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演奏会の感想文2019

母校の演奏会へ行ってきたので、今回はフレッシュなうちに感想を書いてしまおうと思います。7500文字になりました。長いです覚悟して。w(2020/03/24、訂正修正あり)


客席から見ただけですが、感想は、イベントとして洗練されたというか。凝縮した楽しさがあった気がします。

そう感じさせた要素は何だったんだろうかと考えているのですが、これはあれだ「センサーに引っかからなかったモノは残らない」ってやつだ……?
引っかからないように計算された何かがあったんだ。モヤモヤするな……?w

多分ですけど、スムーズに、無駄な時間がなく(かと言って急いだ感じもなく)、上手に提供された、ということかも。
アナウンスがパンフと同じ文を読むのではなく変えてあるとか、幕間の待ち時間のアキがほとんどないとか、工夫もされていたようですし。
曲目の構成も、同じようなものがなくて飽きなかった。

奏者は、人数が増えた分、一人あたりの出演の回数が以前と比較して減ってるせいか、一曲への集中度具合も増してるのかも。クオリティの高い演奏が多くて満足感が高い。
(古い話をして恐縮ですが、私たちの頃は一年も3曲ノルマでやらないと回せなかったので、練習もきつく完成度もイマイチだったのです、人数増えるとその意味でもよい効果があるのかなと)

凝縮した楽しさと書きましたが、楽しさ・・・楽しさって何でできてるんだろうな・・・???
期待が報われる感じとかも含まれるのかな。
期待をいい意味で裏切られる感覚もありそうだけど。
求めていたものをストレートに出される「コレだよコレ」感もありそうだな。

とりあえず、その他の思ったことなどを以下へつらつらと。

まだ書き直すとか書き足すかもしれない。w

*

受付あれこれ

BGM流れているのよかったです。
あそこ、受付の入り口部分って微妙に照明が当たらない感じで暗いんですよね。で、しーんとしてるとちょっとヒンヤリして緊張する感じが前はあったんですけど、それがなかった。すごい。

机配置も、人の流れを意識して(?)斜めにしてあった?
単純にまた今年もスタッフさんが片扉しか鍵開けてくれなかったとかじゃないよね?w (頼めば両扉開けてもらえると思うんだけど)
でも、なんかスムーズに行けた気がします。

当日券買ってからの動線が短かったせいかな。

そうだ、当日券机でのもぎりは、やってなかったですね。
前年に気になった動線、短かったのでそこまで気にしなくてもいいのかなって思ったりもしました、今回。

(別件。
*当日分の半券の数⇄釣り銭箱の照らしあわせ、やってないぽいよなって前からw でもナイナイするような人って半券とセットでナイナイするやろしとも思うから別にいいかな。ここは会計的な部分ね。うちの部では過去そういうのが出てないぽいからいいんだろうけど。
*別で、ここで飛び込み客の数もチェックできるので広報的にはおさえたい)

チケットの値段について【訂正しました】

今回また思ったんですけど。これで500円、ワンコインコンサートかぁ。
内容的にはちょっと安い。施設使用料を考えると値上げしてもいい気がするなー。安いからくるって人もいるかもですけど、値上げしてどれくらい人が減るかって言ったらどうなんだろうな。客層は身内が割合として多めなので。
個人的にはせめて前売り500にしてもいいんじゃないか。とかは思ったりしてるw (あそこ1000円ベースのホールな気がする、というのはゐ先生とも前に話してた) 

(同じことを以前にも部員に言ったことがあって。んで、値段の妥当性の是非の前に、当日券机でのお釣りの用意と管理がめんどうだから500円のままにさせてほしい、という返答で、まぁそれも分からなくはないんだけども。お釣りの用意で両替行かなきゃとかは面倒かな、でもお釣り間違えない工夫はできるのではと思ったw)
*上記訂正。私の記憶違い(別の部活と混同した可能性あり)だったので、ここは、単純に、「もっと値上げしてもいいと思う」という趣旨で。

*

ホールへの施設内誘導

お客さんへのホールまでの誘導(表示)は、省略しない方がよかったですね。もともと施設側の案内があんまり親切じゃないんですあそこ。
探さず思考せず、ポンポンポンと進めるように、パンクズ撒いてあげないと、最初に嫌な思いをさせてしまう。それは避けたい。
(玄関入った時に案内表示の類が目立つ場所にない。ゲーマーでいうところの初見殺しってやつ。玄関周りがごちゃついてて、どこ見ていいかわかりにくいのもある)

開場直前の時間帯に、一階ポスター看板へエレベーターのご案内を貼りに行った時、ちょうど玄関すぐで立ち止まってるお二人連れがいらして、紙見て?スッと奥の方へ行かれた感じがあったので、初めて来た人はやっぱりあそこすぐには行けれないよなと。

