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経済理解スキル

ビジネスクラス限定動画vol.1の経済理解スキルをアウトプットします!
今回は大きく2つに分けていきます。

1.サラリーマンは給料が上がらない!

・GDPとは?
まず、国内総生産と呼ばれるGDPをよく聞くと思います。GDPとは、簡単に言うと日本が設けたお金のことです。物価変動を含める名目GDPと物価変動を含めない実質GDPがあります。
例えば、2000年に60円だったアイスが1万個売れたら60万円ですが、2019年に70円に値上がりすると1万個売れたら70万円ということになります。
名目GDPは60万円から70万円へと変化しますが、実質GDPは60万円のまま変わりません。
60円で買えていたものが70円になった、つまり、円の価値が下がったと捉えることができるし、アイスの価値が上がったとも言えます。
これらを踏まえると名目GDPと実質GDPの違いはお金の価値ということになります。

・一人当たりのGDPとインフレ、デフレ
1988年に世界2位だった日本の一人当たりGDPですが、2018年には26位まで下落しており、失われた30年と言われています。
なぜ、一人当たりの生産性が低くなっているのでしょうか。理由はずばり!デフレです。
インフレやデフレ、小学校の頃から授業でなんとなく聞いたことがある人は多いと思います。では、どうやって計算しているのでしょうか。ここで使うのがGDPデフレーターです。
GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP
この式に当てはめたとき、1以上であればインフレ(物価が上昇=円安)、1未満であればデフレ(物価が下落=円高)であるといえます。
つまり、インフレとはモノの価値が上がることを表しています。売上が上がると株価が上がる。株価が上がると給料が上がる。給料が上がると消費が上がる。この一連のサイクルがインフレの仕組みです。

・企業の限界は近い
売上が上がると株価が上がることが分かりました。実際に日本上場企業の選抜メンバーの株である日経平均株価は2013年の10,000円から2018年には24,000円と2.4倍に上がっています。
しかし、サラリーマンの平均年収を見てみると、平成19年度の437万円から平成30年度の441万円と10年かけて1.01%の増加しかないことが分かります。

株価が上がっているのに給料は上がらない...これは国が55%保有している日銀が日系企業の株を27兆円購入したことが始まりです。企業側は売上が上がったわけではないですが、株価がどんどん上がることによって、投資家たちは買い時だと思い、株を購入し始めます。
そんななか、日銀はさらに6兆円の株を買います。売上が上がっているわけではないのに、株価だけは上がっていく。こうして上がり続けた株価は約10年おきに暴落しているのです。
(1990年.日経バブル 2000年.ITバブル 2008年.リーマンショック 2020年.コロナショック)
こういった事実を見ると、また株価の暴落が落ちる日が来るかもしれない、と企業は不安になりますよね。だから海外進出・投資を始め、過去最高の450兆円もの内部留保を保有しているのです。

そんな不安とは裏腹に、国は企業に命令します。最低賃金上げなさい、長期派遣も賃金上げるか雇用しなさい、雇用後は70歳まで面倒みなさいetc...
しかし、これまで見てきたように企業の不安は大きく、限界が近いです。終身雇用は崩壊し、給料は上がらないどころか、大リストラ時代が来ているのです。

2.ホワイトカラーのリストラ時代

・これまでの日本人の考え方
ホワイトカラーとはスイーツを着てオフィスで働く人々のことをいいます。日本企業が良い。大手に入れば安心。メガバンクに行けば安全。就職するときにこんなこと言われたことありませんか?私も小さい頃に祖父母や両親から聞いた覚えがあります。しかし、先ほど述べたように企業の限界は近く、今やこの考え方は古いのです!
実際に今後10年をめどに大量リストラを検討している企業もあります。
年金も支給される保証はなく、自分たちで貯めるように言われています。
国にも企業にも頼ってはいけず、自分に頼るしかありません。自分と戦い続ける時代が来ているのです。

・少子高齢化と海外人材
ホワイトカラーのリストラが起きている原因、それはずばり!少子高齢化です。日本はこれまで国民の3人で1人の高齢者を支えていました。しかし、これからは1人で1人の高齢者を支える、肩車時代がやってきます。
また、高齢者は年を重ねるごと消費額が減少していきます。車や家といった大きな買い物をする人は若い人に比べて少ないですよね。そうなると、企業へ入るお金も減少し、デフレに陥ってしまうのです。

さらに労働力人口の減少により、今後は戦略室にまで外国人が起用されます。というのも、日本の人口は減少傾向にあるのに対し、世界の人口は増加傾向にあり、海外には日本で働きたいという真面目で勤勉な人々が多くいます。休日もしっかりあって高い給料が欲しい、楽しくてやりがいのある仕事がしたいなあ、なんて考えている日本人よりずっと優秀な外国人労働者は増えてきているのです。

このような落ち込んでいる市場で企業はビジネスはしません。海外展開思考に急変していき、外資系の風土・マインドになっていくのです。だから、これからの日本では年功序列ではなく、能力の有無が重要視されてきます。

・私たちがやるべきこと
AIや5Gといったテクノロジーの進化もあり、さらに今後どのような時代になるのか先が見えない部分もあります。ビジネスは人助けです。自分で価値を提供して初めて対価をもらうことができます。国にも企業にも頼らず、自分だけで価値を提供する力をつけるためにも学び続けなければいけないのです。

3.感想
「これからは変化の時代」「個の時代」といった言葉をよく耳にしていましたが、今回の学びで日本経済のこれまでとこれからが明確に見えました。鹿児島のコンビニでも外国人の方を見かけるように、都市部でも地方でも海外展開思考は進んでいると思うので、自由な時間が十分にある大学生という時間を有効活用して多くの知識を学んでいくことが大切だと思いました。


#22卒 #アウトプット #仕事塾

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