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『模倣犯』あらすじと感想。ネタバレなしで書く【宮部みゆき】

宮部みゆきさんの著作『模倣犯』
これまで何度も読もうとしていた作品です。しかし…二の足を踏んでいました。

なぜって?

超長文の大作だから…
まあ、同じ宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』よりは短いです。

しかし、この度ついに読んじゃいました。

読んだと言ってもAmazonのAudible(オーディブル)を利用したので、厳密には聴いたんですけどね。

ところで宮部みゆきさんと言えば『火車』読書感想文をを書いています。
ぜひとも下記のリンクから読んでください!

さて、前置きが長くなってしまいました。
以下のような内容で『模倣犯』の読書感想文を書いていきましょう。

・前畑滋子について
・幼なじみの栗原浩美と高井和明
・ピース(網井啓介)とは
・「真犯人は別にいる」ピースの策


あらすじ

いつものようにあらすじはAmazonを利用。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。

Amazon商品ページより出典

登場人物

網川浩一 / ピース
29歳。進学塾講師。秀才で学生時代は常にトップの成績を誇り、また運動神経も抜群、好青年のためクラスの人気者であった。彼が考案し、練り上げた一連の連続殺人事件を「社会が求める独創的なストーリー」と評し、殺害された女性たちを「女優」と例えている。狡猾で計算高いが、自分を非難されたり、自分の誤った点を指摘されると態度を豹変させる(栗橋でさえ、そんな彼の姿にビビっていた)。栗橋浩美と高井和明とは小学校・中学校の同級生。和明の妹である由美子に付き添って、事件の遺族の代弁者として「和明は無実だ、犯人は別にいる」と主張し、テレビ番組に出演。次第にカリスマ的人気を集めていく。

栗橋浩美 / ヒロミ
29歳。無職。網川浩一と高井和明とは小学校・中学校の同級生。網川には劣るものの、非常に頭がよく、運動能力も高い。自尊心が高く、自分より下等とみなした相手には容赦なく陰湿ないじめをしたり、使いっ走りにしたりするが、唯一自分より秀でたピースに対してはこびへつらっていた。自分が生まれる前に死んだ姉の幻覚に度々襲われる。外見的には人当たりの良い青年に見られるため、女性にもてる。

高井和明 / カズ
29歳。蕎麦屋「長寿庵」の跡取り息子。肥満体型で、ドラマ版では常に頭に緑のバンドを付けている。網川浩一と栗橋浩美とは小学校・中学校の同級生。少年時代からヒロミやピースにいじめられており、現在でも金品をたかられている。学習能力が低いと思われていたが、実は視覚機能の障害によるものだった。ドラマ版では足が不自由で、軽度の知的障害を抱えている設定になっている。

高井由美子
26歳。和明の妹。栗橋の本性に気がつき警戒している。兄の気の弱さを気に病み、なんとか栗橋から引き離そうとする。和明が事故死した後は、和明の無実を訴えようと網川や篠崎、滋子にコンタクトを取る。

有馬義男
72歳。豆腐店経営。古川鞠子の祖父。鞠子の失踪後、精神を病んだ娘の真智子の面倒をみながら突然の不幸に精一杯立ち向かおうとする。犯人の挑発に対しても冷静に対処する。

古川鞠子
20歳。OL。有馬義男の孫娘。謎の失踪を遂げ、連続女性誘拐殺人事件の被害者となる。

前畑滋子
32歳。ルポライター。前畑昭二の妻。事件の第1発見者である塚田真一に取材し、事件の全貌に迫る。塚田真一や有馬義男と関わるうちに、自分はこの事件のルポを書くべきなのかどうか、被害者たちのことをどう思っているかなどの疑問に苛まれる。

前畑昭二
34歳。鉄工所経営。前畑滋子の夫。結婚当初は滋子の仕事を応援していたが、次第に滋子と対立するようになる。

塚田真一
17歳。休学中。水野久美とともに大川公園で右腕を発見する。教師一家惨殺事件の生き残りで、家族を殺された事件のきっかけを作ってしまったのは自分ではないのかと苦悩する。

水野久美
16歳。高校生。真一とともに大川公園で右腕を発見し、それが縁で真一と友達になる。一連の事件でうちひしがれた真一を勇気付けようとする。

樋口めぐみ
17歳。教師一家惨殺事件の加害者の一人娘。生意気で我侭な性格。真一につきまとい、「自分の家族を殺した犯人の減刑嘆願書に署名しろ」と理不尽な要求をする。網川に自分の父親について本を書いてほしいとお願いする。

