選挙での赤松健さんの難点

当ノートは表現規制というより検閲の復活に危惧しているものなので、いちいちエロだのオタクだのにフォーカスされるのは重大な視点そらしだと警戒している面もあり、そういった意味でも表現規制反対派という応援したいし活動もブレなさそうだけど見落としも大きい括りに悩ましさがあります。

そこで今回の選挙で重要となる赤松健さんですが、ブレーンなのか当人なのかどうも現状だと世代の古いオタク感覚が強く、簡単に言うとちょっと空気が読めていない宣伝が目立っていて、現代オタク層からの共感が低い状態かつオタクではない層へのアピールに逆効果というマズイ気配が出ています。

実績で言えばかなり強くメリットも分かりやすい期待の星ですし、まだ任期があって参戦の必要のない山田議員の強い票の受け皿になるのでさすがに落ちることは無いと思うのですが、この選挙では「有名な漫画家が声をあげた」という立場から来ていた強い力が「政治家が政治的な活動をする」という別に全く目立たない地味で普通な力に落ちると分かっているのか活動方針に不安があります。


このままだと目標の100万に届かない以前の話で、そもそも目標に100万なんて掲げるのがその広報のレベルの低さを表しています。
山田議員の二倍などという達成される見込みの無いものを堂々と掲げるメリットが無い。当選しても目標が達成出来なかったというモヤモヤが支援者に残るだけです。
そして現実的じゃない大げさな政治家の主張と言うのはいつもそこらじゅうで見てる典型的な駄目な例なわけで、そういうのを嫌う支援者の空気が読めてないのを強く感じます。

検閲を復活させたくない私としても可能なら圧勝で当選してもらったほうが得なので、一旦自分がどう見えているのかリサーチから急いでやり直すべきだと願っています。例えば簡単にあげるだけでも、
・オタクでも痛車で活動する政治家を見たらふざけていると感じる
 ・非オタクはもっと嫌がる
・オタクは好きだった娯楽作品の政治利用を非常に嫌う
 ・非オタクは興味を持たない
などなど、普通の感覚があればこの手の失敗は絶対しません。古いオタクの人が勝手に仲間意識を持ってオタクってそういうもんだと思って浮いている定番の誤解パターンに見えます。
そもそも大体のオタクはTPO弁えず目立つオタクが嫌いです。特に年代高めの人は変なのが騒ぐ度に強烈なとばっちりを受けてきたわけですからね。


オタクとして目立つのではなく政治家として実績と方針で目立ってくれなければ、メリット的に票入れなくも無いけど微妙に応援もしづらい色物議員寄りの扱いになってしまう。

場合によっては野党の表現規制反対派のほうが入れやすいでしょう。例え野党が散々な有様だとしても、与党の議席数を最低限歯止め効く範囲に削っておきたい思惑は常に一定量ありますからね。
かといって野党が現状やばすぎるので…という票こそ可能な限り赤松さんが確保しなければならない。そこへのアピールは本当に今の広報であっていますかね。

実績のアピールなどの地味で大事な広報は飽きるほどやっても足りないものです。それはむしろ娯楽業界に居たら広報の難しさで知っている筈のものです。しつこすぎるかなと思っていた宣伝が蓋を開けて見れば誰も見ていなかったなんて日常茶飯事です。邪魔になりすぎないレベルで視界に映り、かつ中身まで読んでもらうのは大変なんです。
そこらへん山田議員の秘書さんか誰かの作戦が強かった筈なんですが、どうしちゃったんですかね。

漫画家が政治活動するなんて意識でいるなら早く変わるべきです。選挙に参加した時点で世間一般からはもう「元・漫画家の政治の人」であって現役漫画家の立場という力はもう無いのですから。


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