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ひびのばしょがふたつ

千葉県松戸市に引越してきて3年目の夏の終わりに、京都にもう一つ物件を借りた。

もう一つ、というのは基本的には松戸で生活。
2拠点目としての京都の物件というわけだ。

今年の夏(5〜7月)に京都に仕事で滞在したことをきっかけに、京都に流れる時間、風景、お店、人たち、のことが好きになった

でもさすがに基本的に仕事は関東だし、2拠点目として物件を借りるのもお金がない…と思って諦めかけた矢先、同じく京都に惹かれた数人の同志とともにシェアハウスという形で一件の物件を借りるに至ったのである。

ひびを過ごせる場所が複数ある、というのは、精神的にとても心地が良い。

ここで疲れたらあそこに行って休めばいい。

身体的になかなか足を運べなくても、そういう、ここじゃない場所にも自分のひびがある、と思いながら過ごすだけでも、なんだか安心する。

どちらも同じ自分ではあるんだけど、環境が与えてくれる影響はとても大きい。

京都にいるときの自分は、風景全体からお前は何者でもなくていいんだよ、と言われているような感覚になる。
呼吸しやすい。

別に関東が嫌いなわけではないんだけど、ここで生きていくためには何か自分が自分である意味を証明しなくてはならないような、そんな気にさせられる時がある

そんなゲームからは一刻もはやく手を引きたいのだけど、なかなかそういうわけにもいかず、心の拠り所として、ふたつめのひびをつくってみた。

といっても2拠点生活はまだ2ヶ月目。

この感覚は変化していくだろうけど、その変化も楽しみながらも、自分の中のバランスを保つために、松戸でのひびと京都のひびを過ごしていけたらと思う。

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