歴史もミステリーもラブストーリーも、全部楽しめる『異端の聖女に捧げる鎮魂歌』
ミステリー大好き、フルタイムワーママ、みりーほです。今日も一日お疲れ様です。
4月は読書スピードがかなり落ちます。仕事量がぐんと増えて、体力を消耗し、余力ゼロ状態だからです。
そんなわけで、かなり前から読んでいた、『異端の聖女に捧げる鎮魂歌』(宮園ありあ著)ですが、やっと読み終わりました!
異端と迫害という難しいテーマを取り扱いながらも、主人公2人の、まっすぐで公正な立ち居振る舞いにより、爽やかな読後感でした。
一作目、『ヴェルサイユ宮の聖殺人』では、気球が登場し、映画を見ているような壮大な場面がありましたが、今回も、台風や大砲によって、同じように、物語のスケールの大きさを感じさせてくれます。
マリー・アメリーと、ジャン・ジャックのラブストーリーは、オスカルとアンドレのような身分違いの恋でありながらも、コミカルなやり取りにより、悲壮感は感じません。
なかなか進展しない2人の仲ですが、逆に、その方が、読者は今後の展開を期待できるような、、
多くの人間が登場し、誰もが怪しいのですが、犯人はだんだんと絞られていきます。
ミスリードもあり、絞られつつも、最後まで、動機を含めて、読めず、ハラハラ楽しめます。
巻末解説で、宮園先生が、続編の構想がすでにあるとおっしゃっています。ぜひ、読みたい!2人の活躍をまた見たいです。
続編は首飾り事件が題材とのこと。ぜひぜひ、世に出していただきたいです。
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