2023年〜2024年はシュア掛けイヤホンが流行る!?
アノニマスDTM編集部でございます。
普段使いでも利用者が多いイヤホンですが、「シュア掛けイヤホン」と聞いてピンと来る人は少ないと思います。
これがシュア掛けです。
そもそもシュア掛けの「シュア」は音響機器メーカーのSHUREが由来となっています。
SHUREのイヤホンは市販のものよりも少し形状が特殊です。
カナル型イヤホン(※)でも、SHUREは耳の上から引っ掛けて装着する仕様になっています。この人間工学的なデザインは、宅録のモニターにはもちろん、ステージのイヤモニ、もしくはPAモニターとしても最適です。
↑有線
↑ワイヤレス
↑フルワイヤレス
SHUREの商品ラインナップはとても多く、カラーの他、グレードによって型番の数字が変わります。スタンダードなモデルは215です。
フルワイヤレスでもシュア掛けは出来ます。
筆者が持っているのはワイヤレスのSE215です。
有線をワイヤレス化するためのRMCE-BTは生産完了していますので、Bluetooth接続の場合はフルワイヤレスを選ぶしかないようです。
↑フルワイヤレスにするためのアクセサリー
本体とアクセサリーのコネクタはMMCX(Micro-miniature Coaxial Connector)という規格が採用されており、これは音響機器だけではなく医療やITなど、様々な分野の機器で使われています。
筆者の知る限り、SHUREのイヤホンは全てMMCXコネクタです。
注意点としては、同規格だからと言って他メーカーの機器でも使えるという認識はしない方が良いです。
特にワイヤレスは相性問題が出やすく、万一使えなかった場合はメーカー保証も効きませんので、本体とアクセサリーは純正で合わせることを推奨します。
操作子は再生・停止、ボリューム調整のみです。
筆者は今までカナル型イヤホンを愛用していましたが、そのどれもが時間の経過と共にイヤーピースが緩んでしまい、それがストレスでした。
シュア掛けは見た目もカッコいいし、装着後の緩みもないので快適です。
AppleやNothingに比べるとSHUREは無骨なデザインですが、音の輪郭や低音の聴きやすさで言えばSHUREが上というのが筆者の評価です。
しかし、極めてモニター寄りのサウンドになるので、リスニング目的で買う人には向かないかもしれません。
重複しますが、SE215は現在有線のみ販売されており、ワイヤレス化はRMCE-BTが必要になりますが、RMCE-BTは生産完了のため入手困難になっています。
イヤホンとワイヤレスアクセサリーのセット品も在庫限りとなっています。
価格高騰のため、フルワイヤレスよりもコスパが悪くなってます。ワイヤレスにするなら、イヤホン単体を新品で買って、RMCE-BTをどうにか安く買うしかないでしょう。
有線の普段使いでは、イヤホンジャック付きのスマホやポータブルプレーヤーを推奨します。iPhoneの場合はLightning変換が必要になるので、その分接触不良の確率がグンと上がります。
宅録での使用は、ローインピーダンスにも対応した3.5mmジャック付きのオーディオインターフェースを推奨します。
【SE215 (Special Edition) 総合評価】(⭐︎5段階)
デザイン:⭐︎⭐︎
独創性に欠けるが、無骨なデザインが好きな人には良いかも。
音質:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
モニター寄りなフラットサウンド。低音の鳴りは聴きやすい。全体的に音の輪郭がしっかりしていて、金物や歌の中音域〜高音域はシャキッと聴こえる。
コスパ:⭐︎⭐︎⭐︎
SE215に限って言えば価格相応だが、EC市場の価格崩れや在庫数の不安定さが否めないので星3つ。SHUREの正規販売店に問い合わせてみるのが得策かも。
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