃ、自分の家事が増え予定が立てられなくなり、蹴られて叩かれて「ぶす。でぶ」言われて過ごす。いじめや、虐待や、でもこれが正しい。

ちなみに、本は同じ人のばかり読むと考えが偏る。たまたま友達が進めてくれたこの本。吃音と関係ないけど、子供への環境調整の大事さが書かれている。


環境調整については、ヨナに一切注意やしつけをしないということを事前に友達にも説明し、近くにいる祖母や親せきにも説明して理解してもらった。あまりにもひどくない?!ってみんなハラハラしてたのと、お友達と遊ばせるとお友達の教育にもよくないと思ったので、自然と周りの人達から距離を取るようになった。

知らない人が見たら、ただ甘やかして育ててきたせいでこんな子になっちゃったんだろうな、育て方間違えはったな~って思っただろう。

後日ちゃんと効果が表れてきて、ヨナは落ち着き、今では友達ともたくさん遊んでいる。私もママ友に話を聞いもらって泣きながら話したりしてストレスを開放している。
私の努力は報われることになった。

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