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107歳、大往生


夫の祖母は、107歳で、先日、大往生しました。

本当に大きな病気をすることもなく、とても元気な、そして、とても優しくてさっぱりした穏やかな人でした。最愛の孫である夫の嫁のわたしにも、優しい人でした。

夫は共働きの両親のもと、その祖母に、育てられたようなもの。

少し前に、祖母は食事がだんだん取れなくなり、医師から栄養補給など延命措置をするかどうか、家族の意向を聞かれていたのです。なので、家族としては、覚悟はできていました。

それまでは、頭もしっかりしていて、介護施設と、自宅を行ったり来たりの生活で、まだまだ、長生きしていけるのではないかと思ったほどです。

このコロナ禍の中、葬儀に参列するかどうかも、悩ましいとき、なんとか、職場との折り合いもついて、夫は、無事に葬儀にも参列でき、しっかりとお別れを済ませることができました。

夫のお別れの様子を見て、葬儀は生きている人のために大切な儀式だなあと思いました。

私には血の繋がった祖母はいなくて、祖母の名のつく人から、優しくされた記憶もなく、どちらかというと意地悪な人しか会うことができなかったので、優しくしてくれた夫の祖母には、感謝しかありません。

優しい祖母に可愛がられる体験は憧れそのもの。

100歳を超えたばあちゃんと、夫と、子どもたちとカラオケに行ったことや、夫が愛おしそうにばあちゃんと歌っていたことを、懐かしく思い出します。

歳を重ねたからこその嘆きや、愚痴も聞かせてもらいました。

でも、えらいなあ。やっぱり。朗らかに、つらくてもそこにとどまり、家族を大切に思っていたばあちゃん。

私の心の中にずっと生きてます。





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