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16分音符、たらららの連続

たららら、中指で引っ張って or 親指で押し下げて作る、4音の連続、曲によっては多いですよね。
カマボコ型の手の移動、していませんか。

連続のときの 「動線の違い」

たらららは、基本の動き、「単体だと、まっすぐ直線で 引っ張るだけ or 押し下げるだけ」なんですけど。
連続になると、動かし方が、変わるんです。

たらららの連続を、単体の時のまま直線の動きで続けようとすると、とても難しくなります。特に、次の絃へあてて止める、という基本に忠実にやると、ロスが多くなり、とても非効率的。
でもわりと、一年生はやりがちなので、気をつけてあげてほしいな。

文系なので物理のことよく分からないんですけど。
「角を作って曲がろうとすると、いったん止まらなくてはいけなくなる」んだと思います。
カーブがキツイ状態でも、曲がるときはスピードを落とさないと曲がりきれませんよね。スピードが落ちれば、その分もたついて、どんどん遅れていくわけです。

なので、動線に角を作らない。直線ではなく曲線で。
同じ形の連続のときは螺旋の動き。たらららは、手ごと回転するように。
(これ、十七絃講習会の記事やほかのとこでも、”同じ動作の連続の時は、指・手は螺旋・回転の動きをイメージ”、と書いたのと同じです)

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たららら の 手・ひじの使い方

★ たららら、螺旋の動きのベースは「ひじ」
わりと意識してないこと多いんですけど、ひじを使うと動作の一回一回が安定します。ひじを上手に使うことをお忘れなく。
*これは、単体の直線の動きの時も、同様に、ひじで動かすと安定します。大事。

★ 手は、回転を上手に
回転の時は、指先と手首がずれた動きをします。手首の方が少し先に次の音の方向へ動く感じ。これが連続たらららが、拍内で均一に音が入ってても、つなぎ目(隙間)ができないポイント。
(なんとなく文中では”跳ねる”、と書いてしまっていますが、実際は、最後の一音は「手首を先に引き上げながら弾く」、という感じです。手先でジャンプする必要はないので、そこは勘違いしないように;)

(手首と指先の連動、形は変わるけど、例えるならワカメの動き。手首から先をゆらゆらさせると、手首の動きに遅れて指先の方がついて動く、あれの感じです。もちろん、弾くときは手はフニャフニャにはしませんけども。
単体の動き=直線の時は、手首と指が一緒のタイミングで動いているはずなので、ちょっと感覚は変わってくるかな。注意かもと)
* ワカメの動きの説明でかえって混乱しそうな気もするので、ワケワカメ(死 となった人はここは飛ばして下さい。ごめん

★爪のかかりの悪い所のカバー方法

手を回転させると、どうしても、絃が平面上に並んでいるので、爪のかかりのいい場所と悪い場所が出てきます。

どちらかといえば、拍頭になる「入りの一音」が大事なので、そこをしっかりあてる。
回転にのせて、最後の一音は、引っかけるようにして跳ねさせて、その上の上がる動作で、元(次)の位置へ戻す。(拍通りで鳴っていれば、音質音量はあまり個人的にはかまわない、とにかくキッチリ次の拍頭を入れるのを優先)

☆ カケる(動画)

カケる、というのは奏法でもあるので、「かけ爪」を参考にしてもらうといいかも。かけ爪の二音目の動きの跳ね方です。中指人差し指のときのたらららはこれで。親指も同じように跳ねて戻します。

上手な人の手の使い方を見てみるのもいいかな。
手の回転をベースに、うまく爪を入れて扱えるようになると、早く上手になるかも。

速度対応のコツは、動線をコンパクトにするのが大事です。速くなると難しくなるので、ゆっくりから。拍内で均一になるように、がんばって。

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「たららら」の掛け合い(別パートでつなげていく)については、別記事へどうぞ。


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