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【職種紹介】技術者の花形。時代の最先端に携わる「半導体フィールドエンジニア(装置メーカー勤務)」の仕事の話

こちらの記事では、当社のエンジニアの中でも「半導体」領域を担当するフィールドエンジニア(装置メーカー勤務)の仕事内容や1日の流れ、そして働く魅力についてご紹介させていただきます。
「成長産業に携わり、キャリアを築きたい」
「難しくも幅広い経験ができる世界で、磐石の技能を身に付けたい」
そうお考えの方は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。


今、最も注目を浴びる産業の一つ、それが「半導体」です。

「半導体」という言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
特にこの10年近くではスマートフォンの浸透、直近ではAIや環境エネルギー産業の隆盛により、供給不足が世間を騒がせたほど世界に必要とされているのが「半導体」です。
半導体は、世界を動かすキーテクノロジーとされています。半導体を生産するための工場は増加傾向にあり、安定している成長業界と言えるでしょう。
一方で半導体×フィールドエンジニアは常に不足しており、今から半導体の知識や技術を身に付けたフィールドエンジニアとして成長できれば、引く手数多、世界から必要とされる技術者になれるかもしれません。
そんな可能性を大いに秘めているのが、この仕事なんです。

具体的な仕事内容

半導体フィールドエンジニア(装置メーカー勤務)の場合、派遣先=半導体製造装置メーカーが生産・販売する装置に関して、「設備立ち上げ」「保守点検」「修理」の3つの業務を行います。

■設備立ち上げ:派遣先の顧客(半導体デバイスメーカー)に新しく納入する半導体製造装置について、出荷前の立ち上げ・検査、及び客先での立ち上げ・検査を行います。
■保守点検:設備の性能を維持するため、立ち上げた装置の定期的な点検や部品交換などの保守業務を行います。
■修理:設備に関する緊急トラブルやお客様からの相談に応じてメンテナンスを実施します。

これから入社される方には、まずは先輩社員とともに「設備立ち上げ」からお任せしていくことが原則です。
設備立ち上げを経験することで装置の構造全体に対する理解を深めることができ、その後保守点検を経験することで装置が稼働する仕組みをより深く理解できるでしょう。それだけの経験ができていれば、装置の不具合に応じてスムーズに修理ができるような知識や技術も身につきます。
経験に応じて段階的にお仕事をお任せしていきますので、半導体や装置の知識が無い方もご安心ください。作業は基本的に先輩と2人1組で進めていきます。

専門性の高さがあるからこそ得られる充実感

半導体領域は正直覚えることが多いです。電気・ソフト・メカニカルの素養を身につけ、現場では電気図面や化学、もちろん半導体の基礎知識も必要。
あらゆる場面で鋭い専門性を求められる仕事ですが、半導体領域の経験を身につけることができれば、どの業界のエンジニアとしても活躍できるほどの経験を持った人材になれるでしょう。
そして、そうした経験を培い、何十億円もする機械を分解して、手元の図面と頭の中の知識を融合させながら不具合を見つけて修理していく「エンジニアとしての腕の見せ所」的なやりがいも他の領域よりも強く感じられるのが、半導体領域で活躍することの最も大きな魅力です。
図面と装置と睨み合いながら不具合を探す瞬間は、まさに謎解きに挑んでいるようなワクワク感があります。

仕事の流れ

半導体装置メーカー付きのフィールドエンジニアは、担当する役割によって働き方が異なります。こちらでは、入社後に担当する「設備立ち上げ」と、「修理」の二つの代表的な流れをご紹介します。
原則どちらの仕事も、お客様となる半導体製造工場(デバイスメーカー)に「出張」し対応することとなります。

【設備立ち上げの場合】

装置を一つ立ち上げるためには、約100項目程度の作業工程が発生します。
例えば「今日は5個の作業を完了させよう」と朝に決めた場合は、その日はその5個の作業を退勤まで進めていく、という流れで日々作業を進めていきます。
それを短くて3週間、大型の装置で3ヶ月ほど、同じような流れで繰り返していき、装置を立ち上げていきます。
(当該期間は立ち上げ先の向上に出張して対応します)
装置に不具合があった場合は報告書を作成し、電気担当やソフト担当に繋いでいきます。

