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マネーモンスーン / Money Monsoon

デザイナー:Reinhold Wittig
アートワーク:Wolfgang Friedrich
出版社:Edition Perlhuhn
プレイ時間:45分
プレイ人数:4~6人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ダイスを振って、コマを進めるすごろくゲームです。一番お金を稼いだプレイヤーの勝ち

ゲームは時計回りに親番のプレイヤーが移りながら進みます。ゲームは誰かがゴールに到達したら終了します。

ボードのイラストは全てフレーバーかなんか。
ボードの端の細いマスしか使いません。

親番のプレイヤーは8面ダイスを振ります。そして、出た目を使う権利を競ります。競りは同時入札となります。全員入札したら入札額を公開して、最高額を入札したプレイヤーが落札となります。この時、親番にお金を支払うわけですが、支払う金額はその次に高い入札額です。親番が落札した時は、銀行へ支払い。

紙に入札額を書いて、同時に公開で落札者を決める。

例えば最高入札額が400金で次点が入札額350金だった場合は落札者が支払う金額は400金ではなく350金となるわけです。

競りが終わったら、落札者がコマを動かします。プレイヤーはコマを2つ持っており、どちらを動かしても構いませんが、『7』と『8』以外は振り分ける事はできません。進むときはゴールに向かって進む事もできますし、スタートの方へ戻る事もできます

150金貰えるって聞いて。

そして、辿り着いたマスに他のプレイヤーのコマがあれば、そのプレイヤーからコマ1つに付き50金、お金を奪います。初期資金は400金なので、連続して食らうと結構な損害です。

極悪。

ちなみに、『7』と『8』は特殊な目として以下のように処理されます。

『7』:2つのコマに自由に振り分けても良い。
『8』:最高値と最安値のプレイヤーが、コマを4歩ずつ動かす。

ゴールにいずれかのプレイヤーが辿り着くと、その時点ですごろくで進んでいる順に1位から3位に賞金がでます。

1位でゴール!おや、スタートすらしてないプレイヤーがいるな?

お金が無くなったら、銀行から無限に借りることができます。しかし、ゲーム終了時に10%の利子を付けて返さないといけません。世知辛い。

「賞金が出るはずだから、借金しても問題ない。」と豪語して強気の入札を繰り返した結果、負け。

■遊んだ感想

プレイヤー全員、極悪人。

すごろくなんですが、基本的にスタートしたくないし、しない方が強いまである不思議なゲームです。

ゴールする事が目的じゃなく、お金を稼ぐ事が目的なので、ゴールを目指すのはお金をむしり取られて泣く泣く賞金を貰う事で一発逆転をしたい方なんじゃなかろうかとすら感じます。そして、先人がたくさん止まっているマスには私も止まりたい。

競りも目が大きいから高値がつく。と言うわけではなく、この目だと誰にとって美味しいかで値付けがされていきます。150金も奪えるマスに入れる目だったら、そのプレイヤーには149金くらい払って欲しいですよね。

それを決めるのが落札者ではなく、2番目の高値になるため、落札はしたくないけどなるべくお金を払わせたかったり、親番がトップだからむしろ安い金額で落札してほしかったりでプレイヤー同士の静かな駆け引きが繰り広げられます。

ゴールを目指すゲームなのに、基本的にスタート付近でお互いに殴りあって、結果お金を巻き上げられたプレイヤーが泣きながらゴールに逃げていく(そして、それを追いかける)と言う闇が深いゲームです。

まあ、逃げるの私なんですけど。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★★☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★☆☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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