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「レム」

「レム」は、主人公であるイワン・レムが夢の中で見た、幻想的で神秘的な都市の記録で構成されています。レムは、通常の人々が入ることのできないとされる、異次元の都市にたどり着き、その都市の記述を詳細に綴った手稿を披露します。

レムの手稿は、都市が単一かつ巨大な建物として構成され、その建物の中には広大な庭園や円形劇場、地下鉄のような巨大な交通網が広がっていることが記されています。また、レムの手稿には異次元の住民たちの神秘的な信仰や、自己組織化された都市の科学的機能などが詳細に描かれています。

一方、物語は〈ねつ造された手稿らしいことが発覚した」と手稿を書いたレムの著者とのやり取りや、手稿が真実であると主張する人々との対立といったストーリーもあります。幻想的・神秘的な要素が豊富で、読んでいて清々しい気分になる小説として知られています。

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