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エアポートおじさんならぬマウンテンおじさん

エアポートおじさん」とは、これから飛行機で何処かへ出発する事であったり、空港にいる事をアピールするようなコメントと共に、航空機や空港内の写真をツイッターやFacebookなどのSNSに投稿する中年男性を指す用語。

2~3年前くらいに定義づけられて話題なったキーワードのようだ。これを登山界隈で置き換えてみると、そのようなおじさん、マウンテンおじさん(以下、マウおじ)がたくさんいる。漫画『ONE PIECE』、当初は希少だったはずの悪魔の実の能力者が、話が進むにつれて当たり前になりつつあるくらいたくさんいる。

山頂につきました!絶景です!!」(あえて、山の名前、山頂の看板、GPSの位置情報を伏せた写真をアップ)

登山界隈をフォローしているのであれば、週末になるとタピオカミルクティー、チーズホットクの写真より、このような投稿を多く見かけるのではないだろうか。そのような「マウおじ」が山に溢れているのか...。

エアポートおじさんの記事はたくさんあり、ある記事にこんなことが書いてあった。

男性はおじさんになると、老化や体力の衰えを感じ始めます。その反動として「自分はこんなにすごいんだよ」という部分を見せたくなるのです。

なるほど。というか、まさに「マウおじ」にこそ当てはまる考察なんじゃないだろうか。

エアおじの場合、「これからフライトです(空港のラウンジのビールと窓ガラス越しの飛行機)」の投稿を見た一定数の人は、「ウザい」と思っているようだ。マウおじの投稿を見て、「ウザい」、「あんたの登る山に興味ない」、「遭難すればいい(←そこまで?!)」と思っている人もいるかもしれない。

男というものは、体が大人になっても、いつまでも心に少年が宿っているもの。山に登った自分を誰かに見てもらいたい心理は、子供が森の中で捕まえたカブトムシ、川原で拾った綺麗な石、上手にできた塗り絵、それを両親に見せびらかしたくなる心理と同じことなのだろう。

しかし、大人になると自分に関心を持ってくる人、自分を見てくれる人は途端にいなくなる。果たして本当に美しい風景、リアルタイムな情報を見てほしいと思っている人はいるのだろうか。本当は「もっと私を見て!!!」というマウおじ達の叫びなのかもしれない…。

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