【修理の場合】

トラブルに関する問い合わせに対して、以下の流れで対応します。

①症状の再現:お伺いした際に、お問い合わせ時と同様の不具合が起きているのかを確認します。不具合や破損の状況を見て、修理対応を進めます。
②現地での原因調査:「修理箇所を見つけて部品を交換して直す」ことは、実はそこまで難しくありません。必要なのは「なぜそのような不具合が生じたのか」を追求すること。仮説を立てながら調査します。

これらが一通り完了すれば、装置を試運転します。ダミーと言われる製品を使い装置を何度か稼働させて、正常に動くかを確認。その後、お客様にサンプルの評価をしてもらい、OKが出れば完了です。
この作業を約2日ほど、現地で行います。

1週間の流れ

【設備立ち上げの場合】

勤務する工場によって異なりますが、標準的なスケジュールとしては平日を作業日、土日を休日として設定するケースが多いです。

【修理の場合】

※所属する事業所によって異なるため一例となります
月曜日に出勤し、お客様からのトラブル対応のご依頼に対して、電話での解決が難しければ原因を想定して準備し、お客様先へ移動します。問い合わせは国内だけではなく、海外の工場やメーカーからいただくことも。
月曜日は基本的に移動のみで、火曜日から現地で約2日かけて修理作業を実施します。修理が完了すれば帰社し、社内でレポートを作成して提出。これで、その案件は完了です。

社内外の手厚い教育体制のもと、一流のエンジニアに成長できる!

マイスターエンジニアリングでは、すべてのエンジニアが押し並べて一流へと成長できるように、社会人としての素養を磨く「全体研修」や、エンジニアとしての腕を磨く「フィールドエンジニア研修」「職種別研修」を実施しています。
研修の例は以下の通りです。

【全体研修】
■基礎ビジネスマナー
■コミュニケーション入門
■情報セキュリティ
■論理思考入門
■安全の基本
■品質管理の基本
など

【フィールドエンジニア研修】
■機械基礎
■電気基礎
■ハードシーケンス組み立て
■工具使用実習
■半導体の定義・動作・製造プロセス
■産業用ロボット特別教育
など

【職種別研修】
メーカー研修や社内研修をはじめ、様々な研修で職種に合った知識や技術を身につけていただきます。
特に新入社員の皆さんには「工具の握り方」から丁寧に教えていきますので、どなた様でも、安心して飛び込んできてください!

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当社で選べる、2つの半導体領域フィールドエンジニアの違い

マイスターエンジニアリングでは、半導体に携わるフィールドエンジニアとして「半導体製造装置メーカー勤務」と「半導体デバイスメーカー勤務」の2つの職種が用意されています。
今回は「半導体製造装置メーカー勤務」の場合をご紹介しましたが、この2つの違いををご紹介しましょう。

【キャリアについて】
■装置メーカーの場合:
常駐先企業が得意な分野に特化して技術を磨くため、半導体業界の「スペシャリスト」として成長できます。
■デバイスメーカーの場合:
装置のメンテナンスを複数工程に渡って担当することで幅広い技術・知識を養うことができるため、半導体業界の「ゼネラリスト」として成長できます

【休日について】
■装置メーカーの場合:
週休2日(土日)をベースに、出張のスケジュールを組みます。大きなトラブルがない限りは、基本的に勤務時間に変動はありません。
■デバイスメーカーの場合:
原則「3日間働いて、3日間お休み」の三勤三休シフト制を採用しています。早番・遅番のシフトがあり、1日の労働時間は12時間ですが、年間休日は180日あるケースも。

【働く場所について】
■装置メーカーの場合:
宿泊込みの遠方への出張が発生します。様々な土地に足を運びたい人にとっては楽しい働き方です。
■デバイスメーカーの場合:
出張はなく、腰を据えて働くことができます。ご家庭の都合などで一箇所で働きたい方には安心の環境です。

ここが、最新技術の最前線。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
車、パソコン、スマートフォン、AIと、社会を動かす様々なテクノロジーに半導体は使用され、世界の技術的・経済的成長を後押ししています。
当社は、世界的半導体デバイスメーカーや半導体装置メーカーからの信頼も厚く、「最新技術の最前線」で働くことができるでしょう。
これからの世界で必ず需要が高くなる「半導体の経験」を身につけ、高い技術力を持つエンジニアになりませんか?