坂木達夫
45歳。東中野警察署生活安全課刑事。古川鞠子の失踪事件を担当する。有馬義男の良き相談相手。

武上悦郎
警視庁捜査一課第四係刑事。主に捜査資料の整理などを担当する。栗橋・高井犯人説に疑いを持つ。

篠崎隆一
28歳。墨東警察署刑事。捜査本部で武上の部下として配属される。事件が起きなければ、高井由美子とお見合いをする予定だった。由美子曰く、ハツカネズミに似ている。

岸田明美
ヒロミの友人が開催する展覧会で受付をしていた令嬢。たまたま来ていた浩美と意気投合し、浩美と交際することになる。男に対する警戒心が欠けていたため、ヒロミの正体に気づくことができず、お化けビルでヒロミに殺害された。

日高千秋
恵まれない家庭環境で育ったため家庭的愛情を満足に得られず、様々な男性と付き合うことで家庭で得られなかった愛情を充足する。容姿は抜群でテレクラを通して男性とお付き合いする。ヒロミの巧みな誘導によって、何も知らないままホテルに義男宛の封筒を持っていく。カメラマンを自称する浩美にスカウトされ、ピースの山荘へと連れていかれることになる。

Wikipediaより出典

ルポライター前畑滋子

『模倣犯』の中でも、かなりの重要人物。それはルポライターの前畑滋子です。

ネタバレなしで書いているので詳しく書くことはできませんが…

前畑滋子がいなければ物語が収束に向かわない。

物語の中で、前畑滋子もかなり追い込まれていきます。まさに起死回生の一撃で…
このあたりで止めておきましょう。

詳しくは『模倣犯』で確認してください。

スピンオフ小説『楽園』

前畑滋子といえば、特筆しておくことがあります。
実は『模倣犯』には、スピンオフ小説があるんです。

その小説は『楽園』

ルポライター前畑滋子のその後を描いています。『模倣犯』を読んで気に入った人は、読んでおくべき作品ですね。

Amazonより「あらすじ」を引用します。

未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が〝超能力〟を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。16年前、土井崎夫妻はなぜ娘を手にかけねばならなかったのか。等はなぜその光景を、絵に残したのか? 滋子は二組の親子の愛と増、鎮魂の情をたぐっていく。その果てにたどり着いた、驚愕の結末。それは人が求めた「楽園」だったのだろうか――。

Amazon商品ページより出典

栗原浩美と高井和明

この2人は幼なじみで同級生。高井和明の妹、高井由美子も幼なじみです。
しかも同じ商店街に住んでいます。

私も商店街出身なので、相関関係が理解しやすい。

栗原浩美は薬局の息子で、高井和明はそば屋の息子。どこにでもありそうな商店街の幼なじみって感じ。
さらに高井和明は、栗原浩美に幼いころからイジメられていて、現在も頭が上がらない。

本当にどこにでもありそうなシチュエーションです。

イジメられている高井和明は、栗原浩美に対して恨みもあるでしょう。だけど、幼なじみの友人と思っています。

この2人、さらには妹の高井由美子も巻き込まれて事件は展開。商店街出身の私としては、本当に重たい内容のミステリーです。

ピースという愛称の網井啓介

栗原浩美と高井和明には、もう一人同級生が存在します。
ピースという愛称の網井啓介です。

小学校、中学校の同級生なので…幼なじみには該当しないかな。

成績は常に学年トップ、運動神経も抜群ですからモテたでしょうね。
栗原浩美も成績優秀で運動神経抜群でしたが、ピースの相手にはならなかったようです。(レベルが違う)

なので、栗原浩美はピースに対して引け目というか、憧れがあった。頭が上がらない状態でしょうかね。
高井和明は、ピースとあまり関わりがなかったようです。

この網井啓介が『模倣犯』の最重要人物。ネタバレはできませんが、彼の持っている闇が『模倣犯』の物語に影響します。

「真犯人は別にいる」ピースの主張

ピースは作家志望だった。

そして、このタイミングで…

「真犯人は別にいる」といってミステリー小説を発表。
一躍国民的ヒーローになってしまいます…

『模倣犯』小説なので多少の誇張はありますが、マスコミによって作り上げられるヒーローの典型です。
ピースはマスコミの特徴を理解して、巧みに利用した感じ。

そして、前畑滋子が登場するわけです。

『模倣犯』のまとめ

今回は『模倣犯』の読書感想文を書きました。

商店街出身の私は、栗原浩美と高井和明が友達に思えてしまいます。

それだけに、本当に重たい気持ちで読み(聴き)すすめました。

読書感想文の内容は…

・前畑滋子について
・幼なじみの栗原浩美と高井和明
・ピース(網井啓介)とは
・「真犯人は別にいる」ピースの策

ピース(網井啓介)、栗原浩美、高井和明、幼いころからの友達なのに…こんな悲しい物語はありません。
読み(聴き)終わって、しばらく放心状態でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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