![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136436388/rectangle_large_type_2_62f18e7bcf373077fed1a0ab018c4c51.jpeg?width=1200)
『すべてがFになる』ドラマと原作を比較する【S&Mシリーズ】
森博嗣さんのデビュー作『すべてがFになる』S&Mシリーズの第1作でもあります。
S&Mシリーズとは『すべてがFになる』からスタートして『有限と微小のパン』まで、全10作を数える推理小説シリーズ。
熱烈なファンが多いシリーズで、実際この上なく面白いです。
森博嗣さんの描く世界は独特で、沼にハマっている人は多数います。
2014年『すべてがFになる』がドラマ化されました。武井咲さんと綾野剛さんのダブル主演だったんですが…
キャスティングに関しては、失敗だった感じですね。SNSでもかなり不評だった気がします。
武井咲&綾野剛、「すべてがFになる」W主演で難事件解決! - SANSPO.COM http://t.co/jxZblf3kk7 via @sanspocom まさかドラマ化される日が来るとは思いもしなかった。しかもキャスティングが斜め上すぎてどうしたらいいのか。
— ちょこ🍫 (@choko_ko) August 24, 2014
すべてがFになる
— くま (@qoomax) October 28, 2014
なんかなあ・・・キャスティングも演出もなあ・・・って感じ
原作のイメージとかけ離れてるわ
綾野剛いい俳優なのにちょっともったいない
ドラマ『すべてがFになる』の「封印再度」後編を視聴。微妙なキャスティングの二人にも慣れてしまった。
— G.M(勉強中) (@raoul_dandresy) November 11, 2014
次回は「すべてがFになる」本編。ちゃんとヘリも飛んでくるらしい。 pic.twitter.com/eZllnrQ05K
小説にしても漫画にしても、ドラマや映画が「原作」を超えることは難しいですよね。超えることはできませんが、映像で見れることは有難い。
なので贅沢を言わず、映像は映像として楽しみたいです。
ドラマと原作を比較する
![](https://assets.st-note.com/img/1712441543225-Krs46ZXFZL.jpg?width=1200)
ドラマと原作を比較する上で、まずはドラマの「あらすじ」と「キャスティング」を掲載します。
□あらすじ
スーパー理系頭脳をもつ、「リケジョ」の女子大生(武井咲)と工学部建築学科の准教授(綾野剛)の師弟コンビが、天才的頭脳の持ち主の仕組んだ、解の見えない密室殺人と猟奇犯罪方程式に挑むサイエンスミステリードラマ『すべてがFになる』。 原作は累計350万部のベストセラーで、作者・森博嗣が理系ミステリーという新しいジャンルを定着させた同作からはじまる「S&Mシリーズ」を初映像化。「冷たい密室と博士たち」を手始めに、一連のシリーズをそれぞれ2話完結の形でドラマ化!
□キャスティング
西之園 萌絵(3年生)⇒ 武井咲(少女期:内田愛)
犀川 創平(准教授)⇒ 綾野剛
真賀田 四季(工学博士)⇒ 早見あかり
山根 幸宏(副所長)⇒ 利重剛
新藤 裕見子(四季の叔母)⇒ 藤吉久美子
新藤 清二(四季の叔父・所長)⇒ 冨家規政
弓永 富彦(産業医)⇒ 小須田康人
島田 文子(主任プログラマー)⇒ 山田真歩
望月 俊樹(監視員)⇒ 柳憂怜
長谷部 聡(監視員)⇒ 寿大聡
ドラマと原作では時代設定が違う
『すべてがFになる』はドラマ化されましたが、ドラマと原作の違いはどの部分なんでしょうか?
いろいろな小説がドラマ化されてきましたが、どうしてもドラマと原作には違いが出ます。
もちろん『すべてがFになる』も、ドラマと原作には違いがある。
最初に気が付く大きな違いは「時代設定」です。
原作では1995年の設定でしたが、ドラマでは2014年の設定となっています。
ドラマと原作の制作年が違いますから仕方がないかもしれません。
10年の開きがあるので、時代背景を合わせたんだと思います。
時代設定以外にも、ポケベルが携帯電話になっていたり、フロッピーディスクがUSBになってたり…
私個人の意見としては、1995年の設定のままでOKだった気がしています。原作に忠実であってほしかったです。
ドラマは『すべてがFになる』だけではない
ドラマ『すべてがFになる』は2話で完結しています。どういうことかって?
結論から言って、ドラマは『すべてがFになる』だけではないんです。
S&Mシリーズの第1作『すべてがFになる』
第2作『冷たい密室と博士たち』
第5作『封印再度』
第9作『数奇にして模型』
第10作『有限と微小のパン』
上記の5つのエピソードを、各2話で完結させて構成。
各エピソードが1冊の小説ですから、2話で完結させるのは難しいと思います。なので、ドラマの完成度は低くなってしまいますよね。
S&Mシリーズは10作ある
すでに書きましたが「S&Mシリーズ」は10作あります。
すべて読むとなれば、かなりの時間が必要になりますよね。
そこで私のおすすめは、AmazonのAudible(オーディブル)です。聴くだけの読書ですので、家事をしながら聴いたり、車で移動中に聴けます。
これってかなりの時間短縮になりますから、読書をする時間が確保できない方におすすめです。
まずは『すべてがFになる』からそうぞ!
それでは「S&Mシリーズ」全10作を紹介します。
第1作:すべてがFになる
第2作:冷たい密室と博士たち
第3作:笑わない数学者
第4作:詩的私的ジャック
第5作:封印再度
第6作:幻惑の死と使途
第7作:夏のレプリカ
第7作:今はもうない
第9作:数奇にして模型
第10作:有限と微小のパン
読みごたえ十分。冊数は多いけど、ストレスなく読み切れる面白さです。
最重要人物は「真賀田四季」
『すべてがFになる』の中で、否、森博嗣さんの著作の中で、最重要人物は「真賀田四季」です。
「人類のうちで最も神に近い」天才プログラマーと言われている。
「S&Mシリーズの第1作『すべてがFになる』、『有限と微小のパン』(「S&Mシリーズ」の第10作)、『赤緑黒白』(「Vシリーズ」の第10作)、「Gシリーズ」「百年シリーズ」にも絡んできます。
驚異的な頭脳を持っていて、複数の人格を持つ「多重人格者」でもある。
森博嗣ワールドでは、絶対に欠くことのできない存在です。
四季シリーズ
最重要人物「真賀田四季」には、当然のように「四季シリーズ」があります。
「四季」ですから
以上の4部作。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」続くシリーズです。
個人的には、もっとも大切なシリーズだと思っています。
ちなみに「四季シリーズ」の「Gシリーズ」森博嗣ワールドは、まだまだ継続。沼にハマる面白さです。
まとめ
今回は『すべてがFになる』のドラマと原作を比較しました。
結論としては、ドラマはキャスティングも内容も微妙…
原作の完成度は素晴らしいです。
記事を簡単にまとめると…
・「S&Mシリーズ」は全10作で『すべてがFになる』は第1作
・森博嗣さんの著作の中で、最重要人物は「真賀田四季」
・もっとも大切な「四季シリーズ」
やっぱり「真賀田四季」の存在感はハンパじゃありません。
ぜひとも「四季シリーズ」を読んでください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?