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イーオンズエンド / Aeon's End

デザイナー:Jenny Iglesias, Nick Little, Kevin Riley
アートワーク:Gong Studios
出版社:Action Phase Games, Indie Boards & Cards, Arclight
プレイ時間:60分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

街を破壊しようと襲いかかるネメシスから街を守る協力ゲームです。プレイヤー達は破孔魔術師となって魔法を操り、これを成していきます。ゲームの骨子はデッキ構築です。

プレイヤーは、最初に戦うネメシスを選びます。そして、サプライに並べるカードとキャラクターを選択します。キャラクターは特殊な能力を持っており、攻撃が得意なキャラクター、ヒーラーのように体力を回復するキャラクター、そしてバフをかけたりするサポートキャラクターなど様々なキャラクターがいます。

様々な特徴のあるキャラクターから自分の使うキャラクターを選択する。

カードは宝石、呪文、遺物の3種類があり、毎ゲームその中からサプライを作っていきます。通常は宝石3種類、遺物2種類、呪文4種類となります。

宝石はいわゆるお金遺物はサポートカード呪文は相手を攻撃するカードと言った具合にざっくり大別することができます。

毎回、サプライを作る。サプライはランダムでも良いし、プレイヤーが相談して決めても良い。

ゲームが始まるとターン順カードを引いていきます。このカードには『次に誰が手番を行うか』が書かれています。その中にはプレイヤーだけでなく、ネメシスの手番も含まれます。

プレイヤーの手番に出来ることは、相手を攻撃する呪文のセット、サプライからのカード購入、破孔の強化・開放、チャージ、遺物の起動などがあります。

左にあるのがターン順カード。プレイヤーには番号が振られている。今回は3または4番のどちらかが手番を行う。

呪文は手札から直接撃つ事はできず、手札から開放状態の破孔にセットする必要があります。セットした呪文は次の手番の最初に撃つ事ができます。ちなみに破孔とは、呪文のスロットみたいなものと捉えてもらえば良いかなと思います。

サプライからのカードの購入では、主に宝石を使う事によって、お金(エーテル)を生み出し、カードを購入します。購入したカードは即座に捨て札となります。

遺物の起動は単純にカードをプレイして効果を発動します。主にキャラクターをサポートする効果が中心です。

チャージはキャラクターに設定された必殺技を撃つためにゲージを溜める行動です。必殺技は通常の行動よりもかなり強いので、チャージは隙を見て狙っていきたいところです。

キャラクターの下に置かれているのがチャージトークン。全て埋まったので、必殺技が発動可能!

破孔はすなわち呪文のスロットになります。開放しておけば、その分手札から攻撃呪文をたくさんセットしておけるわけです。

破孔は始め、大体1つ以下しか開放されていないので、エーテルを使って破孔を開放していく事になります。また、破孔は強化することで開放するためのコストを下げることができます。

手番終了時には使ったカードを好きな順番で捨て札にして、手札が5枚になるように個人デッキからカードを引きます。この時、デッキが枯渇したら捨て札をそのままひっくり返してデッキにします。リシャッフルはしないので、捨て札を捨てる順番を変えることで、積み込みができるようになっています。

ネメシスのアクションでは、専用のデッキを1枚めくり、その指示に従います。ネメシスの攻撃は大きく分けて3種類。即時効果、遅延起動効果、そして手下として出てくるミニオンです。

即時効果はそのまま。引かれたら即発動。プレイヤーや街にダメージを直接与えてきたりします。

遅延型効果は引かれるとカードの上にカウンターが乗せられ、ネメシスの手番ごとにカウンターが取り除かれていきます。全部無くなったら効果が発動。比較的食らうとヤバいものが多いです。ただ、遅延型効果のカードの中には、プレイヤーの手番中に何か支払うことでカードを破棄することが出来るものもあります。例えば、手札を4枚捨てるとか、7エーテル支払うとか。

真ん中のデカいのが今回の討伐対象。ミニオン増えすぎ!!

ミニオンは手下として出現します。これらはライフを持っていて、倒すまで場に残り続けます。そして、ネメシスの手番がくる度に特定の行動を行います。中にはプレイヤーを指定して殴ってきたりするので、放置しておくと大変危険。

さらに各ネメシスには『暴走』と言うキーワード能力があります。これは各ネメシスによって異なりますが、大体撃たれ続けると危険なやつ。遅延型の効果とかだと暴走を4回連続で実行するとかあります。

これを繰り返しながら、ネメシスのライフを0にするか、ネメシスデッキが無くなったらプレイヤーの勝ち。プレイヤーが全滅するか、街のライフが0になったら負けです。

■遊んだ感想

レイドバトルの興奮をボードゲームで表現したような作品。

遊んだ最初のイメージはオンラインゲームなんかで良くあるレイドバトルと言う印象でした。強大なボスが現れ、プレイヤーは役割分担しながら、何とかこれを排除していく。そんな感じ。

今回はレベル3のネメシスとレベル6のネメシスで遊んでみましたが、低いレベルのネメシスは適当でも何とかなりそうな雰囲気があるのに対して、高レベルのネメシスは、しっかりとサプライやキャラクターを選んだ方が良いように思いました。むしろ、瞬殺される。

ネメシスの攻撃が3種類あるのも面白く、特に遅延型の攻撃は、誰がコストを払うのか?でも、発動する前に手番が来るのか?などみんなでワイワイと相談するのが楽しかったです。

ネメシスの攻撃は徐々に強くなってくるので、最初余裕そうに見えても、後半かなりヤバい状況に追い込まれたりするので、ゆめゆめ御油断めされるな。


ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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