見出し画像

また行くよ、南相馬#南相馬訪問体験記

はじめまして!
長野大学社会福祉学部4年の工藤千佳です。
私は今回、「社会課題解決型」プログラムに参加させていただきました。

10月7日~9日の3日間というとても短い期間でしたが、たくさんの思い出と気づきを南相馬市で得ることができました!
今回は私が南相馬市で体験したこと、そこから感じたことをお伝えしたいと思います。


1、 プログラムに参加した理由

私が南相馬市を訪れたのは、今回で2回目です。

初めて訪れたのは、今年の8月。
大学のサークル活動の震災学習で訪れました。

当時、南相馬市内にある小学校の校長先生を務めていた方や、津波で奥さんを亡くされた農家さんとお会いし、津波や原発の被害、当時の南相馬の様子やお二人の想いをお聞きしました。

また、双葉町や浪江町も訪れ、荒れ果てた空き家や田畑、大量に積まれたフレコンバッグを目にしました。
そんな風景や、お二人から聞いた話が頭から離れませんでした。

福島を去るとき、「あー、私はまたもう一回ここに来るんだろうな」と何となく直感的に思ったのと、
「もっと南相馬のことを知りたい」と思い、自分なりにいろいろ調べていたところ、たまたまこのプログラムのことを知り、迷うことなく応募ボタンを押しました。


放射能を測定するために、市内各地に設置されているモニタリングポスト

2、2度目の南相馬とまちの魅力

前回は、「震災学習」という名の下で訪れたこともあってか、南相馬市に降り立った瞬間、「静かで寂しい場所だな」と感じました。

しかし、今回の2度目の訪問で私の南相馬市への印象は「希望と可能性にも溢れているまち」へと大きく変わりました。

なぜ印象が変わったのか?

それは、南相馬のまちの魅力をたくさん見つけることができたからではないかと思います。
私が感じた南相馬の魅力、それは、「食」・「動物」・「人」の三つです。

○まずは食!

南相馬市では美味しいものをたくさん食べました。ラーメン、鯛焼き、MYSH畑で収穫した野菜…挙げたらキリがありません!

収穫したサツマイモをみんなで調理!自炊頑張ろうと思いました
豪華すぎる夕ご飯!どれもとても美味しかったです!

その中でも、私が一番おすすめしたいのは、鹿島区にある「居酒屋なべちゃん」です。
MYSHのスタッフさんに2日目のお昼に連れていっていただきました。



私はここの唐揚げ定食を注文しました。
運ばれてきた唐揚げの大きさにまずはびっくり!
お肉は分厚くてボリューミー!甘辛いタレで味付けされていてとっても美味しかったです。唐揚げ好きにはたまらないと思います!

他にも定食やラーメンなどメニューが豊富でした。また絶対行きたいと思います!
食べることが好きな方はぜひ南相馬へ!

○次に動物!

南相馬は自然が豊かで、動物との距離もとても近い!

南相馬の伝統行事「相馬野馬追祭り」に出場するため、馬を飼育している家も多いそうです。
今回はなんと、そんな相馬野馬追祭りに出場した馬に乗らせていただきました。

私は乗馬初体験でした!
想像の倍、馬の背中は高く迫力がありました。
そんな馬の優しく澄んだ目と、ツヤツヤとした毛並み、引き締まった脚の筋肉に見とれながら、気持ちの良い秋晴れの中をのんびりと散歩できたことは一生の思い出です!

来年の野馬追祭りは絶対に見に行きたいと思います。

私を乗せてくれたサラブレットのバルくん。性格はのんびりマイペースなんだそう

また、「農家民宿いちばん星」さんでアルパカへの餌やり体験もさせていただきました!
アルパカを触ったのも初めてでした。
今回は餌やり体験のみでしたが、次、南相馬を訪れたときは、「農家民宿いちばん星」さんに宿泊したいと思います!

アルパカのもふもふさと、トテトテと短い足で健気に歩くその姿に癒されました。動物好きの方はぜひ南相馬へ!

○最後に人!

これが私が感じた南相馬の大きな魅力かもしれません。

この3日間、私はたくさんの素敵な人に出会いました。

出身も経歴もバラバラで、一人ひとりが夢に向かって真っ直ぐに頑張っているMYSHのスタッフの皆さん。
「こんな働き方もあるんだ!」、「こんな考え方もあるんだ!」と、良い刺激をもらいました!

