シン・涌井慎~ギャグ漫画家大喜利バトルと司会~

2022年、6月5日。磔磔という京都の老舗ライブハウスで、まい太郎(最近の自分のあだ名)は生まれて初めて「ギャグ漫画家大喜利」を目撃した。

4人のギャグ漫画家が壇上でお題をフラれ、即興でスケッチブックに絵を書くんだ。
お題は「○○の○○の○○」(ジブリ風で)
   「シン・ドラえもん」
   「20人しか投票されなかった政治家のポスター」

などなど。登壇された漫画家は、
・おおひなたごう ・和田ラヂヲ ・見ル野栄司 ・なかむらみつのり
の4人。コクがありすぎる。

ちなみにこんな感じ

          

これをトーナメント戦でやっていく。優勝は和田ラヂヲ先生。
和田先生がすごかったのはお題に自分を合わせているのではなく、自分にお題をあわせていた。おそらく今まで描かれた10億枚ほどの絵が脳ではなく体にしみこんでいて、きっとお題の意味がわからなくても、「あれ出しておけばいいか」とその場で描き会場にいる人を喜ばせてしまえるんじゃないかな。他の先生もすばらしかったので、もっと載せたいのけど、まい太郎は興奮して写真どころではなかったんだ。
(「磔磔 大喜利」各先生のSNSで検索するといっぱい出てくるよ)

実はまい太郎が興奮、いや熱狂していたのは漫画家先生たちの技だけじゃない。司会の涌井慎さんがいちいちお見事すぎていた。日本テレビに笑点という大喜利番組がある。あの番組はどんなに素晴らしい大喜利をしても司会がダメだと番組として成立しない。この漫画家大喜利バトルも同じなんだ。
なのに、笑点の司会より、涌井さんのほうがずっと不利なことがある。

○笑点は司会者が点数(座布団の数)を決められる。今回の漫画家大喜利は別に採点する人がいて、しかもその採点するミュージシャンのジョニー大蔵大臣が小学生男子いや園児のようにはしゃぎまくる。

○笑点は司会者が一番えらいが、涌井さんはそういうわけではない。

○笑点はメンバーが家族のように仲がいいが、涌井さんはたぶん全員と初対面。

この悪条件のなかでさらに漫画家先生たちは好き勝手にしゃべる、少々酔っぱらってる、本番中なのにトイレにいきたがるで、司会の涌井さんは次々に試練に襲われる少年ジャンプの主人公みたいだった。それでも困難に負けず敬語を使いながら猛獣たちをひとつの流れにまとめていった。これが本当に面白くて腹をかかえて笑った。涌井慎さんはラジオディレクターをやりながら、磔磔で「涌井大宴会」というワンマンショーもやっている。「涌井大宴会」の時は自由な涌井さんで、今回の大喜利の司会は不自由な涌井さんだった。司会者の涌井さんを今まで見たことがなかったせいか、この不自由な涌井さんこそがまい太郎のおめめには「シン・涌井慎」に映った。

俳優や作家の話を聞いていると「自由にやっていい」時と「条件がありすぎて不自由な」時と2つあるらしい。世間的には前者のほうがいいように思われてるが、実は今までだれも気が付かなかったいいところが出る時というのは後者だったりもする。まい太郎も経験している。

シン・涌井慎には涌井さんのお人柄がよく出ていた。だからお客さんは安心して笑えた。

イベントの最後に漫画家先生たちの絵をもって帰っていいことになった。
まい太郎もいただいた。サインも書いてもらえた。

おおひなたごう先生が描いたお題「50周ねんなのに不評の戦隊とは」

おおひなた先生の回答は「一人がプリキュアだった」

雨だったので折らないとホテルにもって返れなかった。くやし。

シン涌井さんと写真撮ってもらった!

涌井さんに「くるまぎ神社って知ってますか?」と聞いたら「みずの先生、あれはね、くるまざき(車折神社)です」と教わった。


ツルタさんと私。|wakuimakoto(ジャミロワクイ)|note

ちなみにジョニー大蔵大臣、まい太郎の親戚だった。
それはうそで、知り合いの知り合いだった。
世間はせまくて、楽しいね。秋に中野でワンマンやるって。










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