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半年間、南相馬でいろんなチャレンジをしてみました~これまでの振り返り~|#訪問体験記

マガジン「福島県南相馬|中のひと、外のひと」では、みなみそうま移住相談窓口よりみち移住コンシェルジュ6名(中の人)と南相馬を訪問した人たち(外の人)とが、それぞれの視点で南相馬での生活や体験を切り取っていきます✍️

今回は、外のひと。
2月にインターンで訪れた、ゆなさんの記事です。
南相馬との出会い、プログラムでの取組み、MYSHでのインターンなど半年間の振り返りを綴ってくれました。



半年間、南相馬でいろんなチャレンジをしてみました~これまでの振り返り~

はじめまして!みくらゆなです。
私は普段、東京の大学でヨーロッパ文化を中心に勉強しています。

私が南相馬と出会い、関わるようになってから約半年。
その間に、南相馬が繋いでくれた縁でたくさんの素敵な方々と出会い、さまざまな経験をすることが出来ました。
また、私にとっては、自分の世界が大きく広がった半年でもありました。
そんな私の半年間を振り返りつつ、南相馬で感じたことをnoteにまとめてみました。
ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。

南相馬との出会い ~夏の仕事体験プログラム~

コロナ禍のオンライン授業にも慣れ、やっと自由にやりたいことに挑戦できると意気込んでスタートした、大学2年生の春。とにかく興味のあることには何でも挑戦してみようと、日々「挑戦したいこと」を探し求めていました。

南相馬と出会ったのは大学2年生の夏でした。
友人の紹介で夏の仕事体験プログラムに参加し、1週間南相馬に滞在しながら、まちの魅力や課題について考えました。

仕事暮らし体験プログラム
地方で働くことに関心を持つ学生・社会人に、南相馬でまちづくりに携わる機会をつくるプログラム。数日間南相馬に滞在し、生活の様子を比較し、同年代とも交流する中で、自分に合っている仕事、やりたい仕事、暮らし、まちの魅力や課題を発見する時間となりました。

まちづくりや地方の課題解決というと、大学で学んでいる分野とはちがいがありましたが、とにかくやってみたい、面白そうというワクワクが勝り、このプログラムに参加することを決めました。

南相馬での滞在中に印象的だったことは、人のあたたかさと、「チャレンジ出来る場所」だということです。まちを歩いていたり、お店に入ったりするとフレンドリーに声を掛けてくれる人がいて、はじめて南相馬にきた私でも迎え入れてもらえるというあたたかさを感じました。
また、「若い人の新しいアイデアや活気を求めている」という地域の人の意見を実際に聞けたことも、「チャレンジ出来る場所」だと実感した出来事のひとつになりました。

このような南相馬の姿を見て、私は興味をもち始めた教育分野で関わりながら地域に貢献できることはないかと思うようになり、自分の興味を見つめなおす機会にもなりました。
たくさんの学びがあり、自分が成長できると思える環境がある。そんな南相馬だからこそ、ここで頑張りたい、もっと成長したいと思いました。

北泉海岸での一枚。夏のベストショット!

冬の南相馬生活での気付き

私は2月末に1週間南相馬に滞在しました。
目的は、主に3つ。
「高校生と未来を描くプロジェクト」の2回目のイベントの運営、移住相談窓口よりみちでのインターン、事業化実現プログラムの最終発表会に参加することです。

南相馬・仕事づくりセミナー(2021年〜現在継続中)

仕事を軸にした若者層への移住促進プログラム。地方で働くことに関心を持つ若者層を集め、現状把握(現地視察)により課題(ビジネスの種)を発見、自分自身がやりたい“仕事”で解決するワークを実施、ビジネスメンターサポートによるビジネス性検証を実施していきます。

令和3年度に開催したセミナーでは、⾸都圏に住む20代の学⽣や社会⼈で、地⽅での事業づくりに関⼼のある⽅17名が南相⾺を訪れ、まちの課題を⾒つけ、課題の解決につながり・かつ⾃分が取り組みたいと思う事業アイデアを検討。農業・⾷・⼦育て・コミュニティづくり・PRなど幅広い領域にて、15事業アイデアが⽣まれ、南相⾺市⻑に向け発表会も実施しました。
令和4年度も17⼈全員が参加を継続。それぞれが提案した事業の将来的な実現と、南相⾺がより⾯⽩いまちになることを⽬指し、現地調査・ヒアリング、事業のブラッシュアップ、検証に取り組んでいます。

「高校生と未来を描くプロジェクト」

まずは「高校生と未来を描くプロジェクト」についてお話します。
私は「南相馬の高校生が地元の可能性やたくさんのきっかけに出会える場所づくりをしたい」という思いに共感し、高校生に進路選択や大学生活の疑問を解決するサポートをするプロジェクトに取り組んでいます。今回は2回目のイベントを開催することになり、南相馬に滞在しました。

今回のイベントでは、中学生が1人進路相談に来てくれました。
残念ながら高校生の参加者はいませんでしたが、中学生が参加してくれたことはとても嬉しかったですし、新たな気付きや楽しさを感じられました。

イベントが終了してから3日間、イベントを延長するかたちでオンラインイベントの機会を設けました。その集客のために、図書館や駅付近で高校生に直接声をかけ、チラシを配ることにしました。