(普通のホールは、
①エントランス→②ホワイエ→③ホール
という進み方になるんだけど、あそこは、
①建物入り口→②上階へ移動→③エントランス→④ホワイエ→⑤ホール。
クリア工程が多いので、より丁寧にしておく必要があると思う。
*普通のホールだと思ってお越しの方はかなり戸惑われるのでは)

事前に全ての人がwebやSNSのご案内(例えば地図画像内の記述)を見ているとは限らない。& 見てても案内の内容が全て頭に入ってるとは限らない。
なので、最後の一押しは忘れずにしておこう…

(ちなみに私の母は方向音痴で。行き方がよく分からないと感じた時や、迷ってると気がついた時に、焦って、それでストレスを感じて、最終的に自己嫌悪に陥るらしいんですね。時間のロスに加えて精神エネルギーのロスがもったいない。
彼女の場合、「どこで・どうする」というのを明確にピンポイントで示す、なるべく単純に感覚で把握させる、というのを気をつけてます)

今回は適当に書いてもらっちゃいましたけど、もし方向音痴もしくは身近にそういう人がいるというメンバーがいたら、どういう誘導が適切なのか、意見を聞いてみるのもいいかもです。
情報の取り込ませ方、どんな方法がいいのかってとこ考えたい。

会場の空調

客席へ入って気がついたのは、室温。少しあったかい。演奏会が始まって、扉が閉まった場合は、かなり暖かめになりそうだと思い、受付OBと舞台OBに相談しにいきました。それぞれに客席へでて確認してもらった後、スタッフさんに頼んでもらって調節を。

初めて知ったのですが、客席の空調は2ヶ所、ONとOFFしかないらしいです。
それまで両方ONだったのを、片方だけONの状態にしていただきました。
たぶんスタッフさん側だと管理用の温度計がありそうなとは思うんだけど、適切な温度がどれくらいなのかはよく分かりませんw

一応念のために、当日の気温などをメモしておきます。
天気:曇りのち雨
気温:最高10℃、最低4℃、日中推移のグラフを見ると、16時までは曇りで10℃、雨が降り出すと共に6℃まで低下。
風速:2~4m/s、これも雨と同時に多少強まる。でもそこまで強くない。
(この辺は気象系のサイトで確認できます)

室温は、座席の位置(前後)により、高さが変わるせいで、体感温度が変わります。上(後ろ)の方ほど温かい。当日は上の方にいたのでかなり温かく、寒さは感じませんでしたが、前の方のブロックの方は大丈夫だったかなとちょっと思ってます。
ずっと以前は「寒い」とアンケートに書かれたこともありましたので・・・;


アンケート用紙【new】

アンケート、以前よりもよりカンタンに記入ができるようになってて、マル付けのみというのも悪くないなと思いました。

しかしながら、客としては簡単便利とは思うものの。アンケートを実施する側として考えると、簡易にした分デメリットが生じているのではと気にかかりました。
曲の評価について、マル付けのみだと、評価内容についてのフィードバックの精度がどうだったのかとか。感想欄も、今年はどれだけの情報が得られたか、量が減れば、今後に活かせる良質な情報も減る気がするので。
できるだけ具体的な情報が得られたほうがいい気がする。

それと、ここ数年、アンケートに性別の記入をどうするか、どう表示するのか、というところが地味に試行錯誤してる気がするのですけれど、今年は前のような男女のみの選択肢になりました。このへん、学校では最先端のいろいろな情報が手に入りそうな気もするので(ジェンダー論とかやると思うし)、動向が個人的に気になってます。
もう性別の記入欄自体をなくす?w
性別による曲の評価、好みの傾向をとったりしているわけでもないと思うので。そこまでアンケートから拾える情報を使い倒してる訳でもないわけですし。 特定用の職業欄もなくなったし要不要を考えるとどっちかいうといらんのじゃないの思ったり。

アンケートの活用方法を考えての設定をしっかり。と思いますw
広報の情報浸透度をとるための欄は活用できてるのかなとはおもうのですけど。(あそこも、イベント参加が多かったなら、どこの・いつの・イベントでお客さんへアピールができたのかとか、そういうフィードバックをとるように追加変更しても構わないと思う)

ここんとこいい演奏会が続いてるから、リピ率上がってるといいんだけどな。(・・・とかいうのも数値で出せるようになるはずなのよ。サンプルが少なすぎるとか母数が小さすぎるとかはいうな)

〜*〜*〜*〜

続きをかきました!

