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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2022年10月の記事一覧

「近くて遠い時代」1960年代

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ159枚目 今では、どこの家庭にもある掃除機。 調べてみると、電気掃除機の発明は1868年。 意外に古くて驚き、明治元年だ!(o^^o)  だが、日本で普及し始めたのは遅く、ようやく1960年代になってのこと。テレビ、洗濯機、冷蔵庫と次々に生活は電化されていく中で掃除機も一家に欠かせぬ電化製品に。我が家にも、テープで補強した掃除機があったのを覚えている(笑) 調べてみると、洋式建築が多くなり、加えて団地(公営団地)という新しい生活スタ

「街に音楽を」ウオークマン登場1979

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ158枚目 ウオークマン! 覚えていますよね、皆さん。 これ以前にはラジカセが若者の必須アイテム。けれど、担いで街中に出るにはやっぱりチト重い。音楽をポケットに入れて街へ出るなんて夢のような事だった。それを実現したのが1979年(昭和54年)にソニーから発売された世界初の革命的ポータブルカセットテーププレーヤー「ウオークマン」! 発売当初価格は3万3千円、当時の大卒初任給は約10万円だった事を思えばかなり高価な商品。にも関わらずウオー

「伊豆の踊り子」主人公の身分は何?

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ157枚目 川端康成の名作「伊豆の踊り子」は、冒頭主人公が天城峠あたりで突然の激しい雨に襲われるシーンから始まる。 小説中、この主人公の身分は、旧制一高の学生とされている。 ちなみに、昭和49年山口百恵主演の「伊豆の踊り子」では周知の通り三浦友和がこの一高生を演じている。 ところで、この旧制一高とは何だろう? 僕が「伊豆の踊り子」を読んだのは二十歳の頃だが、この一高の何たるかは当時は分からないまま読んでいた。「まぁ、今で言えば六大学

僕がカオルちゃんと呼ばれたには訳がある

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ156枚目 僕は遠い昔にカオルちゃんと呼ばれた事がある。 僕の名前は「もりおゆう」だ。  だから、名前のどこを取ってもカオルちゃんではないのだが、、、 それには、修学旅行にまつわるちょっと、いやかなり恥ずかしい思い出が関係している、、、(笑) 僕らの修学旅行は東京方面。 東京の街を周り、日光は中禅寺湖畔に泊まり(夜はお約束の枕投げを楽しみ)二泊目は箱根に泊まり(再び勿論枕投げ)、最終日は東海道本線で無事全員岐阜に戻った。 何も事故ら

「修学旅行の朝」中学時代

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ155枚目 秋の日 朝のプラットフォームに少しずつ人が集まって来る クラスメイト達が階段を上がってホームに顔を出す どこか照れくさそうにしているクラスメイトもいる そんな朝を描いた一枚 <©2022もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています> (©2022 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)