3日間高校生に声をかけ続けて、強く感じたことがあります。
それは、「直接」「南相馬で」高校生と交流することが重要だということです。
普段、イベントの情報を発信したり集客に活用したりしているSNSでは、直接反応をみることはできないけれど、チラシを手渡すときには高校生の反応を直接見ることができます。それはとても緊張するけれど、楽しみな瞬間でもあるのです。興味をもってイベントに参加してくれたらいいなと期待をしつつ、私たちの活動が少しずつ高校生に伝わっていると感じられます。突然話しかけたのに、わざわざ足を止めて私たちの話を聞いてくれた高校生には感謝しかありません。

「チラシを受け取ってくれた高校生がいること」
「中学生が相談に来てくれ、中学生も対象に含めた進路選択やキャリアイベントを開催するニーズを感じられたこと」
これらが今回のイベントの成果であり、今後の活動のモチベーションになると思います。

計26人に声をかけました。チラシを受け取ってくれた皆さんありがとう!

移住相談窓口よりみちでのインターン

今回、移住相談窓口よりみちでのインターンに参加した理由は、南相馬が、よりみちが、自分にとって成長できる場所だと確信していたからです。なぜなら、夏に訪れて以来、私のなかの地域づくりや仕事に対する価値観ががらりと変わり、インターンをするなかでさまざまな考え方を学び吸収することが出来ると思ったからです。

1週間のインターンの中で得られたことは、「責任感をもって取り組むこと」「自分で考えて行動すること」「限りある時間のなかで優先順位を考えて行動すること」だと思います。
短いインターン期間で、どのように成長したいのか、理想とする自分の姿を想像しながら自分で目標を設定し、その達成のためにひたすら取り組む日々だったと思います。

今回、企業の代表とお話する機会があったのですが、学生インターンとはいっても、妥協せず、十分な準備をして本番に望むことの責任を実感し、仕事をする上で大切なことを学べたのではないかと思います。これは当たり前のことではありますが、この経験を今できたか、そうでないかで今後の行動が変わるため、貴重な経験になったと思います。

また、インターン中には、常に仕事のスピード感と確実性を求められているように感じていました。特にスピード感を追求しようとすると、いくつかの仕事を同時に抱えても、常に優先順位を考えながら着実に仕事に取り組むことが大切なのだと感じました。

私はインターン期間で絶対に何か吸収する、絶対に成長する、という強い意思をもって取り組めたことで、自分自身が成長できたのではないかと思います。

事業化実現プログラムの最終発表会

事業化実現プログラムでは、「高校生と未来を描くプロジェクト」について発表を行いました。この発表会は、私にとってこのプロジェクトに参加する自信を持たせてくれたと思います。

私はこのプロジェクト自体、とても大きな意味があり、取り組むべきことだと思ってはいました。しかし、なかなか成果の出にくいことに、「今」取り組むべきなのかあまり自信をもつことが出来ていませんでした。課題感と興味があるから取り組んでいるような感じで、なんとなく意思が“ふわっ“としていたように感じます。

今回の発表会では、このプロジェクトを応援するというコメントをいただき、「こんなにたくさんの人が私たちのプロジェクトを応援してくれているんだ」と感動し、心があたたかくなりました。ほかの事業化実現プログラムに取り組むメンバーに声を掛けてもらったり、励ましてもらったりしたことも心強く、自信をもって「高校生と未来を描くプロジェクト」に取り組んで良いんだと思えるようになりました。

一方で、大学生が高校生の進路相談やキャリアについてサポートするというニーズはあってもイベントへの参加者が少ない、ということは事実で、参加者を増やすのはとても難しいし、時間のかかることだという課題も再認識することができました。

事業化実現プログラムの皆さん。心強い・・・!

私が思い描く未来

今回の滞在を通じて、私にとって南相馬は、やりたいことにチャレンジできる場所なのだと感じました。だからこそ南相馬で、自分のペースで出来ること、やりたいことに全力で取り組んでいきたいと思いました。「高校生と未来を描くプロジェクト」も、「もっと関わりたい!」「一生懸命取り組もう!」と考えていることのひとつです。

これからも自分のワクワクを探しながらたくさんの経験を積み、自信をもって高校生に「いろんな選択肢を知ってほしい」「やりたいことに自由にチャレンジしてみてほしい」と伝えていけたら良いなと思います。

きっと大変なことはたくさんあると思います。
一生懸命準備してもなかなか成果が出ずに悩むこともあると思います。
それでも、5年後、10年後により多くの高校生が笑顔で前向きに未来のことを考えたり、さまざまなチャレンジをしたりしている姿を想像し、今は地道に「土台づくり」を頑張りたいと思っています。


ゆなさん、素敵な文章をありがとうございました👏
高校生にドキドキしながらチラシを渡す姿が想像できました。現地での学生との交流はとても貴重な経験ですね。
これからも「高校生と未来を描くプロジェクト」応援しています📣

1週間ありがとうございました😊

MYSH合同会社では引き続き、さまざまなプログラムを実施して参りますので、ぜひHPやSNSから情報をチェックしてみてくださいね✨

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