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中小企業診断士 2月実務補習参加の振り返り -前半 ヒアリング編-《第2話》

2023年2月に中小企業診断士登録のための実務補習を受けまして、その振り返り記事の第2話です。今回は、前半2日間について書きます。

私が参加した2023年2月の名古屋地区開催 5日間コースは、2/2(木)、2/3(金)、2/11(土/祝)、2/12(日)、2/13(月)という日程でした。
何度も繰り返しますが、そもそもの中小企業診断士試験自体の合格発表(2/1)の翌日にもうスタートするという鬼スケジュール。この日程からしても、普通口述試験は落ちませんよと言っているようなものだと感じました…。

実務補習初日

全体で開会式

名古屋地区の開会式は、名古屋国際センターの別棟ホール にて、午前10時に始まりました。
参加人数(班の数)について、記憶はあやふやではあるのですが、確か15日間コースが3班くらい、5日間コースが10班くらいあって、各班6名程度なので全部で受講生が約70〜80名、プラス指導員の先生と協会のスタッフさんなどで、100名を超えるくらいの人数だったと思います。

受付にて、自分が所属する班の番号を伝えられ、指定された席に着席します。すると近くに自分の班の指導員の先生がいらっしゃったので、まずご挨拶し、名刺交換をしました。
次に、同じ班のメンバーにもご挨拶&名刺交換。この時点ではそこまでフリートークできる時間はなかったのですが、まず私が皆さんにしたのは

「今年の試験の合格ですか?」

という質問でした。事前にちらっと仕入れていった「実務補習2回目3回目の人を頼れ」という情報によるものです。

が、しかし。
この時点で、6人全員が今年の試験合格者=初めての実務補習 という事実が発覚します!!まじかー!

開会式では、県協会の会長さんの挨拶や参加の心得・注意事項などの諸説明、担当指導員の紹介などがありました。所要時間は1時間弱くらいだったでしょうか。
その後、私ともう一人の方が乗ってきた2台の車に分かれて、指導員の先生が経営する会社の事務所に移動しました。

班ごとでのキックオフ

ありがたいことに、指導員の先生の会社事務所はちょっとした会議室以上の広さがあり、電源・ネット回線・大型モニター・ホワイトボード・コピー機・プロジェクターなどフル完備。さらに、経営・IT・その他、各分野の書籍が所狭しと並んでいました。事前に読んでいた体験談では、貸事務所で利用できる時間が限られていたり、コピーなどはコンビニや印刷屋に行かないとできなかったり…という話もあったのですが、本当に恵まれた環境でした。

※ちなみに1診断先につきコピー代5,500円までは中小企業診断士協会で負担してくれて、5,500円を超えた場合は自己負担、という決まりになっていました。

事務所到着後、改めてメンバーの自己紹介の時間がありました。
差し支えない範囲でどんな班だったか軽く触れておきます。

  • 人数は6名、全員が令和4年度の試験合格者で実務補習初参加

  • 男性5名、私が紅一点(他の班をざっと見ても、女性は1人 or 0人のようでした)

  • 最年長が40代半ば、最年少が20代半ばで、ここだけ切り取ると結構離れているのですが、30代がコアゾーンで、個人的にそこまで年齢差は感じませんでした。

  • 愛知県在住が3名、他地域からの参加が3名。1名は地域的に受験も名古屋地区だった方ですが、2名は大阪開催分がすぐに埋まってしまったため、特にゆかりのない名古屋地区に申し込んだそうです。

  • 業種・職種はいい感じにバラバラ。金融機関・会計事務所・総務系・小売業・製造業・そしてWeb(私)、という感じで、班分けの際には申し込み時に選択した業種・職種がしっかりと考慮されているように感じました。

  • 指導員の先生は診断士歴40年超の大ベテラン。好好爺という感じの印象で、大部分を受講生の主体性に任せてくれつつも、ポイントとなるところを最低限の言葉で指摘してくださいました。

自己紹介の後、担当分野決めを行いました。
今回の班は6名なので、担当も6つです。

  • 全体戦略担当=リーダー兼務

  • 財務戦略担当

  • 人事戦略担当

  • 営業戦略担当

  • 商品戦略担当

  • DX戦略担当

全体戦略兼リーダーについては、立候補により真っ先に決まりました。きっと前もって、自己研鑽のためにリーダーをやるぞと決めてこられたのだと思います。その後も各自希望を挙げる形で比較的スムーズに担当が決まりました。「担当は苦手なところをあえてやるとよい」という事前情報もあったのですが、全員が初参加ということで、結果的に皆がそれぞれの本業に近い分野を担当することとなりました。
ということで、私は「DX戦略担当」に決まりました。

続いて、今回のテーマのおさらいとヒアリングの準備です。
今回のクライアントさんが普通の企業ではなく「組合」だったので、ヒアリングは2日間で5件回るという超過密スケジュール。顔合わせ後、準備の時間は正直全然足りませんでした。事前に考えてきた質問内容を皆で共有し、精査して、リーダーを中心に質問をするということになりました。

