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「25歳、道半ば。若者のサードプレイスを思い描く」|#訪問体験記

マガジン「福島県南相馬|中のひと、外のひと」では、移住コンシェルジュ6名(中の人)と南相馬を訪問した人たち(外の人)とが、それぞれの視点で南相馬での生活や体験を切り取っていきます。

今回は、外のひと「りかこさん」です。
昨年度開催した南相馬仕事づくりセミナー並びに、南相馬の未来を考えるワークショップにご参加いただき、今回はセミナーやプログラムについて、またMYSHのプログラムを通じて描くこれからの未来について文章にしていただきました。

南相馬・仕事づくりセミナー(2021年〜現在継続中)

仕事を軸にした若者層への移住促進プログラム。地方で働くことに関心を持つ若者層を集め、現状把握(現地視察)により課題(ビジネスの種)を発見、自分自身がやりたい“仕事”で解決するワークを実施、ビジネスメンターサポートによるビジネス性検証を実施していきます。

令和3年度に開催したセミナーでは、⾸都圏に住む20代の学⽣や社会⼈で、地⽅での事業づくりに関⼼のある⽅17名が南相⾺を訪れ、まちの課題を⾒つけ、課題の解決につながり・かつ⾃分が取り組みたいと思う事業アイデアを検討。農業・⾷・⼦育て・コミュニティづくり・PRなど幅広い領域にて、15事業アイデアが⽣まれ、南相⾺市⻑に向け発表会も実施しました。
令和4年度も17⼈全員が参加を継続。それぞれが提案した事業の将来的な実現と、南相⾺がより⾯⽩いまちになることを⽬指し、現地調査・ヒアリング、事業のブラッシュアップ、検証に取り組んでいます。

南相馬の未来を考えるワークショップ(2022年8月実施)

本ワークショップは、市の未来を担う若⼿職員の皆さんと、南相⾺に可能性を感じ、今後関わっていきたいと考えている事業化実現プログラム参加者が集い、お互いに普段とは異なる視点を取り⼊れながら、まちの未来について考えた2⽇間のワークショップ。

25歳、道半ば

こんにちは!
東京都在住25歳、都内のIT企業でアライアンス業務に従事しているりかこです。

趣味は旅行です。
親が多忙で、高校生まで旅行というものにあまり触れてきておらず、大学生でひとり暮らしを始めて制限がなくなり、旅行に目覚めました。どこかに出かけて、その土地で美味しいものを食べたりお酒を飲むことが好きになりました。下記、大学入学18歳からの国内旅行歴です。

MY国内旅行歴

特技は大学時代の少ない予算の中、なんとか旅行することで身についた「あらゆる情報を調べ尽くし、宿や交通手段を安く予約すること」です。

南相馬には、東京都の起業支援施設でお会いしたmysh代表の向井さんにお誘いいただき関わり始めました。
メンター陣も豪華で、会社員だけでは経験できない貴重な自己研磨の機会になりそう、という真面目な理由と、「まだ行ったことない福島県に、交通費と宿泊費の補助が出て安く行けるやん!」という気持ちから、最初はかなりカジュアルな気持ちで携わることを決めました。

最初は知らない人ばかりでドキドキで、やることも多く会社員との両立で大変だと感じることもありましたが、バックグラウンドもスキルも様々で、人間としてとーーっても素敵な同世代の仲間と出会うことができました!

仲間たち

メンターの方々も本当に素敵な方ばかりで、生涯関わりたいなと思える方達とこのコロナ禍で出会えて本当によかったです。
未だに仲の良いメンバーとは飲みに行ったり交遊が続いています。

あの時参加を決めた自分、グッジョブ!

