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ミリアッシュの好きなものレビュー

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イラスト制作会社ミリアッシュのメンバー(杉山、寺井、竹谷)が好きなものを好きなだけ書きます!拡がれ好きの輪!!※竹谷がレビュアーとして寄稿している「東京マンガレビュアーズ」の記事…
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#漫画レビュー

漫画考察レビュー:神ゲー『MOTHER』への愛に満ち溢れたトリビュート漫画『Pollyanna』のタイトル自体が愛そのものだった

「目覚まし時計のベル」は、人類に嫌われている発明のひとつではないでしょうか。 時間通りに起こしてくれることはありがたくも、心地よい睡眠を切り裂き、無意識から有意識へと人間を引き戻す存在はただでさえ腹立たしいのに、昔の目覚まし時計は「ジリリ」と騒がしく鳴るため尚更業腹だったはずです。 その苛立ちを抑えようとしたからか、次第に目覚ましはドラえもんやクレヨンしんちゃん等の愛されキャラクターによる「起きずば遅刻たらん」という忠告へ進化し、現在はスマートフォンで自ら好きな曲を設定し

漫画考察レビュー:コメディとシリアスの最適バランス値『小林さんちのメイドラゴン』

去る2021年7月19日、ある読切漫画が、エンタメ業界に衝撃を与えていました。 『ファイアパンチ』や『チェンソーマン』を描いた、藤本タツキ先生による最新作短編漫画『ルックバック』です。 9月3日に単行本が発売となる今作は、業界人や著名人たちのシェア・拡散も手伝い、その観覧数は発表2日弱でなんと400万にも達したそうです。 傑作と絶賛されるなか、たくさん読まれた結果いくつかの批判や指摘も生じ、8月2日には、内容が一部修正されたという発表がありました。このレビューを書いてい

漫画考察レビュー:単なるスポーツの域を越えたボートレース漫画『モンキーターン』の魅力

竹谷が代表を務めるイラスト制作会社ミリアッシュは、東京都府中にオフィスを構えています。 都の西側に位置し、中央線でいうなら国分寺の真南にあります。電車通勤スーパー億劫マンな竹谷はおむすびのように転がり府中へ住みつき、はや3年が経過しました。 皆さんは、府中にどのようなイメージをお持ちでしょうか。 昭和のポップスがお好きな方は、松任谷(荒井)由実氏の歌『中央フリーウェイ』を思い起こすかもしれません。 この競馬場は東京競馬場を指し、昨今の覇権アニメ「ウマ娘 プリティーダー

漫画考察レビュー:一大エンタメ圏の祖先となった小国の英雄『ヴラド・ドラクラ』

ゾンビの”祖先”を探る 実は、格闘能力の高いゾンビがいます。 外出が自粛されてから早くも一年、漫画を始め自宅で楽しめるコンテンツの需要は日々高まっていますが、とりわけアニメやドラマ、そして映画をひたすらに供給してくれるものにみんな大好きNetflixがあります。 また、Netflixには、AmazonプライムビデオやHuluといった他の動画配信サービスと同様に、オリジナル作品というものが存在します。Netflixでしか観られない、独自で製作した映像郡です。 その中のひ

漫画レビュー:ドラクエ好きが思わず反応してしまう名台詞を冠した『ゆうべはお楽しみでしたね』

最近公開された映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の効果か、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下ドラクエ5)が現在、有料アプリランキングで1位になっています。 ドラクエ5ではサブタイトルの通り、花嫁を決めるイベントがあり、「ビアンカ派・フローラ派」論争として今なお熾烈な舌戦が繰り広げられております(リメイク版からは第三の花嫁・デボラも加わり、議論に一石を投じています)。 余談ですが、竹谷は5回プレイしており、実績はビアンカ2・フローラ2・デボラ1です。 さて、

漫画考察レビュー:『3月のライオン』の英題「March comes in like a lion」が意味するもの

皆さん、才能はありますか。 竹谷には、そう呼べるものが現在ありません。しかしそれでは万事生きるには大変だからと、道中拾った石ころを磨いて周囲に玉であると認めてもらえるよう、日々どうにかなりそうだと少し切歯扼腕しながら生きています。 今回のレビューを書くにあたり、「才能って何だろう」などと青そうなことを改めて考えました。もちろん、その答えは千差万別でしょうし、真の天才というような方々からすれば「考えたこともない」と一蹴されそうな問いだとも思います。 しばらく黙々と首を捻っ

