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【先輩インタビュー/半導体(装置メーカー)×フィールドエンジニア】夢は諦めたけど、生活のため前向きに頑張れる会社に就けた男の話

マイスターエンジニアリングはこれまで、様々な背景を持ち転職活動をされている方を新たな仲間として採用してきました。
今回は、「やりたいこととは違ったけどマイスターを選んだ」と前向きにお仕事に取り組まれているWさんにお話を聞きました。

Wさん / 半導体(装置メーカー)×フィールドエンジニア

工業高校で建築を学んだ後、大手カメラメーカーへ入社。カメラの検査業務などを経て退職後、半導体製造メーカーに転職。結婚を機に昔からの夢だった建築の世界に飛び込むが、将来への不安や家庭の安定を考え、マイスターエンジニアリングへ転職。

キャリアと生活を天秤にかけ、模索する日々

ーーそれでは、簡単に自己紹介をお願いします。

Wと申します。現在29歳です。
学生時代は工業高校の建築科に在籍し、3年間建築関係の勉強をしていました。その後、カメラメーカーに就職し、カメラの製造スタッフとして約5年間働きましたが、スキルアップとキャリアアップのため、半導体メーカーで約2年半働きました。
結婚するタイミングで、知人の影響もあり学生時代に学んだ建築関係の仕事に挑戦したいと思いが強くなったので、建築の道に進みました。約1年ほど建築関係の仕事を経験しましたが、その間に子供ができ、現在の所得や将来の不安から新しい仕事を探し始めた時に、マイスターエンジニアリングに出逢い、転職しました。

ーー学生時代からモノづくりが好きだったんでしょうか。

そうですね。自分の祖父が農業をしていた影響もあり、一から何もないところから物を作るのってかっこいいなと思っていたんです。その影響で、ものづくりに興味を持ちました。

子どもの頃から、例えば夏休みの宿題など、家にあった工具を使ってなんでも木工で作っていました。自分で棚を作ったり、高校時代には木でスカイツリーを作りました。

ーー学生時代に木工について深く勉強されたんですね。

設計や建物ができるまでの法律、荷重の計算など、専門的な内容を学びました。技能検定に向けた勉強や実技試験もあり、様々な工具を使う経験もしましたね。

ーーそこからカメラメーカーに就職されたのにはどういった背景が?

正直、勉強したことはあんまり関係なくて「大手メーカーに就職したい」という理由で入りました。木工関係に進みたいとは考えていましたが、たまたまチャンスがあったんです。

ーーそれもタイミングで、仕事も全く木工に関係ないですよね?

カメラメーカーでは一眼レフカメラやミラーレスカメラ、コンパクトデジタルカメラの製造ラインで、カメラの外観カバーの組み付けや内装の基盤の組付け、レンズの検査工程を担当していました。

ーーやりがいや面白みは感じられていましたか?

毎日の生産数が決まっており、「35秒以内に一つの工程を終えなければならない」というシビアな目標がありました。一日に800台程度のカメラを検査していましたね。作業の正確さや効率を追求し、工夫することがやりがいでしたが、同じことの繰り返しではありました。

ーーこの頃の経験は現在に活きていますか?

同じ作業を繰り返す中で、不良品を出さないように注意することの重要性を学びましたね。初心を忘れずに注意点を押さえて作業する意識が身につきました。

ーー最終的にどのような終わりを迎えたのでしょうか。

5年程働きましたが役職などに変化はなく、より市場価値が高い人材になりたいと考えて転職を決意しました。

ーーそれから、2社目に半導体業界を目指した理由を教えてください。

実は学生時代の就活で、木工とカメラメーカーの他に半導体業界も目指していたんです。当時から面接で話を聞いたり業界研究をしていく中で、興味は持ち続けていました。

ーー2社目でのお仕事内容についてお聞かせください。

「土台工程」という工程の半導体製造装置の保守メンテナンス作業を担当していました。「土台工程」とは半導体のシリコンウェハーをエッチングする工程で、パターンを作るためにウェハーを削る作業を指します。

装置ごとに構成やパーツが異なるため、保守メンテナンス作業の流れも装置によって異なります。パーツの交換や使用する工具も異なるため、様々な作業を経験することができました。

ーー 1社目とはまた異なる難しさがありそうですね。

覚えることが多い分、最初はどこが危険なのか分からない状態で作業を覚えることから始めました。産業用ロボットの動きや仕組みを理解しないと安全に作業できないため、知識やスキルを習得するのに苦労しましたね。

ーー 他に良い変化はありましたか?

年収は上がりました。半導体市場の価値が高いことを体感しましたね。

ーー それから、初めての木工業界に飛び込まれたと。

もともとやりたかった木工の仕事に挑戦したいという思いがあり、結婚を機にその道に進みました。知人の影響もあり、「やりたいことは今しかできない」と思ったんです。

前職では、発注いただいた家具の作成や障子の張り替えなどをしていました。また、新しい家の扉を作成するような仕事もあり、図面を起こして部材を切り出し、扉の仕組みを学びながら作業していました。

ーー マイスターエンジニアリングに行き着くまでに経験した3社で、どこが一番魅力的でしたか?

