で、誰?

芸人を7年も続けているとある程度の事には対応できるようになる。
自分を知っている人が多いライブとそうではないライブのネタの選び方や、平場の振舞い方。
知り合いが多いときのMCと多くない時のMC。
この会場ではこのネタはやりやすい、やりにくい、など。

「お笑い」というジャンルのライブでは様々な事が行われているようで、実は何パターンに分かれる。
大きく分けると「ネタ」「トーク」「大喜利」ぐらいでその濃淡はあれど、基本的にはその三種類の動き方を分かっていれば、初めて出るライブでもある程度対応する事ができる(対応ができる、というだけでそのライブで活躍できるかどうかは別問題。ただ何をすればいいか分からず後ろで黙ってしまう、という事は無くなる)

ただ、芸人を7年も続けているとそれ以外の仕事も増えてくる。
芸人は自分だけで、あとは他ジャンルの初対面の人達。
今まで培った技術で乗り切ろうとするがうまく行かない。
そのたびに「売れておけばよかった」と思う。

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