感想、開幕後。

☆一曲目

開幕一番で豪華な見た目にテンションあがりました。椅子で立体的にしてあるのと、人数。こんなに三絃が勢揃いってのはうちの部では初ですたぶん。

ただ、何故か姿勢が。譜面を見るのに顔が下を向くのはみんな同じなのに、中央の上級生と比べるとみんな猫背がち、これは下を向くのに首を傾けてるか or アゴを引いてるかの差かと思いました、見た目でですけど。首を使った場合、頭が前に出て、続きの背骨も丸くなるんじゃないかな。アゴを引く場合は、どちらかといえば頭は上方へ移動するので、背骨への影響はないかと。猫背は見た目ちょっと美しくない。

人数がいるので、パート内で音がズレるとかなりバラバラして聞こえて、そこも意外とクオリティ的に損な場面もありましたが。ただ、揃った時の迫力と美しさはパート一人では出せないだろうものがありました、後半すごく練習したんだろうなという部分、かっこよかったです。

演出面では、緩急の緩が目立ったものの、急があまり出てこず、プラスマイナスゼロなキッチリ感はちょっと薄かったかな。あと、ゆるむ時、「遅くなった」とは感じても「静かになった」とは思わなかったので、音の使い方にもう一工夫できると奥行きが作れると思います、今後の課題として。オチの一音とその余韻まで気を配れる余裕がほしいかも?

☆二曲目

一転オーソドックスな視覚構成の座奏箏曲。
元気がよく、しかも揃っている。
曲の特徴を把握し、活かしどころをよく盛り上げ、場面のメリハリがしっかりついてました。特に単音の続く場面のジワジワ感が、PPPをがっちり抑えたので際立って美しかったです。全員での押し離しの連続も、すごく気持ちが入ってて頑張りが伝わってきました。
まさにY崎曲らしく仕上がってるって感じ。
曲全体として、曲の良さに加えて演出の堅実さがよく合わさった、まとまりのある素晴らしい出来だと思いました。

☆三曲目

尺曲は音が弾んで楽しげでした。音がいいというのも大きいんですが、奏者の感覚が揃っているのがすごくよい。特に、ソロから流れるように続いていく部分はゾクッとするほど美しく、音の乗せ方に芸術を見ました。

ただ、音の終わり方、終わらせ方が多少急ぎ目?で、余韻が薄い部分があり。譜めくりの直前は気持ちが先へ行っていたのかプツッと切れるような終わり方をしたのは、そこまでよかっただけに不満w 譜めくりの前こそ、空白を余韻で稼がなきゃいけない場面かと。音を気持ちで残すんだ、そこで(シーン…)て感じさせてしまうと冷めてしまってもったいないです。

その他は安定して美しかったので、全体的にはいい出来だったんじゃないかな。毎年毎年、レベルが上がっていくのを見ているのはなにやら嬉しいものです。

☆四曲目

この曲は正直なところ、うまく入り込めなかったです。なんでだろう。m田曲は素朴な感じがすることが多くて、、つまりそこまで曲自体が現代風の派手派手ではないのですけれど、曲の良さを引き出すのがその分難しいんだと思うんです。
で、そういう曲を、もしかしたら範囲で区切ってとらえちゃったのかもなと。つまり、“ここからここまで伴奏”とか。なので、部分部分で平坦すぎるように感じたり、急にデコボコして聞こえたり、という感じになってたのかも?多少の違和感を感じるところがありました。

ちゃんと弾けてたしそれぞれは音も悪くなかった。
もし、もっと細かく分解できて、組み込まれた 伴奏 in 伴奏 とか サブメロディ・合いの手 in 伴奏、という複層的な部分の弾き分けができたら、もっと面白い曲になったかもしれないな。
理解の深度。今後の課題かもですね。

音質で楽器のどっちかへ寄せたり逆に離したりして、一体感 ⇄ 二層分離と、状態の変化を出せたら、さらに面白かったかも。これも今後の課題かな。

(あと、これは17絃なんですが、ケシを手のひらだけでやってたので、残響との二重音声みたいになってました。ケシはなるべく左腕で全部押さえる。広範囲押さえればもう少し絃の振動をなくせるので。
*二重音声って表現、休符も音なので。ケシも音なんです、実際あまり聞こえないけど「プツッ」って音する。
↑ わかりにくければ、残響が残りすぎてて本体消えてるのに影だけそこにあるような違和感があると思ってもらえればいいかな)

感想、休憩後。

☆五曲目

暗譜の演奏で、自己へ集中しつつも周りへも集中してる、いい意味での緊密な緊張が目に見えるようでした。
途中まで、グリッサンドかっこいいとか17ソロいいとか曲がよすぎてにやけてくるとか、割と雑にメモ書いてたんですけど、後半何も書けなかった。幕が降りてのち唯一、体に叩き込んだ練度がにじむような凄まじさ、とだけ。それを感想として残しておきます。

