宮部みゆきさんの著作『模倣犯』
これまで何度も読もうとしていた作品です。しかし…二の足を踏んでいました。
なぜって?
超長文の大作だから…
まあ、同じ宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』よりは短いです。
しかし、この度ついに読んじゃいました。
読んだと言ってもAmazonのAudible(オーディブル)を利用したので、厳密には聴いたんですけどね。
ところで宮部みゆきさんと言えば『火車』読書感想文をを書いています。
ぜひとも下記のリンクから読んでください!
さて、前置きが長くなってしまいました。
以下のような内容で『模倣犯』の読書感想文を書いていきましょう。
・前畑滋子について
・幼なじみの栗原浩美と高井和明
・ピース(網井啓介)とは
・「真犯人は別にいる」ピースの策
あらすじ
いつものようにあらすじはAmazonを利用。
登場人物
ルポライター前畑滋子
『模倣犯』の中でも、かなりの重要人物。それはルポライターの前畑滋子です。
ネタバレなしで書いているので詳しく書くことはできませんが…
前畑滋子がいなければ物語が収束に向かわない。
物語の中で、前畑滋子もかなり追い込まれていきます。まさに起死回生の一撃で…
このあたりで止めておきましょう。
詳しくは『模倣犯』で確認してください。
スピンオフ小説『楽園』
前畑滋子といえば、特筆しておくことがあります。
実は『模倣犯』には、スピンオフ小説があるんです。
その小説は『楽園』
ルポライター前畑滋子のその後を描いています。『模倣犯』を読んで気に入った人は、読んでおくべき作品ですね。
Amazonより「あらすじ」を引用します。
栗原浩美と高井和明
この2人は幼なじみで同級生。高井和明の妹、高井由美子も幼なじみです。
しかも同じ商店街に住んでいます。
私も商店街出身なので、相関関係が理解しやすい。
栗原浩美は薬局の息子で、高井和明はそば屋の息子。どこにでもありそうな商店街の幼なじみって感じ。
さらに高井和明は、栗原浩美に幼いころからイジメられていて、現在も頭が上がらない。
本当にどこにでもありそうなシチュエーションです。
イジメられている高井和明は、栗原浩美に対して恨みもあるでしょう。だけど、幼なじみの友人と思っています。
この2人、さらには妹の高井由美子も巻き込まれて事件は展開。商店街出身の私としては、本当に重たい内容のミステリーです。
ピースという愛称の網井啓介
栗原浩美と高井和明には、もう一人同級生が存在します。
ピースという愛称の網井啓介です。
小学校、中学校の同級生なので…幼なじみには該当しないかな。
成績は常に学年トップ、運動神経も抜群ですからモテたでしょうね。
栗原浩美も成績優秀で運動神経抜群でしたが、ピースの相手にはならなかったようです。(レベルが違う)
なので、栗原浩美はピースに対して引け目というか、憧れがあった。頭が上がらない状態でしょうかね。
高井和明は、ピースとあまり関わりがなかったようです。
この網井啓介が『模倣犯』の最重要人物。ネタバレはできませんが、彼の持っている闇が『模倣犯』の物語に影響します。
「真犯人は別にいる」ピースの主張
ピースは作家志望だった。
そして、このタイミングで…
「真犯人は別にいる」といってミステリー小説を発表。
一躍国民的ヒーローになってしまいます…
『模倣犯』小説なので多少の誇張はありますが、マスコミによって作り上げられるヒーローの典型です。
ピースはマスコミの特徴を理解して、巧みに利用した感じ。
そして、前畑滋子が登場するわけです。
『模倣犯』のまとめ
今回は『模倣犯』の読書感想文を書きました。
商店街出身の私は、栗原浩美と高井和明が友達に思えてしまいます。
それだけに、本当に重たい気持ちで読み(聴き)すすめました。
読書感想文の内容は…
・前畑滋子について
・幼なじみの栗原浩美と高井和明
・ピース(網井啓介)とは
・「真犯人は別にいる」ピースの策
ピース(網井啓介)、栗原浩美、高井和明、幼いころからの友達なのに…こんな悲しい物語はありません。
読み(聴き)終わって、しばらく放心状態でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。