また、班員同士の連絡に使うツールを決め、準備しました。
指導員の先生に、これまでの実務補習ではどうだったのかをお尋ねし、

  • やりとりはLINEグループを利用

  • データの共有はDropboxを利用

と決まりました。

その後、事務所隣の飲食店で、歓迎会を兼ねて指導員の先生のおごりにてランチをいただきました。こういうのは嬉しいですね。(特に普段一人で仕事することが多いので、余計楽しかったです)

いよいよヒアリング×3へ

1日目は、午後から名古屋市内を3件回ります。
会社員時代から数々の中小企業や町のお店を飛び回っていた私にとっては、地元のおっちゃん・おばちゃん経営者みたいな方の話をずっと聞き続ける時間は結構懐かしい感じがしました。ただ、普段なかなかそういう機会のない方もいらっしゃいますので、チームでやるというのはやはり力強いですね。

ヒアリングでは、決めてきた話の流れに沿ってリーダーが質問をしつつ、会話の流れの中で他のメンバーが必要に応じて話を広げたり、広がり過ぎたらリーダーがまた本線に戻したり…という感じで進みました。地元のおっちゃん・おばちゃん経営者は話好きな方が多い(個人の感想です)ので、予定時間をオーバーすることが多いと思います。かといって話の流れをぶった斬るのはめちゃくちゃもったいない。ヒアリングのはしごでは、こういう難しさがありますね。

また、地元のおっちゃん・おばちゃん経営者は、結構地元トーク的なものが頻繁に飛び出します。他地域からの参加者の方はその点けっこう話を把握するのが難しい瞬間もあったように感じます。一方で、地元同士だと普通にスルーしてしまうような会話も、他地域の方だと「それってどういうこと?」と改めて立ち止まって考えられたりするので、いろんな地域の方が参加しているチーム、というメリットもあったと思います。

初日のヒアリングでは結構名古屋の端から端への移動って感じだったので、移動時間がそれなりにありました。その間に車内でいろんな雑談ができたのは、とてもよかったですね。たわいもない話が多かったですが、それぞれの仕事の話とか、試験どうだったとか、そういう内容が多かったと思います。特に今回の班は全員が同じ年の試験を受けて合格しているので試験の話で盛り上がりやすかったという良い影響がありました。

3件目のヒアリングを終えたのが19:00ちょっと前くらいだったと思います。時間も遅いし明日もあるので、事務所には戻らず宿泊組はそのまま車で名古屋駅まで送ってもらって解散、地元組は私の車で最寄りの地下鉄・JRの駅までお送りして解散となりました。

実務補習2日目

引き続きヒアリング×2へ

2日目以降は朝10時に指導員の先生の事務所集合でした。とはいえ9:30くらいにはだいたい揃って、なんとなく昨日の振り返りや今日どうする、みたいな話が始まりました。指導員の先生がいらっしゃって、挨拶をして正式に2日目がスタート。30分くらい打ち合わせをして、事務所を出ました。
2日目のヒアリング先は愛知県内ですがやや遠方。片道1時間くらいの小旅行で、これまた車内での雑談がはずみました。地元参加者は初日を終えて家に帰ると試験結果が届いていて、各事例の得点開示も同封されていたので、2日目の車内では「実は何点だったー!めっちゃ嵩上げされててびっくりー!」みたいな話をしたりしました。

2件回って事務所に戻ってきたのが夕方、16時くらいだったと思います。そこから後半戦に向けてどう取り組むかの打ち合わせを行いました。

報告書の方針を決める

今回、診断先が「組合」だったことで、報告書を作成するにあたって「誰目線での提案をするのか?」という点をチーム内ですり合わせておく必要がありました。
理事長目線なのか?
加盟している各社の目線なのか?
組合そのものの目線なのか?
…と考えていった結果、指導員の先生の助言を踏まえ、「その業界自体の生存戦略を主眼におく」ということになりました。
ここはもう少し詳しく書きたいところですが、組合という特性上、クライアントが分かってしまうので何業界かすら書けない点をご了承ください…。
今回扱う業界は、比較的に日本の伝統文化という文脈で語られることもあるような商材なのですが、そこに新しい文化を掛け合わせてどういう提案ができるか。組合としてどういう未来を描いていくか。ということを見せていくような報告書を書く、ということになりました。

次回集まる日までの宿題を決める

報告書の大まかな方針ののち、1週間後までのスケジュールを決めました。
やることは以下のように決まりました。

  • 2/3(金):実務補習2日目 ※今日

    • 報告書は1人10ページで作成する

    • 書式のルールを確認(過去の班の報告書を参考に)

  • 2/7(火)の夜:Zoomで中間ミーティング開催

    • 各自の報告書のWord原稿作成の進捗確認

    • 診断先へ追加で質問したいことがあれば出す

  • 2/10(金):個人の担当分のWord原稿を提出

  • 2/11(土):実務補習3日目

2日目と3日目の間の1週間のあいだは、随時LINEでやりとりしながら、データはDropboxに入れながら、各自の担当分の報告書を書いていくということを決めて、2日目は終了しました。

以上が、実務補習前半戦の動きでした。
次回は、実務補習後半戦の振り返りを書きます。
質問があれば、コメントかX(旧Twitter)、マシュマロにてお寄せください。

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