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2021演奏会動画の感想

だいたいかけたよ!!
ようやく見ました演奏会の動画。感想を書こうと思いながら時間ばかり過ぎてしまう…

会場について

今年は例年とは違う会場でしたが、どうだったでしょうか。
使い勝手の比較をするにはいいかなと思ったんですが、そういう意味で見たかったのに行かれずじまいで、個人的にちょっと残念…。

実際の使用感、良かったところ悪かったところをメモして、後々のための資料として残しておくといいですよ。後年、会場選びをするときに、必ず役に立つから。
(ずっと前、別ホールの使用感を十年くらい経ってから尋ねられて、おぼろげな記憶から資料作って返答したけど、使ってみないと分からないこと、公式サイトでは書いていない問題点、けっこう色々とあると思いました)

感想

では曲の感想をゆっくり書いていこうと思います。(見た順に書きます順番むちゃむちゃでごめん)

 └ 花筏

とてもいい仕上がりでした。曲の分析と理解、その上での場面のイメージ、伝え方の工夫、仕上げの作り込みがとてもしっかりしていて、素晴らしかったです。

初心者の上手下手として、押さえの狂いがあると一般客によく分かってしまうポイントなのですが、全押さえが多いからすごいキツいと思うのに分かるほど外してなく、とても上手だと思いました。たぶんこれ、箏を始めて数ヶ月の一年生ふたりだと言ったら、驚かれると思いますよw

各場面のイメージ、切り替えの仕方も、きちんと伝わるように工夫されていましたね、あれもとてもよくて、情報を小分けにして渡す、そういう点でも全部成立していたなと思います。
強弱もしっかりついてて、つけ方にも工夫が見えたのも、とてもよかった。

個人的には、1ヶ月半前の超フラット練習曲状態を知っているので、あそこからよくここまで持ってきたなと。すごいレベルアップしていて、正直目を見張る思いでした。あのとき思い切って行って良かったと思うと同時に、練習すごい頑張ったんだなぁと、その頑張りに敬意を表したい気持ちになりました。
いい一曲でした。

 └ SWING・BALLADE・NEW

全体的に音の洗練度が上がっていて、これはホールでの聞こえ方が違うからと言うわけじゃなくて、音や曲への取り組み方がまた一段と深まったような気がする、そういう音になっていて、凄いなと思いました。

開幕一番、いつも思うのですが、椅子での三絃曲、やっぱり楽器の形がきれいだし姿勢もいいし、華やかですね。
三絃曲、椅子で着物の場合、振り袖が両腕からきれいに下がって色模様がお客さんに見えて、目を奪われるような強い印象になるんですが、でも今回、白と黒の統一で、これまたシックで素敵に見えるなぁと。やっぱり姿勢が綺麗なのがよいのだろうか、衣裳なんて関係なく三絃の立奏いいよなとあらためて(すごく個人的な感想)

軽やかな一章、踊るような足取りでいいですね。前はもちもちしていたので、とても印象が変わってて驚きましたし、聞きやすくて、とってもいい感じでした。(語彙…)
二章はまたイメージ変わって、しっとりと大人っぽく味わい深いなと思いながら。終わり方も優しくて、とても気持ちがこもっていてよかったです。
そこからの三章、これもまたイメージが変わってきて、章立ての差がよく分かって、とてもよかったです。
全体的に、パートの合い方が安定していましたね。心がよく揃っている感じがあって、曲に対する愛情とメンバーに対する気持ちが見えて、とても好感が持てる演奏でした。

 └ 巡る星座

 ソロが整理されて出だしの雰囲気に違和感がなくなったかな?丁寧な音作りが見えました。ここ個人的に少し心配していたのですけど、とてもよかったです。

 その後も二人で堂々とした演奏、互いを引き立てるために伴奏パートに回ってからなど、それぞれで各所工夫してありましたね、これもすごく心の使い方みたいなものが見えて、聴き入らせるものがありました。

 G.P. の止め、すごくしっかり作ってあるから、見てるこっちまで動き止まってしまうくらい緊張感がありましたw いい意味ですよ、褒めてますよこれ。流れていない空間が氷のように止まっているの。それまでとも、その後とも、全く違う雰囲気が出来る、それがとても効果的だったということかと。
 (欲を言えば、戻ってくる時間の流れとして、腕の動きの柔らかさを止めずに続きへつなげられたら、もっと分かりやすかったかも。構えて止まる間があったから少し見た目、もう一度止まった感じはあったような。でもあれで大丈夫です、G.P.の効果はきちんとありました。)
 そのあとも柔らかい音で、ゆったりした気持ちになりながら聞いてしまいました。

 三章、キリッとした音の出だしがかっこいい~!十七絃も弾き方変えて音が締まっていいですね。見せるべき場所の整理もつけられていて、曲の良さが際立ちます。
 最後まで勢いがあって、なおかつ一定の落ち着きも見せつつ、かっこよく終わりました、とても聴き映えがしてよかったと思います。
 この状況下で、二年生と三年生のコンビですよ、これだけ弾けるのは素晴らしいです。

 └ 花・HANA・華

 さすがに上級生曲だけあって、出だしも安定、安心して見ていられる感じがありますね。長く練習をしているだけあって、互いや周囲に注意を払う余裕があるとかそういうレベルでもなくて、揺るぎない何か、信頼というか、もう互いの音がそこにあるものだという確信を持ちながらの演奏、という感じ。
 どこもかしこも、過不足なく、充溢していて、崩れる気配も見せない、いい演奏でした。ここまで落ち着いていると、見守るときのスリルがないですね…w それくらい、素晴らしかったです。 

 └ 山の朝

 山の朝らしい、そういう音で、とてもよかったです。尺の音はよく風を表現すると思うのですが、この曲はどちらかというと、薄い霧に霞む景色だったり、草葉の露だとか、木の枝だとか、そういうものを多く描写されてあるような気がしますね。朝日が差しても、涼しげ。
 尺の良さが出ていて、いい演奏だったと思います。

 └ 民謡メドレー

 これは毎回おなじみとはいえ、尺の音を存分に聴かせるのでお客様には好評の一曲ですよね。先生が楽しそうで、見てるだけで幸せになるというハッピーな(裏では調絃係にはとてもありがたい)一曲だったりします。
 尺の独特の節回しというか、楽器の「らしさ」がとてもよく出ていて、美しいし、楽しいし、今回もいい一曲だったと思います。

 └ 風の詩

 この曲は4年生曲。去年からの引き続きということですが、OB曲もそうだけど、合奏の練習時間が以前ほどには取れないのが、引退したあとに演奏会に出ることになったときの悩みどころですよね、それが今年はコロナの影響でさらに大変だったと思います。
 音が安定していて、曲の最終形を全員が理解しているから、ちょっとぱらっと崩れそうになっても崩れない、流石に強いなと思いました。

 何度も同じフレーズが出てくるので、なんだかくるくるしていて、聞いててとても楽しい感じ。ブログの曲紹介を拝見したら「北海道の厳しい自然」とありましたが、楽しい感じが強く印象に残っていたから、読んでちょっとびっくりもしました、それくらい楽しく聴いてしまいました。
 音が楽しそう、というのは、弾いている人たちが楽しく弾いているからでもあるのだろうなぁと思ったのですが、実際はどうでしたか?どちらにせよ、とてもいい「リベンジ」になったのではないでしょうか。とてもよかったです。

 

これで全部書けたかな?最後まで読んでくれてありがとう。
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早くコロナがおさまるといいね…ほんとそれに尽きます…

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