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演奏会を前提としたスケジュール管理

一年間の練習、だいたい演奏会を目標にしていると思います。
幹部交代もそのタイミングになりますし、大事な節目。
そこへたどり着くためのスケジュールを管理するのは大事なことですが、過去に見てきた中で、一番徹底していた代のことを思い出したので、書いておきます。

曲にかける時間の話。

曲にかける練習時間と習熟度、グラフでは比例の形になると思います。
かける時間がx、習熟度がyとすると。
下がることはまずないです。つまり、時間をかければ、だいたいの場合は、結果につながるわけです。(練習方法が間違っていなければ)

・ロングスパンのケース

演奏会の曲にどれだけ時間を使うか、過去の極端な例をあげてみようかな。

一番長く設定した代は、「一年」と設定しました。
つまり、演奏会が終わってすぐ、次の演奏会の曲をスタートさせたわけですね。

「この曲は次の演奏会でやるつもりです。よろしくお願いします」
といわれた、お弾き初めの衝撃といったら。w
あけましておめでとう~演奏会が無事に終わって良かったね~とか、気楽に席にいたOB連、思わず座り直しましたよね。

その時のメンバーは、確か、医療系の人がいた気がするのですが、多分学業が忙しくなる見込みがあり、そのようにスケジュールを組まざるを得なかったのかもしれません。
上級生曲として、より難易度の高い曲にチャレンジしたいから、という意気込みも、あったように思います。

結果、お弾き初めはボロボロ。
しかし、「演奏会でやると言われたからには、このボロボロさ加減をなんとかしてやらねば」と、みんなが寄り集まって、練習方法とか手の修正とか、てんやわんやだった記憶。w

その後は、卒業イベントまで?その曲をやり、新入生の指導のために新歓まで?休止、その後は例年通り、夏から演奏会まで練習を積む、というスケジュールで。
各イベントでは、曲作りの大幅な変更など紆余曲折がありましたが。
演奏会までには、その曲に関しては、かなりの余裕を感じる仕上がりになった記憶があります。

発表でボロボロのものを敢えて出して「人を本気にさせる」というのは、当時は意図的なものだとは思わなかったですが、今思えば、あれは巧みだったな…。w

スケジュール設計=時間の計量と確保
スケジュールについても、スタートが早かった分、新入生を指導するための時間と、期間の設定・管理がされていて、それは目的としては「自分の時間を確保する」という、いわば利己的な視点ではあったと思うのですが、わりと成功していたと思います。
初期の段階で、新入生を実力でもって従わせるというのも、やり方の一つですしね。黙っていてもついてくる形になりやすい。まぁそれはさておき。

これは、y=0.1x のグラフの例だと思って下さい。
ロングスパンでの時間設計。

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・ショートスパンのケース

その逆のやり方の代もありました。
これは、y=10x を用いようとしたときの例だと思って下さいな。無理矢理ですけど。

色んな曲にチャレンジするアグレッシブな代のことも書いておこうと思います。
たくさんCDを聞いて、あれもいいよねこれもやってみたいなぁと、貪欲に練習していました。
しかし、ほぼ各イベントで曲をやり捨てするので、あまり次につながるアドバイスを受けられず、そのために毎度苦しんでいたように思います。

(やり捨て というと言葉は悪いですが 笑
「この曲はもう終わりなんで、そんな突っ込まれても困ります」って、事後の自由練習の時間に練習を拒否するようなこともありまして…w
発表し終わったらポイ、私はそう受け取ってました)

発表会=情報収集の場
発表会の時点で、各パートの出だしのタイミングが合う程度の合奏で、しかも今後の改善意思がない状態の曲について、どれだけの提案が出せるかというと、なかなか難しいものがあるのですが(正直なところ、普段の練習を見ていないと、なかなか踏み込んでもう一歩先へという提案は出しにくいのです)
その状態だと、出てくる情報は初歩レベルの、ブツ切れで、しかも浅い断片ばかりになりがち。
次のレベルに進む方法や、技法を深く追求する方法などを、収集できにくかったかもなーと。

「次に活かす」意識
感想としてOBから出てくるのは、だいたい修正提案ですので。
(というか、「ここがダメ」と無責任に批判するのではなく、「もっとこうすると良くなる」という改善案を出せなければいけない。)
もし、基本的な練習方法に言及されれば、奏者側としてはそこは改善案として活かしやすいのですけれども。
そうでなかった場合。
何を言われてもその曲に対しての限定的な感想としか思えないのは無理もないかもですが。
修正案としての「この曲のここはこうした方が良かったのかもね」を、奏者側がパターン化して取り込めなければ、「次に活かす」はないのですね。
「はぁ まぁそうかもですねぇ」で終わってしまうのはもったいない。です。

(まぁ自分が現役の時に、感想を聞いてパターン化する作業ができていたかと問われると、ごめんかなりの時期までできなかったわとしか言えないですけどね。w
でも、同期でも、できる子は早いうちからそれができていて。「あの時こう言われたと思うんだけどさ、それここでやってみない?」って言われたときに、それにようやく気がついたんですよ、次に活かすってやつに(遅 )

この極端な例の場合ですが、その代は、実習その他でしょっちゅう人が抜けることが多く、集まれた瞬間に合奏練習をやって瞬発力でなんとかする、みたいなやり方になっていたような気もするので、仕方がないのかな。

このやり方でいくには、パターン化された情報をすでにどれだけキープしてるかによって結果が変わってきそうかも。
ある程度の経験を積んだ人が・短期で効率よく成果を出す環境を持てること、が、y=10x の前提なのかも。

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スケジュールの組み方は色々あると思うし、もちろんそれぞれにメリットデメリットがあると思います。可能・不可能もありますし。
メンバーによっても色々変わると思うので、そこは現場で最善を考えるのがいいと思いますが、やり方って色々あるよと。

過去メモでした。

(めちゃまちがえてたので書き直しました)

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