漫画考察レビュー:『進撃の巨人』と北欧神話

先日、『鬼滅の刃』を神話として読まん、という暴挙に出たところ、ありがたいことに色々な方より「面白い」とご好評いただけました。 本当に嬉しいです。レビュアー冥利に尽きます。 その記事でも少し触れたように、世界に遍く神話や英雄譚は、なぜか似たようなストーリーラインを形成します。そういう無意識下で繋がった人類の感覚のようなものを、ユング心理学では「シンクロニシティ」と定義しています。 ユング心理学については、竹谷の大好きなゲーム「ペルソナ5」と併せて書いた記事もあるので、もし

漫画考察レビュー:『彼方のアストラ』に熱狂した漫画読みが、今こそ『SKET DANCE』を読む3つの理由

漫画業界で話題を席巻した『彼方のアストラ』、その作者篠原健太先生の連載デビュー作。 2019年、『彼方のアストラ』という漫画があちらこちらで話題になっていました。 すごいストーリーテリング、全5巻とは思えない密度、随所に散りばめられた伏線、等々。 私も篠原健太先生のいちファンとして、前半丁寧に拡げていった風呂敷を後半余すところなく畳んでいく展開に粟立ち、興奮しておりました。計5回は周回読みをしました。『彼方のアストラ』は全5巻に対し、前作の『SKET DANCE』は全3

漫画考察レビュー:『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎少年は神話となる

3つの「英雄・ヒーロー」の意味 英雄という言葉があります。「才覚や膂力でもって崇められるような男性」といった意味で、豪傑と換言することもできます。歴史上の人物で言うなら、フランスのナポレオン・ボナパルトや古代ギリシャのアレクサンドロス大王、日本ではみんな大好き織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などでしょうか。 そして英雄は、英語では「ヒーロー)」です。大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』や先日新シリーズが発表されたアニメ「TIGER & BUNNY」のように、窮地に陥ると助けに

漫画考察レビュー:『吾峠呼世晴短編集』の中に竈門炭治郎を探す

2019年9月をもって、アニメ『鬼滅の刃』の第1期が終わりました。皆さんはご覧になりましたでしょうか? 竹谷はすべて観て、大体おろろと泣いていました。 呼吸の表現や、鬼の怖さ、各キャラクターの声。各自の思う「ぼくのかんがえた最強のアニメ化」を地で行くクオリティだったと思います。続編となる映画も楽しみですね。どなたか一緒に行きましょう。 『鬼滅の刃』連載当初「これはちょっと合わないなあ」と言っていた知り合いも、「いやあ、漫画の時から思ってたけど、アニメも本当に面白い!」と

オンラインサロンで4ヶ月間毎週オススメしていた漫画16選

さいしょにこちらは、「漫画好きの漫画好きによる漫画好きの為の」会員制のコミュニティ「東京マンガクラブ」(2020年12月末にて閉鎖)にて、2020年9月からおよそ3ヶ月間に渡り毎週オススメしていた漫画の記事を、再掲載にあたり今一度塩コショウで味を整えたものです。 最初は「きちんと書かねば!」という気負いのもと形式ばったオカタイ文ならびに内容でしたが、徐々にプシュッと気が抜けて、もとい余計な力が抜けて、竹谷のやりたい放題な様相を呈していく流れをお楽しみいただければと思います。

歴史に残るバレーボール漫画『ハイキュー!!』全45巻分の考察・感想・そしてレビュー!

さいしょに記事に興味を持ってくださりありがとうございます。東京都府中のイラスト・ゲームイラスト制作会社ミリアッシュの代表をしている竹谷彰人と申します。 こちらは、漫画好きの集まる某オンラインサロンにて毎日書いていた『ハイキュー!!』1巻ずつの考察・感想・レビューを、noteの投稿に際して加筆・修正したものとなります。 始めた理由は、『ハイキュー!!』が大好きだからです。 ただ綴っていくのも面白みの欠けると考え、各巻ごとの副題を主軸にしつつ、私の思うところを記していきまし