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2/6~10 日経225オプションIVとVIX、海外ETF、各国通貨の推移比較

グラフは先週末まで約半年の期近・期先ATMIVとS&P500、VIXの推移。
S&P500は前週比マイナス、VIXは2/2が底値で、一時21台まで上昇しました。
日経平均は27,500円前後が続き、IVは直近2年で最も低い水準になりましたが、2/14の米CPIを前に週末にはIVも上昇傾向でした。
2月限のレシオ・プット・スプレッドは無事にプレミアムを頂いて終了しましたが、IVが低いので3月限の仕掛けを見送っています。

3月限PUT27000は現在230円で、リスクパラメータはセータが-8.64、ベガが26.173となっています。
もし日経平均が動かなかったとすれば、計算上は1日後230-8.64=221.36円(売っていれば+8,640円)になりますが、同時にIVが僅か0.33上昇しただけで、0.33×26.176=8.637で、セータによるプレミアムの減少を相殺してしまいます。
IVが緩やかに上昇し続けると、オプションを売って時間が経過しても、含み益にならない現象が起こります。
今はIVが低いので、IVの上昇余地は十分あります。
そうしている間に日経平均が大きく動いたり、IVが急騰するかもしれません。

各種海外ETF、各国通貨の推移です。コメントは先週の動きについてです。
※グラフは暫くの間2022年からの表示を継続します。グラフ下の年初来は2023年、前年上昇率は2022年です。

Global Markets株式ETFは、エネルギー銘柄の多い先進国バリュー(除く北米)(EFV)の下落が小さくなりました。
フロンティア&セレクトEM(FM)は下落率が高くなりました。

Developed Markets株式ETFは、イタリア株式(EWI)、イギリス株式(EWU)、日本株式(EWJ)以外下落しました。
下落率上位は欧州勢でした。

Emerging Markets株式ETFは、インド株式(INDA)、チリ株式(ECH)以外下落しました。
大地震のあったトルコ株式(TUR)は、トルコの株式市場が14日まで取引停止になっています。

各国通貨は、ドルインデックス(DX-Y.NYB)が103台で週末を迎え全体的にドル高、ロシアルーブル、南アフリカランド、マレーシアリンギットなどはドルに対し弱く推移しました。
メキシコペソ、カナダドル、スイスフランなどはドルに対し強く推移しました。

海外商品ETFは、ドル高でもエネルギー系と農産物系は強く推移しました。
メタル系は全体的に弱く推移しました。

商品代用セクターETFは、エネルギー系以外は弱く推移しました。

米国市場債券ETFは、米10年債利回り(^TNX)が3.74%まで上昇、米国20年超債券(TLT)、エマージング債券(EMB)、投資適格社債(LQD)などは下落率が高くなりました。
商品高で物価連動国債系は下落率が低くなりました。

米国株式各種ETFは、小型系の下落率が高くなりました。
ダウ平均(DIA)とバリュー・高配当系は下落率が低くなりました。
米小型バリュー株(VBR)と米高配当株(SPYD)は、小型系の下落が影響していると思います。

米国セクターETFは、エネルギー株(XLE)以外下落しました。
ディフェンシブ系は下落率が低くなりました。

2/3の米雇用統計以降、インフレ低下の楽観論がインフレ継続に変わって、昨年のようにエネルギー系の上昇が目立ちました。
2/14に米CPIが発表されますが、あくまで今年1月の統計なので、この先のインフレ率を気にした方が良いかもしれません。

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