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【今週の日本酒#11】黒龍_貴醸酒(黒龍酒造:福井県)


今日はいつもと違う酒屋まで足を伸ばしました。
というのも、単純に品揃えの豊富さのため。

右手に同じような冷蔵庫が1~2台、普通の棚置きもズラっと。眼福。最高。

県内のお酒に棚を占められてても面白みを感じないのは僕だけではないはずだが…

見覚えのある酒、知ってる酒造でも初めて見るラベル、そもそも見たことない酒、思わずジャケ買いしたくなる酒。初めて来た酒屋で浮ついてることも相まって目が忙しい。

とりあえず最近九州縛りが効いてる気がするので、どんなに気になろうと九州のお酒は避ける方針でいきます。

とりあえず最初は己のフィーリングに任せようと冷蔵庫の前をうろうろしていると、《貴醸酒》?なんだこれは…しかもかなりご無沙汰な黒龍。
一片の迷いなく手を伸ばしお会計。

貴醸酒って単語を知らなかったので聞いてみると、お酒を仕込む際のに水でなくお酒で仕込んだものとのこと。聞けばそういう製法もぼんやり断片的に見聞きしたような…。勿論、今まで飲んだことはありませんでした。

※ウイスキーをストゼロで割るとかそういうタイプの話ではありません。

こちらのお店には佐賀のお酒も割と置いてありまして、古伊万里酒造と天吹酒造のラインナップが強いことにフェチみを感じた。また来よう。


ということでバキバキに冷やしすぎない程度で開栓。ほわ~んとほんのり甘い香り。

先細りで腰が太いボトルに細めのラベルを巻いた特徴的な佇まい。

お初の貴醸酒、さっそくひと口…。

旨というか""濃""ッッ!!!
口にした瞬間から雲海みたいにどっしり水平に広がる芳醇というか濃醇な甘み。ジューシーとか、よく熟れた果実のようだと言ってもいい。りんご、巨峰あたりがとても近い。

うめー。なんだこれ。
ひとことに甘い日本酒といってもここまで重い口当たりは飲んだことなかった。そう、重い。重いの一言で割と説明がつきそう。
甘くて重いお酒…いいね…。

重い(深い)果実感でいうと、熊本の花雪が結構近かった。
こっちはやや透明感ある甘さ。


余談ですが、赤ワインも結構好きでしてどっぷり重いフルボディが1番好きです。ぶどうの品種とか国とか銘柄とか畑まで掘り下げれるほどのレベルに達していないのでここまでにしておきます。
洋酒の横文字ラベル全然頭に残らんよね


僕は日本酒の好き嫌いはあんまり無くて、それぞれの特徴というか良さとして味わえてしまうんですが、人によってべったりする、甘すぎる等評価が別れる可能性は無きにしも非ず。

貴醸酒は皆おおよそこんな感じなのか、それとも黒龍が作った貴醸酒だからこうなったのかはまだわかりません。今風な基準に当てはめるのであれば、モダン×リッチ(フル)だと僕は思います。

今まで飲んできた中でも最も甘重に振り切ったお酒という印象が強いので、まずは飲み過ぎに注意です。もうグラス1~2杯分くらいしか残っていません。



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