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『帝都ハイカラ探偵帖』読了



『帝都ハイカラ探偵帖 
少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く(あばく)』

著者:霜月りつ

面白かった!!
この話は、
明治四十四年、怪異に立ち向かう少年探偵の物語。
明治って個人的感想だけど、何だかカッコイイと思ってしまう。『るろうに剣心』のイメージがあるからだからだろうか?

和洋折衷が街にひしめいていて、着物を着ている人、洋装、黒塗りの丸い車、ガス灯……
古くて新しい明治浪漫がそのままこの本には描かれている。しかもメチャクチャ読みやすい文章。良い……。

主人公は
金髪、青い瞳の12才の美少年。
ダイアモンド・パーシバル。
彼は幼い時に母親を殺され、その犯人を見つけるべく銀座に探偵事務所を開く。

銀座に!12才で!
末恐ろしい才能の持ち主だ。

(……思い出す、私の12才。小学六年生、学年の誰よりも腕相撲とドッチボールが強かったせいで魔王というあだ名が付いていた。
ある日、上下みどり色のスウェットを学校に着て行った私は、
一瞬だけ【魔王ミドリムシ】ってあだ名になった。
そう呼んだ同級生にブチ切れたことであだ名が問題になり、学級会まで開かれた。そして、一瞬で【魔王ミドリムシ】はいなくなった。が、なぜか魔王は継続された。
今思えば、良いネーミングだったなと思える。
きっと最強の真核生物なのだろう。)

ダイアモンドはお金持ちで聡明で優しい。純粋で素直!
そんな彼の弱点?はすぐ行動に出てしまう事。
それを抑えたり、フォローするのが有能な使用人である十和の役目。

バディものが好きな方にもオススメ!
ダイアモンドと十和の関係性良いですよ!

サブタイトルに『怪異を謎解く』とある通り、
第一話は超能力少女の話、
第二話は幽霊屋敷の話。

私のおすすめは第一話。
超能力少女。この話のラストには驚かされた!

どの話も、
温かいけど、切なくて悲しいストーリー。
ぜひオススメです!
今回の読書も楽しんだ!!

この『帝都ハイカラ探偵帖 
少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く(あばく)』は
『神様の用心棒』(マイナビ出版ファン文庫)の外伝。
内容に、その話もチラッと、いやガッツリと出てくるので読まれてる方はより楽しめると思われる。
こちらもかなりレビューが良い作品なので気になるー!!

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