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Grecoのプレベを改造した話

前回自曲のライナーノーツを書いてから約2か月。
ちょうどいい話題があったので
また書きに来ました。

タイトルの通りGrecoのプレベを改造しました。

なお、本記事を書いている人間は
たまーにベースの配線いじったりパッチケーブル自作する程度で
電子工作には詳しくないので
それを念頭においてご覧ください。

楽器について

Grecoのプレシジョンベース。
シリアルから判断する限り1978年製。
自分にとって一本目のベースであり
今DTMをする時も いなたい音が欲しい時は重宝しています。

弦がポールピースに当たってノイズになるのを防ぐために養生テープを貼っている

改造方針

元々以下の通りに改造はしていました。

・ピックアップ
オリジナル→fender Original Precision Bass Pickups

・コンデンサ
オリジナル(セラミック系の小さいやつだった)→オレンジドロップ

ここからさらに
「ヴィンテージ系の音色 かつモダンな音楽でも使えそうな音」
を目指して改造していきました。

ピックアップ交換

改造する要素はいろいろありますが
大きくキャラクターを変えるならピックアップと考え
いいものがないか探していました。
そこで見つけたのがこの記事。

Evertone の製品ページを見ても
今回の改造方針にあっていると感じたので
デジマートで購入、交換していきました。
(なお交換時の写真は忘れた)

音はこんな感じ

交換時の話

ピックアップ交換した時なんですが
配線をミスったようで
ボリュームを完全に絞っても音量がゼロにならない状態でした。

ネットで症状を調べて直したはいいものの
直した後の音を聴いたら何だか物足りないような…。
直す前の音は適度に輪郭が立っていて
オールドロックなんかを弾いたらハマりそうでした。

直すために調べていた記事によると
普通のボリュームポットだと
フルテンの状態でも一部の信号がグラウンドに流れるんだそうで。
そのためポットの抵抗値を変えることで、高音域を立たせる改造もあるとか。

下記記事の内容と状況から推測するに、
アース周りの配線がうまくいかなかったため
本来はグラウンドに流れる分が出力されて(=高音域がよく出て)
輪郭が立っているように聞こえた…のかもしれません。
冒頭に書いた通り、電気工作には明るくないので
もしかしたら他の要因もあるかも。

追加改造

配線時のトラブルが元とはいえ
好きなキャラクターの音であったため
どうにか使えるようにしたい。

上記の記事によると
フルアップボリュームポットなる部品で似たような状態を作れることを確認。
フルテンにすればボリュームポットがバイパスされるそうです。

せっかくなので他の部品も一通り変えてしまおうと
サウンドハウスでポチることにしました。

部品:追加分

フルアップボリューム
今回の改造の要。

普通のポットと比べてみると小さめ
右のはCTSの250Ωミリ規格

ジャック
前にガリが出て接点復活剤で処置していたので
この際変えてしまおうと購入。
接点が多くて評判のイイこのパーツをチョイス。

配線リード線
シールド用のケーブル(belden8412)の中身。
前にパッチケーブル自作した時に余ったものがあったため
バラしてリード線として使用。

ノブ
元々つけていたものを外してなくしていたため購入


交換

配線はこのサイトを参考に
(なんでか埋め込みできなかった)
https://frontisland.com/reference-book/wiring-diagram/

本来はボリュームポットの1番端子とポット背面を
はんだ付けしますが
フルアップボリュームだと元から繋がっているため
そのままグラウンド側の配線を1番端子につけていきます。

ボリュームポットの1番端子にピックアップとジャックのグラウンド(コールド)を繋ぎました。
ボリュームとトーンのグラウンドを繋ぐ際も1番端子で良いと思われますが
強度的に心配だったのでここだけポット背面同士で繋いでいます。

改造完了

音はこんな感じ。

狙い通り高音のよく出る、輪郭がたった音に仕上がりました。
特にトーン絞った際に顕著な違いを感じます。
(ヘッドホンじゃないと分かりづらいかも)

輪郭を出したい時はボリュームフルテンに。
また、普通のプレベの音が欲しければ少しボリュームを絞ればよく
音色のバリエーションを増やすことができたと思います。

フルアップボリュームポットに取り替えると
良くも悪くも劇的に音が変わる印象でした。
高音がよく出てパキパキした音になるため
人によって好き嫌いも分かれそうな気がします。

今回改造した楽器では
元々フラットワウンド弦を張っているのと
コンデンサに容量大きめのオレンジドロップを採用している分
いい塩梅に落ち着いているのかもしれません。

終わりに

久しぶりにベースの配線をいじりまして
出音を聞く限り、概ね満足な結果になりました。
それなりに手間はかかりますが楽しいですね。

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