「1000回」って繰り返しが凄い3つの理由
勉強でも何かの動作(スポーツや楽器演奏)など、何かの基本を習得したいっていう人には「1000回繰り返そう」ってよく言います。
自身のエピソードを交えてその理由について述べようかと。
とりあえず騙されたと思ってやってみて。1000回。
きっかけはこんなフレーズから
空手の師範から言われたこんなフレーズがきっかけです。
「基本的な突き(空手で拳を前に出す動作。いわゆるパンチね。)や型も、1000回やれば身体が覚える。そして10000回やれば自然とできるようになる。」
ずいぶん昔の話ですが、その時はへぇーって。
しかし、ボクにとってはそれが1つのマジックナンバーでした。
理由①繰り返すことによってしか見えないものがある
以前に国家試験を受験した時のこと。
もうとにかく暗記ってパターンありますよね。
問題解きまくって解きまくって。暗記だから繰り返すしかないんですけど。
とある分野の過去問と解きまくっていた時のこと。
その空手の師範の言葉を思い出して、
「よし!とりあえず自分ではよしと思っても、この問題1000問解いてみよう!」ってたとえ小テストで満点でも1000問やってみよう。
ノリは巨人の星(笑)
当然ながらいつもなら100問くらいで覚えたから、もう良いや!ってなるんですが、1000問って決めたからやるしかない。
そのうち、だんだんただの単調作業(記憶の刷り込み&掘り起こし)だけで済まなくなってくるんです。
「あれ?この75問目と83問目って同じ意味じゃん」とか
「ここが間違えやすいんだな」とか
通勤路とか通学路みたいに毎日通っている道に、なんか急に変な看板立ったり、新しいお店ができたり、知らない人が引っ越したりしてくると、おっ!って気づくでしょ。それと一緒。
繰り返すうちにいつもながらのことはサーっといけるんだけど、細かいところに目が行くようになる。そうなると自分として意味をつけられるようになったり、ほんの少しの違和感に気づくようになる。
だって繰り返しすぎて飽きてくるから(笑)
本来は小テストとかで満点取れればもうOKなはずなんだけど、目的を少しおバカに1000回!って決めるとゴールの先のものが見えるようになる。
理由②繰り返すと省エネできるようになる
勉強系の例えだったので今度は身体を動かす系で例えてみる。
1000回繰り返そう!ってなると、反復作業は飽きる。そして疲れる。
そうなるとやはり
「いかに楽に1000回こなすか?」っていうのを自問自答しながらやることになる。もちろんこれは筋トレとかは別ですよ。負荷を掛けることが目的。もっというと筋トレ1000回もやる種目ってほぼほぼ身体壊すからやめときましょ。
話は戻って。
楽器の基礎練習とか素振り系がこれに当たるのかな。
とにかく、省エネする。そして数を繰り返す。
実のところ、あらゆることに当てはまると思うんですが、
「最大限の力でやるより、最小限の力でそれを成立させるほうが難しい」
とボクは思います。これはビジネスとかも一緒。
そして1000回も何かを続けてると形が乱れたり雑になる。
こうなると、省エネだけではなくてコツ的なものを自問自答しながらの作業。何事もコツっていうのは自分で掴むのが一番。
もちろんバットの素振り1000回繰り返せばいつでもホームラン打てるわけではないし、バイエルを1000回繰り返せば誰でもピアノマスターになれるかというとそういうことじゃない。
繰り返すものは範囲が狭ければ狭いほど効果あり。
理由③できるまでやる!ではなくて、1000回やるがゴールだから気が楽。
大概な話、何かを繰り返して、練習してできるようになろう!って始めると。
「できるようになるまでやろう」っていうのが普通の発想。
しかし、絶妙にこれとは違う。
「できようが、できまいが1000回やろう!」
根本が違う。だからプレッシャーがない。
途中でできるようになっても途中で止めちゃだめ。その先が見えるようになるから。なかなかうまくできなくても途中で止めちゃだめ。流石に1000回繰り返すとコツ掴むから。
実は最初2つの理由よりもこれが一番言いたかったのかも。
馬鹿げてるかもしれないけど、心構えの問題って言えばそれまでかも。
東大生の知り合いも受験時に、鬼のように過去問を解いていた。
はっきり言ってつまらなかったし大変だったみたいだけど、繰り返すうちに面白みや、繰り返すごとに見え方が違ってってそんな話を昔深夜のファミレスでした記憶が。
たとえ結果はAIと同じであろうとも
さて、何か参考になる話はあったでしょうか。
とりあえず繰り返してみて。
AIと違って、1000回繰り返して同じ結果が出るかもしれないけど、人間はその度に思うことやアプローチが微妙に違ったりする。そこに人間らしい発見や成長があったりします。
ではでは今日はこの辺で。
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