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大人の『正解』を押し付けていないか

私が保育士になったのはもう10年以上前ですが、初めて働いた保育園での先輩たちの保育が見本となりしばらくはそれをベースに保育をしていました。

当時は自分自身を振り返る余裕もなく、先輩たちがしていることをとにかく真似しながら子どもたちと関わっていました。

しかし数年経ち視野が少し広くなると、時々違和感を覚えるようになりました。

これは先輩たちが間違っているとかいないとかの話ではなく、自分の保育感というものが出てきた時期なんだと思います。

当時、子どもたちがおままごとをしていて、お盆代わりに絵本に食べ物を乗せて運んでいました。

私は特に注意などしなかったのですが、子どもたちが他の先生に「絵本は見るものだよ」と注意されていました。

また、クレヨンでみんなでお絵かきをしていた時には、絵を描かずにクレヨンを並べて遊んでいた子が

「これはお絵かきをするものだよ」と注意されていました。

確かに使い方の説明としては正しいかもしれないけど、そんな場面を見るたびに私は違和感を覚えていました。

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子どもたちは時に大人にはない発想力を見せてくれる時があって、『なるほど、こういう使い方もあるんだな』と感心していたのですが

先輩たちの対応を見るたびに正しい使い方を教えるべきなのかな、、と思い悩んだ時期もありました。

今の私としては、子どもたちに大人の『正解』を押し付けたくないなと思います。

扱い方により危険な場合などは別として、目の前にあるものをどう使うかは子どもたちの自由で良いんじゃないかなと個人的には思います。

絵本の場合などは大切に扱って欲しいという思いももちろんあるので、『なるほど、そういう発想もあるんだね』と共感した上でお盆を用意するなど環境を整えたら良いかなと思います。

先生によって言っていることが違うと子どもたちが混乱するので、複数担任の場合は思いのすり合わせも必要かなと思います。

今のクラスの先生たちとも、最近は保育に関してじっくり話が出来るようになってきました。

あと少しだけど子どもたちのことには手を抜かず、最後の最後までベストな環境を作っていきたいと思います。


ミスチル先生

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