☆六曲目

卒業生+在学上級生の。奏者のすでに持っている音とパート配置がすごくマッチしてました。特に箏のふたり、柔らかで華やかな音と、カッチリした清冽な音での組み合わせは合わないかと思いきや、自分の音の使いどころを心得てる感じでよかったです。その他、随所でお互いのいいところを全員で活かしあってた一曲でした。
音の冴えとキレが前と比べても一段といいのと、ホールでよく響く音の磨き方を知ってる。特に、ピッチカートでの静けさの演出が本当に美しく、息をのみました。
メリハリとまとめ方のうまさはさすがのOB曲でした。

☆七曲目

演出のBGMが大きめに流れたのですが、楽器の演奏に入った後も音量そのままだったので、ちょっと面白かった。メモには「ジャッブジャブやないかーい」と。たぶん、本当はもう少し落としてもいいと思います、尺の音を優先に聴きたいから。
演奏自体はよかったです、先生の音好きですし。
ちなみにこの曲あたりで映像の人ちょっと寝落ちてたぽいかも、お疲れ様です。

☆八曲目、ラスト。

やっぱ幕開けのズラっと居並ぶ奏者、全体曲は壮観ですね。もうそこで迫力があるw 期待値あがるw 

去年の感想に書いたような、前半のバラバラ感は、そこまでではなかったです。ただ多少の薄味感は…ここまで濃ゆかったせいかな…?

人数の割に音の突出感が期待ほどこないのは、音の方向の意識ができてなかったのかも?拡散してしまう感じの変な音の広がりを感じたり。あとはやはり人数いるがための変な安心感か。
でも、ラストなので、もう出し切ってしまって疲れてたのかもしれないな、ここまでとてもよい演奏が続いていたし。
この曲に限らず大合奏、人数多い分PPPの音量を抑えるのが難しいかもだけど、Maxの出を悪く感じるのってMinimumとの差によるとこもあるので。無音に近い音量まで落とせれば、差の付き方は自然と激しくなれるかと思うので、上手な絞り方も研究してもらえたらな。

(しかしそんな中で輝いた17絃。耳がつい追ってしまうんですよ音を。伴奏なのに。w
自分でも何故だろうと思って観察してみたんですが。
低音のキメどころでキッチリ欲しいだけくる感じとか。フレーズの形の取り方の良さ。求められてること、やるべきことをきっちりやってる安定感。
で、メインパートの入れ替わりにつれて、伴奏パート内でも組む相手がちょいちょい変わるのに、水のようになじむ音の作り方。例えば三絃と組むと17絃ってボワつきが目立つことあるんですが、もしかしてそういうとき変にならないように添わせてるっぽいのか?とか。すごい興味深かった。
指の力がしっかりしてるのも大きいんだろうけど、音に芯があって輪郭がスッキリしてる感じで聴きやすいんです。日本酒か。)

色々思うところはありましたが、奏者の気持ちは曲へよく入ってたし、学生邦楽らしい演奏で良かったです。やりきった感はあったんじゃないかな。

〜*〜*〜*〜

モソモソ具合
全体的に、今年は席で集中できず座り直したりのモソモソ動くお客様はほとんどなかったです。休憩二曲目がOB曲だったから有無を言わせずってのはあったかな。その辺疲れてくる頃合いなんだけど。
私も去年は正直途中で「いま何時かな あとどれくらいかな」って時計みたりして長く感じたんですけども。今年はあっという間でした。

客席扉
休憩中に限らず、客席出入り口の二重扉は開けておくことになったのかな?
私は開放固定の方が好きなので、今回の方がいいなと思いました。休憩スタート時に扉の開放固定に走らなくっていいというのはありがたいw(お年寄りの方とかはドアの重さがツラいみたいなのでお手伝いしないとだったんです、そこから休憩時だけ開放固定とかしてたんだけど)

楽器
楽器のコンディションはどうだったでしょうか、今年は何のやり方を変えたのか、裏方をみていないのでよく分からなかったんですが。
去年気になった尺のピッチ、今年は出だしで苦しんでいなかった気がするし、温め方を変えたっぽいなとは思いました。これは奏者側でやり方をいろいろ試していい方法をとってもらえればいいので私の方から言えることは全然ないですけれども。
三絃は人が増えた分、調絃が大変だったりしたかな、どうだったかな。
箏の調絃に、本番前にゐ先生が飛び込んできてたぶん本番終わる前にお帰りになったかと思うんですが、お話ししたかったな・・・

〜*〜*〜*〜

はいまとめ。
今年もいい演奏会でした。というか、例年になくまとまりのいい演奏会だったような気がします。
私は聴いてて楽しかった。なんていうか、活気がありましたよね。演奏自体に。

来年もぜひ行きたい。そう思わせてくれる演奏会だったと思います。
他の方もそう思ってくれていたらいいなぁ。

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