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歴史もミステリーもラブストーリーも、全部楽しめる『異端の聖女に捧げる鎮魂歌』

ミステリー大好き、フルタイムワーママ、みりーほです。今日も一日お疲れ様です。

4月は読書スピードがかなり落ちます。仕事量がぐんと増えて、体力を消耗し、余力ゼロ状態だからです。

そんなわけで、かなり前から読んでいた、『異端の聖女に捧げる鎮魂歌』(宮園ありあ著)ですが、やっと読み終わりました!

アガサ・クリスティー賞受賞シリーズ第2弾!

高殿円氏推薦!

フランス革命前夜!
ヴェルサイユの探偵公妃を堅物大尉は守れるのか?
孤城にまつわる呪いと連続殺人の謎を解け!


1783年10月。ヴェルサイユ宮の殺人事件を解決して時の人となった公妃マリー=アメリーの元に女子修道院長から助けを求める手紙が届く。公妃は相棒のボーフランシュ大尉とロワール川の孤島に建つ元城塞の女子修道院へ赴くが、男子禁制で大尉だけ島から追い返された。直後、仔羊を抱いた見習い修道女の死体が発見され、血と呪いに彩られた連続怪死事件の幕が開く! 黄昏のブルボン朝で異色バディが活躍するシリーズ第2弾。

ハヤカワ文庫 あらすじより

異端と迫害という難しいテーマを取り扱いながらも、主人公2人の、まっすぐで公正な立ち居振る舞いにより、爽やかな読後感でした。

一作目、『ヴェルサイユ宮の聖殺人』では、気球が登場し、映画を見ているような壮大な場面がありましたが、今回も、台風や大砲によって、同じように、物語のスケールの大きさを感じさせてくれます。

マリー・アメリーと、ジャン・ジャックのラブストーリーは、オスカルとアンドレのような身分違いの恋でありながらも、コミカルなやり取りにより、悲壮感は感じません。

なかなか進展しない2人の仲ですが、逆に、その方が、読者は今後の展開を期待できるような、、

多くの人間が登場し、誰もが怪しいのですが、犯人はだんだんと絞られていきます。

ミスリードもあり、絞られつつも、最後まで、動機を含めて、読めず、ハラハラ楽しめます。

巻末解説で、宮園先生が、続編の構想がすでにあるとおっしゃっています。ぜひ、読みたい!2人の活躍をまた見たいです。

続編は首飾り事件が題材とのこと。ぜひぜひ、世に出していただきたいです。

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