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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2023年5月の記事一覧

黄色いマクワウリは夏のご馳走

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ189枚目 もうじき関東も梅雨に入る。 毎日雨が降り続き、やがてその雨も止み、夏が来る。 私の一番好きな季節だ。その理由は子供の頃の過ごし方に理由がある。 <黒野村> 私は毎年夏になるとお袋の在所の黒野村に出かけた。 黒野村にはお袋の妹の清子さんの家がある。 ちなみに本家は野村という隣村にあるのだが私はもっぱら清子さんのいる黒野村で過ごした。本家の人たちはどこか気位が高く威張っているようで、子供の私にはそれが気詰まりで嫌だった。

「労せずして頭が良くなる?」とんでも通販その⑥睡眠学習機

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ188枚目 さて、今日は又々昭和の怪しすぎ/とんでも通販広告です。 第6回「睡眠学習機」とんでも通販その⑥ 眠る時にテープから流れる音声を聞くだけで頭が良くなるというまさに世紀の大発明!?(笑) 大変魅力的な装置で、怪しげだと分かっていても心惹かれたものだ。 「ノンレム睡眠時に何か(例えば英語)を聞くことで脳が記憶する!」 と言った広告に惹かれて結構買った人も多いとか! ちゃんと枕になるように柔らかい巣材で機材をカバーしているあた

「空前のテニスブーム」昭和40年代後半

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ187枚目 テニスブーム 1970年代中盤、日本に一大テニスブームが到来した。 猫も杓子もテニスコートへ! ボルグとマッケンローの登場によってテニスは時代のスポーツとなった。 誰もがラケットを持っていた、と言ってもいいほどテニスは流行った。 真っ白なグリップのテニスラケットを抱えて、いかにもこれからリゾートに行く、という女の子や男の子が街を闊歩していた。真新しいラケットに真っ白なグリップという事は、平たく言えば殆どテニスをやっていない

「森永エンゼルパイ」懐かしの昭和菓子

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ186枚目 1961年(昭和36年)に森永から全国発売された「森永エンゼルパイ」 このお菓子は、あっという間に僕らの心を掴んだ。 けれど、ちょっと高く、駄菓子屋に売っていた10円駄菓子とは格が違うというブランドメーカーから出た菓子だった。だから、発売当初では中々手が出ず、僕が最初に買ったのはずっと後のことだ。 とにかく当時はまだまだ日本は貧乏だった。小学一二年でお小遣いが一日五円十円くらいだったろうか。首都圏と地方都市では金額に差があ

「深夜放送が青春だった頃」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ185枚目 ラジオの深夜放送を聞いていて明くる日眠くて、眠くて、、、 なんて頃ありませんでしたか?(笑) 深夜放送は、ディージェイが日本全国数多の視聴者に向けて発信しているのですが、受け手側は大抵は一人でラジオから流れてくる声や曲を深夜に聞いています。すると、自分がディージェイと個人的に繋がっているような不思議な親和感が生まれます。深夜という独特の時間を誰かと共有しているというある種の連帯感のようなものありました。 オールナイトニッポ