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家庭医の知って得する医学情報 ーコロナ編ー

来年から、上記タイトルで新しいnoteをやろうと考えています。
新しいことを始めるのはやっぱり1月からがいいと思って、
今日はリハーサル的な感じで書いてみたいと思いますので、
どうぞお付き合いください。

誰が得するといえば、それは同じ家庭医であり、かつ一般の方々。
欲張って、両者に役立つ情報としてみたいと思います。
医者じゃなくても、医学の知識は持っていた方が得をする。
これ、間違いないでしょう。

今のみんなの関心事やっぱりコロナ。
ということで、今日の情報源は、

「新型コロナ感染症 診療の手引き 第6.0版 厚生労働省」

としたいと思います。


新型コロナウイルスが付着したら、どのくらい生存する?


私は漠然と2日くらいと思っていましたが…。

「SARS-CoV-2が付着した場合の生存期間は、プラスチック表面で最大72時間、ボール紙で最大24時間とされている。(WHO)」

つまり
感染しているかもしれない人が触れてウイルスがいるかもしれない場所は、
(消毒しなければ)3日後まで気を付けないといけないということ。

要注意です。

感染させてしまうタイミングは?

「潜伏期は1~14日。5日程度で発症することが多い。」

「発症前から感染性があり…」

だから、知らないうちに感染させてしまって、広がりやすい。

「感染可能期間は、発症2日前から発症後7~10日間程度」

10日を過ぎたらもう感染性はかなり低いと思っていいと。

「なお、血液、尿、便から感染性のあるSARS-CoV-2」が検出されることはかなりまれである。」

駅やデパートなどのトイレで「感染対策のため流すときは蓋をしましょう」みたいなのが少し前から出ていたけど、あまり意味はないようです。

もし感染してしまったらどんな症状が出る?


入院患者さん770名の調査によると、以下の通り。

発熱                                                       52%
呼吸器症状(呼吸困難、咳、痰など) 29%
倦怠感                                                     14%
頭痛                                                         8%
消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢など)  6%
鼻汁                4%
味覚異常              3%  
嗅覚異常                                                    3%
関節痛               3%
筋肉痛                                                       3%

味覚・嗅覚異常は特徴的とはいえ、わずか3%。
入院患者さんの調査なので、軽症患者さんを含めたらもっと多いのかもしれません。
インフルエンザと比べると、鼻汁が少ないのが特徴です。

感染したらどうなる?

わかりやすく、感染してしまった人が100人いたとしましょう。

40人は、発症から1週間で治ります。いわゆる軽症者。

60人は、感染は下気道まで進展する→つまり肺炎になってしまう。
(そのうち1/3は、レントゲンでは異常がなく、CTでのみ異常な影があったそうです。レントゲンで異常がなくても安心できません。)
そのうち、
20人は、酸素投与が必要となり、
5人は、人工呼吸器による治療となる。

だいぶ基本的なところはおさえられました。
何より敵は、感染対策やワクチン接種を勧める政府でも自治体でもなく、
ウイルスですからね。

敵の特徴を正しく知って、賢く戦いたいですね。

ちなみに、日本国内で、2回のワクチン接種完了した方は、
78.3%(2021年12月23日現在)だそうです。

まだ接種していない方、今からでも遅くはないです。
接種できるところを最寄りの役所に確認してみましょう。

それでは。

これからは、コロナ以外のことも、得する情報を発信したいと思います。

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