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トランスアメリカ / Trans America

デザイナー:Franz-Benno Delonge
アートワーク:Alessandra Cimatoribus, Franz Vohwinkel, Marcel-André Casasola Merkle, TANSAN Inc.
出版社:RavensburgerWinning Moves GamesGroup SNE
プレイ時間:25~40分
プレイ人数:2~6人

参照:BoardGame Geek

■ゲーム内容

フランツ=ベンノ・デロンシュによって手掛けられた超シンプルな鉄道ゲームです。

鉄道ゲームと言うとピックアンドデリバーを軸とした重いゲームと、目的地に向けて線路を引いていくルートビルディングタイプのゲームにざっくりと大別されますが、トランスアメリカは後者に属するゲームになります。

ちなみに最近のリメイクでは、アメリカマップだけでなく、ヨーロッパマップや日本マップなんかもありますね。たぶん、ヘッダーの画像はヨーロッパ。今回はまとめてトランスアメリカと言う事でご紹介します。

このゲームではマップが複数の地域に分かれており、プレイヤーはゲーム開始時に各地域の都市カードを1枚ずつ手札とします。これらの都市は自分が線路で繋げなければならない都市となり、これをいち早く達成する事ができたプレイヤーが得点を獲得します。そして、ゲームは終了条件を達成するまで、複数回行われる事になります。

プレイヤーは手札の目的地を確認した後でスタート地点を決めます。そして、手番ではスタート地点から繋がるように線路を最大2本まで置いていきます。やる事はホントにこれしかありません。

超シンプル。

では、このゲームのポイントは何なのかと言うと、線路は全員が使えると言う部分です。つまり、線路を引いた結果、他のプレイヤーの引いている線路とくっつくと、その2人のプレイヤーはお互いに今まで引いてきた線路を全て使えるようになるのです。「あのプレイヤーは東の方に線路を延ばしているな。じゃあ、あっちはお任せしといてどっかで相乗りしよう。」と言った事を考えながら線路を引いていく感じですね。また、山脈や川などは線路2本分を要求してくるため、相手に上手い事繋いでもらって、その先をひょひょっと繋いでいくなんてプレイングもできます。

冒頭で書いた通り、誰かが目的地を全て線路でつなぐと1ゲーム終了となります。この時、負けたプレイヤーは線路が届かなかった分を数えて、それに応じた得点を獲得します。そして、プレイヤーが規定の得点に達したらゲームが終了します。

見事に出し抜けました。

余談ですが、このゲームを初めて発売したWinning Moves Games版では目的地に届かなかった線路の数分がマイナス点になるルールで、規定のマイナス点を獲得したプレイヤーが出たらゲーム終了でした。面白いのは数ゲーム遊んで決着がつかない場合は、ゲーム終了の閾値が一気に低くなると言う部分です。デザイナーから「そんなに長くやる事ないから、この辺で終わっとけ。」と言うメッセージを感じます。

■遊んだ感想

他のプレイヤーと協力して目的地まで線路を繋げ!まぁ、途中で出し抜くんですけどね。

やる事が簡単なのでサクサクと進んでいきますが、もう少しで目的地が繋がると言うタイミングになると、他のプレイヤーが先に終わらないかドキドキ感があり、実際に上がった時の爽快感はゴーアウトのそれと似ています。初心者から慣れたプレイヤーまで、経験の差によるアドバンテージは少ないのではないかと思いますので、色んな方に楽しんで頂けるゲームだと思います。

WinningMovesGames版。左下の黒い棒がドボンのライン。 色が違う線路は拡張の独自路線です。やらしい。

ちなみにこのWinningMovesGames版には拡張が発売されていて、導入すると数本だけ独自の路線が引けるようになります。これが入ると一気にイヤらしいゲームになるので、個人的には入れた方が面白いと思っています。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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