正直、仕事内容では木工の仕事ですね。この仕事は本当に楽しかったですが、一方で、仕事として飯を食っていくにはかなりハードルが高い世界だとも痛感しました。家族を支えて生活を安定させるためには、少なくとも10年間は修行を積む必要があることがわかり、諦めざるをえなかったですね。

子供が生まれたタイミングから、「家族を支えて生活を安定させることを第一」に転職活動を始めました。

明確になった働く理由と、それに応えてくれた会社

ーー 様々な想いを持って転職を重ねてきた中で、マイスターエンジニアリングを選ばれた経緯についてお話しください。

転職活動を始めた当初は、半導体業界ではなくシステムエンジニア(SE)の道を見ていました。前職の半導体製造装置の保守メンテナンス作業で産業用ロボットの構造や取り扱い方を経験していたので、システムエンジニアとしての設計や作業もできるのではないかと考えていたんです。

マイスターエンジニアリングでも、システムエンジニア枠の募集があったので、実は最初はそちらに応募しました。

しかし、システムエンジニアとしての採用は叶わず・・・。ただ、一次選考でフィールドエンジニアとしての経験が評価され、フィールドエンジニア枠での採用をご提案いただいたんです。

ーー やりたいことと異なる提案のように感じますが、他の会社に応募する気持ちは湧きませんでしたか?

正直、なかったですね。理由としては、マイスターエンジニアリングが私に合う仕事内容で2社の派遣先を既に提案してくれていて、かつ研修内容も充実していたからです。市場価値が高い場で一から学び直し、家族を支えて生活を安定させることを第一に、フィールドエンジニアの道を選びました。

ーー 「働く理由」が変わってきたんですね。とはいえ、これまでのキャリアとのズレや葛藤はありませんでしたか?

「ゴールに向かって自ら作業工程を組み立て、技術を持って一つずつ取り組んでいく」という意味では、木工職人の仕事もフィールドエンジニアの仕事も同じだと感じています。実際に取り組んでみても、思っていた以上の差異は感じませんでした。

ーー それは良かったです。それでは、現在のお仕事内容について教えてください。

半導体製造装置の保守メンテナンスを請け負う会社に派遣され、お客様からの依頼に合わせて装置のトラブル対応やパーツ交換の事前保守を担当しています。また、トラブルが起きる前にパーツを交換するような保守業務も行っています。

以前は装置の搬入作業から立ち上げ、お客様への引き渡し前の研修作業も担当していました。現在で入社して二年ほどになりますが、常に新しい仕事に挑戦させていただいています。

ーー 1週間の流れは決まっていますか?

基本的な流れはありますが、お客様の判断で作業がスケジュール変更になることもあります。例えば、装置の稼働率が高く、メンテナンスで装置を止められない場合は、作業が延期になることもあります。その場合は、他のトラブル対応や計画作業の準備を行い、予定を調整していますね。

より「半導体(装置メーカー)×フィールドエンジニア」の業務内容や働き方を詳しく紹介している記事もご確認ください!

ーー 前職との違いや、現在のやりがいについてお話しください。

以前働いていた半導体メーカーはトラブル対応がなく、定期的なパーツ交換がメインでした。

今は緊急時に呼ばれることも多く、お客様にとって我々が「最後の砦」となる場面も多いです。

そんな作業環境の中で、私の知識やスキルがまだ高くない中でも、お客様からの問い合わせに対して一から十まで全て対応した事があります。不慣れながらも過去の経験を総動員して対応し、お客様にとても感謝されました。

お客様から信頼していただけたときに感じられるやりがいは、これまでの仕事では無かった喜びですね。

「無駄な経験は一つも無かった」と思える現在

ーー 入社後の流れについて教えてください。

入社後研修では、改めて工具の扱い方や電気の知識、産業用ロボットの基礎知識を学びました。具体的にはトラブルシューティングの方法を実践的に学び、どの部位が動かないかを調査し、修理する方法を習いました。そうした研修があったおかげで、現在の仕事を続けられていると感じています。

ーー いくつかの会社を経たからこそ感じる、マイスターエンジニアリングの良いところを教えてください。

お客様先で技術提供をする仕事なので、入社当初はマイスター直属の上司やメンバーと上手くコミュニケーションが取れるか不安がありましたが、今は全く不安を感じていません。私の直属の上司は大阪本社にいるのですが、オンラインで頻繁に相談を受けてくださり、コミュニケーションはしっかり取れています。その点は、安心していますね。

▼マイスターエンジニアリングは1人1人の社員と面談し、「働きやすさ」と「働きがい」を追求しています!社員ケア体制についてはこちらの記事をご確認ください!

お給料も、インセンティブや個人の評価が手厚く反映されるため、モチベーションに繋がっています。

先ほどの話と被りますがとにかく研修の質が高く、早い段階で資格を取得するための準備が整っている点も嬉しいポイントです。一発合格が難しい資格でも、配属前にしっかりと研修を受けることができました。できることが増えていく喜びも感じられますね。

私の受けた研修の一例は以下の通りです!

■機械基礎
■電気基礎
■ハードシーケンス組み立て
■工具使用実習
■半導体の定義・動作・製造プロセス
■産業用ロボット特別教育
など

▼詳しい研修内容は以下のリンクからもご確認ください!

また、私が働く長崎の拠点は人数がそこまで多くないのですが、大規模な案件の場合は全国の拠点から協力作業者を要請する場合も。そしてその都度感謝の意味を込めて飲み会を開くことがあります。そういった場面で交流が取れることも嬉しいです。

ーー 最後に、将来の目標について教えてください。

会社を転々とし、これから先のことも分かりませんが、今はとにかく目の前のことを誠実に取り組んで、様々な対応をより効率よくスムーズに進められるように技術と知識を身につけていきたいです。

 中長期的には、より高度・専門的な知識や技術を身につけ、よりお客様に貢献できるようなポジションを担えると嬉しいですね。

▼マイスターエンジニアリングの採用情報はこちら!