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デジコレ9を振り返る

随分時間が経ってしまいましたが、デジコレの振り返りです。

そもそもデジコレとは?

大学院の年に一度の大イベントである成果発表会、通称「デジコレ」はその年の修了課題提出者から選抜された約10名が登壇できるプレゼンの場。そしてMedia Ambition Tokyoのプログラムの一部でもあります。私は学部からの内部進学で、学部を卒業した時から「大学院進んでデジコレ出るのは最低条件」と恐怖の契りを一部スタッフと交わしていたのですが、出場に関しては無事クリア。もちろんそこがゴールではなく、この後に起業してビジネスとして動かしていくための機会な訳です。

けれどもここに辿り着くまで、本当に苦しかった・・!予想外の事態の連続で、正直途中でこのプロジェクト自体を進める意味が分からなくなって諦めそうにもなりました。改めて振り返ってみると、連日の徹夜だったり、思うように進まないプロジェクトに、肉体的にも精神的にもかなり追い詰められてたなぁと思います。デジコレ当日のコンディションは案の定最悪でした…笑(前日1時間睡眠)

デジコレは自己推薦型ではありますが、なんせ周りの院生は強敵揃い。エントリーしたは良いけど選ばれるかは別問題。とんでもないバックグラウンドを持ちながら、大学院に学びに来てさらに強力になっている大人相手に、内心ひいひい言いながら「負けたくない・・・!」と持ち前の負けず嫌いを発揮してこの2年戦ってました。なので登壇が決まった時は嬉しかったですね。

登壇が決まってすぐ、当日の順番も発表されたのですが、「自分の名前が…一番下にある…おや…?これはまさか…?」と思ったら、そのまさかだったんですね。大トリです。そして私以外、全員社会人院生。

えええ場数全然ちがうハンデ欲しい!と思いながらも内部進学生としても爪痕を残さねば・・!と必死でした。当日までの間に、修了課題の最終提出、最終発表があったのですが、何が大変だったかというと、サンプル製作。モノは最後まで出来ないかもしれないから、諦めてビジネスプランと論文の2本立てにしようとしていたところ、文字通りミラクルが起きたのです。

昨年12月に東京国際フォーラムで行われたCGの学会「SIGGRAPH ASIA 2018」の会場で偶然出会うことが出来た関係者の方にお話ししたところ、求めていた糸が見つかり、実際に編んでもらうまでの流れとなったのです。

本当にあり得ないようなことが起きて、奇跡としか言いようがない出来事でした。この時すでに12月。実質サンプル製作に関して動き始めたのは年明けで、約1ヶ月でサンプルをあげないと間に合わないという状況。普通なら1年がかりで行う行程を、協力してくださっている企業様のおかげでどうにか完成までこぎつけたのです。本当に感謝してもしきれません。尚且つアパレル小売の業界構造を1から教えていただきました。この2年で私が求めていた学びを一気に得られて、水を得た魚のように毎日学んでいました。そして実際に地方に行き、サンプルの打ち合わせを行う運びに。そこでなんと3アイテムのサンプル製作をしていただくことになったのです・・!日本のトップレベルの技術を持つ企業の皆々様が総力をあげて動いてくださったこと、心の底から嬉しかったです。。!

そして2月。デジコレ本番の2日前。ギリギリのギリギリでサンプルが間に合いました・・!もう本当に無理を通してくださってありがとうございます・・!しかも製品レベルのものが上がるという。靴下はやっぱりすごくお気に入りで、早く製品化して患者さんや汗っかきの人に試して欲しい・・!そんなこんなでどうにか間に合い、残すはプレゼンだけ。

この時の私は締め切りの嵐によって精神的にすり減っていてですね、いつものように資料が作れず、原稿も出来ず、誰がどう見ても明らかに不調だった訳です。そこで、プレゼンの鬼であるM1の友達にアドバイスをたくさんもらいながら資料を作り、プレゼンの練習にも付き合ってもらい、挙げ句の果てにスタッフの皆々さまにご迷惑おかけして、本番当日に資料を差し替えるという荒技を行使する始末。その節は大変ご迷惑をおかけしました。。

前日のリハで初めて自分以外のプレゼンを見て、「あ、やばい。」と焦り始め、本番までずっと緊張状態が続いていました。ガチガチ。寝れない。そして1時間睡眠の果てにいよいよ本番。途中で自分が何話してるんだか分からなくなってしまって、日本語がおかしくなりました笑  その様子はVimeoで確認してみてください…。(リンクが貼れなかったので見たい方は検索してみてください・・!)

登壇後、よく知る人に発した第一声は「失敗した・・」でした。自分的にはものすごく納得いかない出来で相当悔しかったんですけど、悔しがる暇もなくゲストスピーカーの講演〜結果発表に。まずはBest Presentation Awardの発表から。あんなに下手なプレゼン初めて・・ってくらい自分の中では良くないと思っていたので、「爪痕残すはずだったのに賞取り損ねた終わった・・」と思っていたのですが、なんと、呼ばれた名前は私でした。半信半疑で、でも嬉しい!本当に?!と思いながら盾を受け取る私。

この賞は観客投票で決まるもの。投票して頂いた方にはこの場を借りて御礼申し上げます・・!ありがとうございました!続いてMVPの発表が続き、誰もが納得の結果でした。正直、MVP取って2冠達成したかった・・!色んな悔しさを残しながら、すぐにデモ展示会場へ。デモ展示では全てのサンプルを展示しました。あと個人的に作っている多汗症を題材にした映像作品のビジュアルイメージも。(後輩が頑張ってくれました。ありがとう・・!)展示では、実際に靴下を濡らしてみる実験を行ったのですが、水を吸った瞬間に吸ったはずの水が消えて無くなる体験に皆さん驚いてくださって、「いや本当にすごいんですこの靴下・・!」と営業しまくる私。

たくさんの方にサンプルを見ていただけて有り難かったです。今回、ゲストで来てくださったメディアアーティストの市原えつこさんに、「守矢さんは世界観の濃さや強さと絶対に実現する粘り強さがすごい」と言われたのが印象的でした。これからもこだわり強めで突っ走ろうと思います。

ひとまずこの2年の集大成が終わったことにホッとして、帰りは上に出てきたプレゼンの鬼(当日も見守ってくれてた)とすた丼キメて帰りました。

普段出来ることもうまく出来なくなってしまうような魔が潜んでいるデジコレ。悔しさはやっぱりあるけど、結果を出していくのはなんせこれから。通過点でしかないのだと。

けれど、大学院2年間の集大成であるのと同時に、私のデジハリ生活6年を締めくくる最高の舞台に立たせて頂いたこと、本当に感謝だなぁと改めて思います。関係者のみなさま、ありがとうございました。

来年はデジコレの名称じゃなくなるのかな?いずれにせよ、15期BIOSの活躍を楽しみにしています!

以上、デジコレ振り返りでした!

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