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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2024年4月の記事一覧

「超能力者は実在するか?」スプーン1本で世界を騒がせた男ユリ・ゲラー

「僕の昭和スケッチ」画234枚目 昭和の御代にスプーン一本で世情を騒がせた人物、ユリ・ゲラー。 「彼は本当の超能力者だ・・・!」 「いや、いや、あれは単なるマジックだ!」 彼の登場によって沸き起こった超能力ブーム。1870年代後半だ。 瞬く間にユリ・ゲラーは時代の寵児となった。 さて、ではユリ・ゲラーとはそもそも一体どんな人物だったのだろう? 今なら検索すれば立ち所に彼の経歴が分かる。だが、当時は無論今のようなネット社会ではなく、情報は非常に限られた物だった。騒がれては

「屋根の上の鳩舎」昭和鳩ブーム

「僕の昭和スケッチ」画233枚目 昭和に鳩ブームと言われる時代があった。 クラスにも必ず鳩を飼っている子どもがいて、市街地でも鳩小屋がある家が見られた。昭和30年代から40年代にかけてのことだ。 だが、当たり前のことだが町中の家では鳩舎を置く場所もなく、今思えば随分危険な場所に置かれている場合もあった。 屋根の上の、しかもとても安全とは言えない場所だ。 クラスメイトが鳩を飼っていると言うので、行って驚いたのを覚えている。 「今度鳩レースに出すんや! 可愛いぞ、一緒

水筒の思い出

「僕の昭和スケッチ」画232枚目 上の絵に描かれている水筒は、僕が幼稚園の頃に実家にあった水筒だ。 戦時中に使われていた水筒で、戦地に赴く兵隊の装備品でもあった。 古い日本映画にもよく出てくるものだ。 幼稚園の頃になると遠足という行事が始まり、僕も母親にこの水筒を持って行くように言われるのだが、さすがに戦後10年程経ってから生まれた僕らには古臭く感じられ、ディズニーのミッキーマウスなどの絵柄などの入った当時流行り始めた魔法瓶水筒をねだって買ってもらったことを覚えている。

「なめ猫ブーム」かわいそうな猫達

「僕の昭和スケッチ」画231枚目 ナメ猫ブーム、昭和50年代。 子猫たちに暴走族ファッションを着せてバイクの横に立たせて・・・ 「ナメンナヨ!」 そんな写真が大人気だった。 ナメ猫免許証とかナメ猫バッジとか・・・売れに売れた時代だ。 けれど、正直言ってナメ猫写真を見るたびに僕は心が曇る。 『そんな事をしなくても、猫達は素のままで十分可愛いのに・・・』 あの時もそう思ったし、今もそう思う。 人間というのは、つくづく罪な生き物だ。 <ちなみに、下はnoteを始めた

「竹の子族現る!」原宿ファッションs55

「僕の昭和スケッチ」画230枚目 「竹の子族」なる若者達が原宿歩行者天国に出現したのは昭和55年。 派手な服装でディスコサウンドをバックに彼らはちょっと奇妙なステップダンスを踊り原宿名物になった。竹の子族に憧れる若者達も次々に現れ、マスコミも大いに賑わせたものだ。もちろん、彼らに眉を顰める大人達もいた。 僕にとって竹の子族というのは、上のイラストのような感じだ。 個人的には別段竹の子族が好きとか嫌いは無く、世代差があってか、この竹の子族の奇抜なファッションには全く興味を