また、まち歩きで出会った地域の方々。
「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくださり、震災や農業のことをたくさん話してくださった小高マルシェで出会った元気な農家さん。

お店の前を通り過ぎただけなのに、わざわざ外に出てきてくれて「また今度来てね!」と話しかけてくださった居酒屋のお姉さん。

「これからは風の時代、若いうちは明るさと笑顔とはつらつさが大事よ!」と人生の教訓をたくさん教えてくださった老舗の和菓子屋のお母さん。

南相馬の魅力をたくさん教えてくれて、進路相談にも真剣に乗ってくださった観光協会のスタッフさん。

この人にもう一度会いたい!と思えるような、素敵な方達との出会いがたくさんありました。
今回いただいたご縁を大切にしていきたいです。素敵な人と出会いたい方はぜひ南相馬へ!

3日間、いろいろな場所へ出かけ、いろいろな人と話したことで、初めて訪れたときには気づけなかった南相馬の魅力を知ることができました。

「またここに行きたい!」、「またこの人に会いたい!」、「次はここに来よう!」そう思える場所や人にたくさん出会うことができました。

小高マルシェにて。農家さんから色々なお話を聞かせていただきました!

3、 私が感じた南相馬の課題

南相馬は魅力もたくさんありますが、同時に課題もたくさんあるまちです。

今回私が参加したプログラムの目的は、南相馬の社会課題を知って自分なりの解決策を考えることでした。

私が3日間のプログラムをとおして感じた課題は、「地域の高齢者と移住してきた若者の交流の場があまりないのではないか」ということです。

「若い人達と関わりたいけど時間がなくて関われない」という農家さん

「移住者のコミュニティにはなっているけど、移住者と地域住民のコミュニティの場になっているのかどうか」といったコワーキングスペースを運営されている方

彼らの声をきいて、もっと若い移住者と、地域で長年ずっと暮らしてきた方の交流の場が生まれたらいいなと思いました

しかし、一方で、
「地域住民全員が誰かと繋がりたいわけではない」
「居場所は誰のためのものなのかを考えることも大切」
という指摘をいただき、確かにその通りだなと考えさせられました。

課題は見つかっても、それを解決するための方法を考えるのは難しいです。

しかし、これからも自分にできることは何かを実際にいろいろな人と関わっていく中で考え続けていきたいです。

4、 これからの私

今回のプログラムに参加して、南相馬の魅力や課題を知れたのはもちろんですが、特に私の考え方が大きく変わりました。

もっと、自分の「やってみたい!」「やってみよう!」という気持ちを大切にしようと思えるようになりました。

また、面白い場所や人と出会うためには行動力が必要なのだと思いました。
自分から話しかける勇気、自分から一歩中に入る勇気が大切なのだと感じました。

今まで行動に移す前に、いろいろ考え過ぎてしまって、結局やらずに終わってしまっていたことがたくさんあります。

しかし、MYSHのスタッフの方々や、移住してきて新しい取り組みに挑戦されている方、地域の方、同じプログラムに参加した他大学の学生、みんないろいろな考えや価値観を持っていて、いろいろな人生を歩んできている。
みんな、自分の「やってみたい!」に真っ直ぐで、とても魅力的に感じました。

3日間本当にたくさんの良い刺激をもらいました。

私もまずは、やってみたいと思っていたけど躊躇してできなかったことにどんどんチャレンジしていきたいと思います!

5、 さいごに

私は基本一回行った場所にまた行くことはしないし、同じ映画を二度観ることもしないタイプの人間です。

それでも、南相馬市をまた訪れたいと思っています。

南相馬市は確かに課題もたくさんあるまちです。
それでも、面白い人が移住してきていて、温かい地域の方々がいて、希望と可能性に溢れているまちだと感じました。

そして訪れるたびに、新しい発見や気づき、出会いがあって、何度も訪れたいなと思わせてくれるまちなんじゃないかなと思います。だからまた行くよ、南相馬!

📒この記事を書いた人
長野大学 社会福祉学部4年/工藤 千佳


ちかさん、素敵な記事をありがとうございました😊
是非、さらに新しい発見や出会いを見つけに、
また気軽に帰ってきてくださいね~🙌

マガジン「福島県南相馬|中のひと、外のひと」では、みなみそうま移住相談窓口よりみち移住コンシェルジュ8名(中の人)と南相馬を訪問した人たち(外の人)とが、それぞれの視点で南相馬での生活や体験を切り取っていきます✍️

📣 よりみちメンバーの日常はInstagramにて

中の人の暮らしを紹介しています。
https://www.instagram.com/minamisoma.yorimichi_jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?