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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2024年2月の記事一覧

続/レトロで可愛い昭和マッチたち

「僕の昭和スケッチ」画225枚目 以前にお届けした「昭和マッチ」の第二弾です。 昭和のマッチはデザインが可愛く、レトロ感もあり、マッチの絵を描くのがすっかり楽しくなってしまいました(笑) 絵の中央付近に書いたのはラブホテルのマッチ。 こういった類のものを持って帰ると、災いの方が多いように思うのですが、、、、(笑) 黄色いカナリアのマッチなどは、定番で同類のデザインのものが全国に幾つもあったのでは? 調べてみると黒ネコも酒場のマッチにたくさん登場している。 昭和のサブ

「四畳半フォークと呼ばれた時代」昭和の歌

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ224枚目 この記事は、先日の「フォークギター1本あれば/昭和の歌」の続きです。 大学紛争や反戦運動も終わりを告げた頃に僕らは上京した。 わずか数年前の事なのに、若者たちが引き起こした新宿フォークゲリラ(1969年)などまるで嘘のように静かな新宿の街だった。駅の構内にはTVで見たような反戦ビラを持った若者の姿はなく、京王デパートの前に手製のネックレスや安っぽい革製品を売るフーテン*が座っていた。流行りのロングベストを着て。 さて、一世

「シベリアケーキは何故シベリアケーキ?」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ223枚目 シベリアケーキは羊羹、もしくは餡子をカステラで挟んだ和製洋菓子。 三角形のものと四角のものがある。 誕生は明治後期から大正とされるがはっきりとした記録はない。 このお菓子、昭和の初期には子どもたちが食べたいお菓子No.1だったというが、僕の子供の頃、つまり昭和30年代では既にこのお菓子はどこかレトロなお菓子という印象だった。 誰かのお土産でこのケーキを貰うと、お袋は言ったものだ。 「あれ、懐かしい。シベリアやね!」 と。

「フォークギター1本あれば」昭和の歌

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ222枚目 昭和フォークブームは1963年頃から始まる。 所謂第一次フォークブームだ。 森山良子、マイク真木らが代表選手で、お金持ちのお坊ちゃん、お嬢さんの上品な音楽と言う印象が強い。 フォークが一大ブームになったのは、やはり1968年頃から始まった第二次フォークブームかと思う。第一次の頃と大きく違うのは、基本的に自分で作詞作曲した歌を歌う、と言う点だ。業界のプロの作詞家/作曲家ではなく、アマチュアの自分達が歌を作ると言う姿勢がより鮮