南相馬に若者のサードプレイスをつくる

最初に考えていたのは、
「首都圏の若者のサードプレイスを南相馬につくること」でした。

現状、私は新型コロナウイルスの影響で、毎日リモートで在宅勤務をしています。対面で人と話す機会が無く孤立感を感じている中、南相馬に訪れ大自然の中で馬に乗り、美味しいものを食べ、海辺を散歩してお酒を飲み人と話す時間はとっても幸せでした。

乗馬体験

南相馬は私のような首都圏で孤独を感じている若者には緑あり海あり美味しいものありでもってこいの場所だから、自分と同じ状況の若者のコミュニティの場を作りたいと思いました。

また、最終的には南相馬に縁ができた若者たちが、二拠点生活や移住を検討してくれれば、という想いがありました。せっかく首都圏の若者である私が訪れたので、「自分ならどういうものがあれば嬉しいか」といった自分をターゲットにした事業を考えました。

その後、今回のWSもあり、やりたいことが変わり、今は違うことに取り組んでいますが、、、南相馬は都会の疲れた若者のリフレッシュには持ってこいの場所だという最初に抱いた想いは変わっていません。

官民学WS、多様な人々との交流で得た新しい考察

仕事づくりセミナーを経て、この夏8月に開催された民官学WSに参加しました。
ここでは、学生の方と市役所の職員の方と、都内のOLの私というチームで意見交換を行ったので、全くバラバラの立場から南相馬という土地について考えることができました。

自分では全く気づかないような型破りな角度からの意見、「震災復興を支援していることで有名なアーティストの○○さんを呼んでフェスを開催し人を呼ぼう!」、「別の東北の地域にはこういう事例があるからこれを参考にしよう!」など、各メンバーが好きなものや立場を反映した意見交換を行うことができました。皆さんの得意分野が反映されたアイデアは斬新なものになりやすいということを感じました。

WS

また、地方でなにかアイデアを考える際には、「現地に行ってその土地の空気を感じ、現地の人と話し、自分の心情に向き合うこと」がなによりも重要だと再認識しました。

私も地方出身ですが、南相馬を含めた地方は良くも悪くも、住んでいる地域に自分の素性を知っている人がいること、コミュニティがあることがやはり特徴だなと感じました。それを特に感じたのは、お世話になっている市役所の方が、市内の視察中にすれ違う方全員に挨拶をしていたこと。東京や私の地元じゃありえないのでその姿を見てびっくり。

確かに「都会の孤独感に疲れて移住する人たちにとって、人との距離感が近い地方都市は暖かく感じるし、これが醍醐味だな」と思う一方、「外出すれば自分のことを知っている人と必ず出会う」という環境は、すれ違う人とあいさつしない、東京などの都会で生活していた人たちにとって少し窮屈ではないか?と感じました。

すっぴんジャージでの外出はハードルが高く、知っている人と会えば必ず挨拶をして、他愛のないことを話さなければならないような気がして。ちょっと自分が疲れているときは、それが負担に感じるような気がしてしまいます。

IターンUターンを積極的に受け入れている南相馬だからこそ、逆に都会の人たちが過ごしやすい、ゆったりひとりの時間を過ごせる場所があってもいいのではないか。そういう場所が必要ではないでしょうか。

そこで、私は、いわゆるマスターがいるような喫茶店ではなく、ゆっくりと美味しいコーヒーが飲める、自分の過ごしたい時間を過ごせるカフェを作りたいと考えました。

今後、わたしが南相馬で描く未来

「首都圏の若者のサードプレイスを南相馬につくること」「自分の過ごしたい時間を過ごせるカフェを作ること」も、両方私自身が南相馬の街を歩いて感じたことからのアイデアです。

今後も事業検討を行うなかで行き詰ることもあるかと思いますが、都会で一人で頭を悩ませるのではなく、その際はまたふらっと南相馬を訪れ、その時に感じたことと向き合いながら新しい気づきを得れたらと思っています。

視察の中で、大きな犬と散歩するお父さんが大きな川沿いの河川敷で景色が印象に残っています。真っ青な空に川沿いに鬱蒼と茂った草木の緑が映えて、時間がゆっくり流れているように感じました。映画のワンシーンの様なとっても素敵な景色に浸ってしまい写真を撮るのを忘れるくらいでした。

今度は自分がオープンしたカフェのコーヒーをテイクアウトして、この河川敷を散歩することを目標に、事業検討を進めていきたいと思います。


りかこさん、素敵な文章をありがとうございました👏

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